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2頭の犬たち
犬にまつわる雑学
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2021.05.07

動物介在教育を取り入れている保育園!実際の様子をレポートします

動物との正しい触れ合いや、命の大切さを学んでもらう動物介在教育という言葉を聞いたことはありますか?今回は動物介在教育を取り入れ、効果などを研究している「てくてく保育園甲府昭和」での実際のふれあいの様子や、研究内容をレポートしていきます。

文:つちや りょうこ/ドッグライター

動物介在教育ってなに?

動物介在教育で保育園で子供と触れ合う犬たち

動物介在教育とは保育園や小学校などの教育機関で子どもたちが動物とふれあい、命の大切さや思いやりの心を育むことを指します。特に犬は言葉が話せないものの、コミュニケーション能力が高いため動物介在教育に向いているとされています。

子どもに動物介在教育を受けさせるメリットとは

子どもたちに動物介在教育を受けさせるメリットについてはさまざまな見解があります。てくてく保育園甲府昭和で行っている研究では「生命の温かさを知ることができる」「動物への恐怖心を抱きにくくなる」「家族と話題にすることで、コミュニケーションの促進が測れる」などの可能性が挙げられています。

動物介在教育を実践するてくてく保育園甲府昭和

動物介在教育で保育園で子供と触れ合う犬たち

てくてく保育園甲府昭和は0歳から2歳までの子どもを預かる小規模保育園です。動物好きのスタッフが多いことがきっかけで2020年から日本保健医療大学の協力のもと、動物介在教育を取り入れたようです。

子どもたちと触れ合いをしている犬たちを紹介!

てくてく保育園甲府昭和ではゴールデンレトリーバーとトイプードルの2匹が園児とふれあっています。2匹ともてくてく保育園甲府昭和の運営スタッフのIさんが飼育しており、毎日一緒に通勤します。子どもたちの人気者の2匹をご紹介!

ゴールデンレトリーバーのよつば君

ゴールデンレトリーバーのよつば君

まずはゴールデンレトリーバーのよつば君(オス・2歳)。
少し耳に炎症が起きやすいという理由でキャリアチェンジ犬になり、Iさんの元へ。よつば君は丁寧な訓練を受けていたためとても温厚で、犬にも人にもとてもフレンドリーな性格です。よつば君が見せる笑顔には保育園の先生も子どももメロメロのようです。

トイプードルのりんごちゃん

トイプードルのりんごちゃん

続いてトイプードルのりんごちゃん(メス・7歳)。
りんごちゃんはよつば君の飼い主でもあるIさんがもともと飼育していました。大人しくてまるでぬいぐるみのようなりんごちゃんは子どもに大人気です。触られるのが好きなりんごちゃんは、子どもたちにどこを触られても怒ったりしません。現在セラピードッグになるためにがんばって訓練もしています。

実際にどんな研究をしているの?

てくてく保育園甲府昭和で行っている動物介在教育は現在研究中ということもあり、週に1度決められた時間でのふれあいを行っています。

唾液によるストレスの評価

研究ではまずストレス値を図るために、ふれあい前に園児たちの唾液を採取し、アミラーゼ値を測定します。ふれあいが終わったら再度アミラーゼ値を測定し、前後での比較を行います。

カメラによる表情や行動の観察

固定カメラで撮影した動画を使い、子どもたちの行動を観察します。ふれあいの時間の回数を重ねていくうちに、子どもたちの犬に対しての接し方がどのように変わっていくかを分析。アミラーゼ値の変化と合わせて見ることで犬との効果的なかかわり方を調べています。

動物介在教育を園児たちはどう受け止めている?

犬と触れ合う子供

実際にふれあっている園児たちの反応はみんな同じではありません。まだみんなお話が上手にできる年齢ではないので感想は聞けませんが、ふれあいの前はまだかな?とソワソワしている子が多く見られました。

犬を怖がったりしないの?

最初に大きなよつば君を見たときに怖くて泣いてしまう子もいます。特に動物の飼育をしていない家庭の子はびっくりするようです。そんな時には無理はさせず小さなりんごちゃんからふれあうようにしていますよ。

園児たちの反応は?接し方変わったりする?

初めてのふれあいの時に2匹に近づくことさえ出来なかった子が、回数を重ねていくうちに少しずつさわれるようになるなど、接し方が変わっていきます。慣れてくると「よつばとお散歩する!」という子や、「りんごちゃんかわいいー」と抱っこをする子もいるようです。

もし、犬アレルギーを持っていることが分かったら?

犬アレルギーをもっていることが分かった園児は、ふれあいには参加することはありません。ふれあいに参加しなくても、同じ建物にいる犬に対してもアレルギーが出てしまうような重い場合は、近くにある系列他園への転園を検討します。

動物介在教育の現場からお伝えしました!

犬と触れ合う子供

大人でも犬を含め動物と触れ合うことで学べることはたくさんありますよね。すぐに子どもたちに変化が見られることは少ないですが、小さなうちから犬とふれあい、命の大切さを学べることはとても貴重な体験だと思います。協力してくれているよつば君、りんごちゃんに感謝しつつ今後も引き続き、動物介在教育を続けてほしいですね!