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茶色い可愛いイングリッシュコッカースパニエル犬がシャワーを浴びてせっけんで泡立てられている
お手入れ
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2021.06.23

犬をせっけんで洗うメリットとは?犬用のおすすめ商品5選

デリケートな犬の皮膚は、犬用シャンプーを使用していても皮膚トラブルを起こしてしまうことがあります。そこで最近注目されているのが、犬用せっけんです。
今回は、犬用せっけんとシャンプーとの違いやせっけんのメリット、犬を洗うのにおすすめのせっけんをご紹介します。ぜひ、この記事を参考にして愛犬をせっけんで洗ってあげてください。

#シャンプー

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬用せっけんとシャンプーの界面活性剤の違い

緑色のエプロンを着た女性が白いテーブルの上でビーカーに入った溶けたせっけんを混ぜている

シャンプーすると犬が痒がったり、シャンプーしたばかりなのにフケが目立って、なんとなく犬特有の匂いがしたり。実はその原因は、普段使っている犬用シャンプーにあるのかもしれません。犬用せっけんとシャンプーの成分には、どのような違いがあるのでしょうか。

皮脂汚れを落とす成分が界面活性剤

界面活性剤という言葉を耳にしたことがあると思います。犬用シャンプーに限らず、人間用のシャンプーや食器用洗剤、洗濯用洗剤など現在市販されている洗剤の多くにこの界面活性剤が配合されています。

シャンプーに使用される界面活性剤は、頭皮の皮脂汚れに吸着し、洗い流すために必要不可欠な成分です。油分である皮脂汚れと洗い流す水分を混ぜ合わせるために使用されています。極端なことを言えば、界面活性剤が配合されていないと皮脂汚れを落とすことができないのです。

シャンプーの大部分を占める合成界面活性剤

シャンプーに使用されている界面活性剤の多くは、石油系の合成界面活性剤です。どんな性質の水でもしっかり泡立ち、洗浄性が高く汚れをしっかり落とせます。

せっけんに使われるのは天然界面活性剤

一方、せっけんはすべてが天然由来の成分から作られています。パーム油や米ぬか油などの天然油脂や脂肪酸など、天然素材を掛け合わせた界面活性剤を使用しているのが特徴です。

犬用せっけんとシャンプーはどちらが犬に優しい?

カモミールの花と色とりどりのカラフルな手作りせっけん

最近では、安価なものから高価なものまでさまざまな種類の犬用シャンプーが店頭に並んでいます。

気をつけなくてはいけないのが、犬用シャンプーは成分表示が義務付けられていないため、原材料に何が使われているのかはっきりとわからないことです。人間用のシャンプーが化粧品に分類されているのに対し、犬用シャンプーは雑品として分類されているためです。

犬用シャンプーが皮膚トラブルの原因になることも

犬の皮膚は、人間のおよそ1/3の厚さしかなく、たいへん薄くデリケートです。そんな皮膚に使用する犬用シャンプーには、人間用のように安全性や品質管理の基準が設けられていません。そのため、香りの良さや価格でだけで選んでしまうと、洗浄成分が強すぎたり、香り成分で皮膚トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

また、皮膚を保護する役割のある皮脂を過剰に洗い流してしまい、かえって皮脂成分が過剰に分泌されフケや臭いを発生させることもあります。

「犬用せっけんなら必ず安心」ではない

では、市販の犬用せっけんは犬の皮膚にやさしいといえるのでしょうか。

無添加のせっけんであれば、犬の皮膚に優しく環境にも優しい点が大きな魅力です。しかし市販品の中には、原材料の一部に化学成分を使用しているものもあるため注意が必要です。購入時には、商品説明や注意書きをよく読んで、安心できるものを選ぶようにしましょう。

せっけんは手作りもできる

最近、犬の健康にこだわる飼い主の間で、手作りせっけんが静かなブームとなっています。

せっけんを手作りする場合、市販品に多く用いられている製法とは異なり、熱を加えずに時間かけて作るコールドプロセスと呼ばれる製法が用いられます。コールドプロセス製法は、油脂に含まれているビタミンやポリフェノールなどの成分が壊れにくいことが特徴です。

また、作る人が好みの原料を使用できる点も大きな魅力です。苛性ソーダ、オイル、精製水があれば、比較的気軽に手作りできるので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。

犬用せっけんのおすすめ5選

せっけんを泡立てられながらシャワーの水を浴びて目をつむる可愛い濡れたゴールデンレトリバー犬

犬用せっけんは、手作りすることも可能ですが、ハーブやアロマなどを使用した製品が数多く販売されています。市販されている無添加せっけんは犬の皮膚に優しいのはもちろん、洗い上がりも満足できるはず。シャンプー剤での皮膚トラブルに悩んでいる場合は、ぜひ犬用せっけんを試してみてください。

専門家が処方した犬用せっけん

長年にわたり犬のせっけんの研究を行ってきた専門家が処方、製造する犬用せっけん。原材料は、水、ひまわり油、パーム油、パーム核油、太白ごま油、オリーブ油、ひまし油、ホホバオイル、水酸化Naのみ。

万が一犬が食べてしまっても、胃液で脂肪酸と塩に分解されるため安心です。

海塩をたっぷり使用した飼い主にも犬にも優しいせっけん

こだわりのおやつ製造ブランドのsizukaが製造する犬用せっけんは、玄界灘と瀬戸内海のブレンド海塩を20%配合した塩せっけん。さらに、馬油、馬プラセンタ、カテキン、甘草、キラヤ(シャボンの木)、ムクロジを配合。特殊製法で作られたせっけんは洗う人の手にも犬の皮膚にも優しい成分がたっぷり詰まっています。

世界に1台しかない機械で作る犬用せっけん

アトピー性皮膚炎に悩む方が開発した犬用せっけんは、植物性のせっけん素地に塩、小豆、米ぬか、はちみつ、椿粉、コラーゲンを配合した完全無添加。1度に4個しか作れてないという世界唯一の機械で真空加圧製法で作られるせっけんは、生クリームのようなもっちりとした泡が特徴です。

水分を吸収しにくい性質のため、お風呂場で溶けることなく最後のひとかけらまで使えるのもこの製法ならでは。薬事法による製造販売許可を得ているため、安心して使用できます。

ニュージーランドの希少成分を配合した犬用せっけん

フリーズドライのドッグフードを製造しているニュージーランドブランドK9がリリースする無添加のせっけんです。ニュージーランドの先住民族が薬代わりに使用してきた、天然の抗菌、抗炎症成分などを持つマヌカの木から抽出したマヌカオイルと、高い抗真菌性を持つ植物カヌカを配合して作られています。

また、ノミ・ダニが嫌う薬剤の木として知られるニームとリラックス効果のあるレモンマートルを配合しており、爽やかな香りが特徴です。泡だれしにくく洗いやすいせっけんは、1個でシャンプー450ml分に相当します。

ミネラル豊富な海藻をたっぷり配合した犬用せっけん

カナダ・ノバスコシア州の南端で収穫されるヒバマタと呼ばれる海藻は、ビタミン・ミネラル豊富で抗酸化作用に優れていることで知られています。オーガニックオイルにヒバマタ、レモングラス、シダーウッド、シアバターを配合したせっけんは、皮膚トラブルを解消し健康な皮膚を作りに役立ちます。

犬用せっけんで洗うコツ

桶の中で白い濡れた可愛い子犬が洗われている

泡立ちやすさや洗浄力に特化したシャンプーとは異なり、犬用せっけんで犬を洗うには、少しコツが必要です。以下の2つのポイントを意識してみてくださいね。

【1】よく泡立てる

犬の被毛には、油分が多く含まれているため、せっけんをつける前にしっかりと皮膚まで濡らしておかないと、せっけんが泡立ちません。特にダブルコートや長毛の犬は、丁寧に濡らしましょう。

また、汚れがひどい時はせっけんが泡立ちにくいため、下洗いと仕上げ洗いの2度洗いがおすすめです。洗うときには、犬の体に直接せっけんをあて円を描くようにこすり付けたり、泡立てネットを使うなどして、たっぷりの泡を作ることがポイントです。

【2】よくすすぐ

シャンプー剤と違い、リンスやコンディショナーは必要ないため、せっけんをよく洗い流すことが大切です。せっけんは泡切れが良いことが特徴ですが、すすぎが足りないと皮膚トラブルの元となってしまいます。

洗い流した後はキシキシ感がありますが、これは無添加せっけん特有のもの。翌日になれば被毛が持つ本来のツヤやフワフワ感が戻ってきます。

犬用せっけんで愛犬を洗おう!

黄色いラブラドールレトリーバー犬がお風呂の中でシャワーを浴びて頭にせっけんの泡をのせている

原材料や製法にこだわった犬用せっけんを選べば、犬の皮膚にも環境にも優しく、愛犬を清潔を保ってあげることができます。また、興味のある方は、愛犬にピッタリの手作りせっけんを作ってみるのもよいでしょう。

せっけんでの洗い方のコツを覚えて、愛犬と快適な毎日を過ごしてくださいね。

  • 更新日:

    2021.06.23

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。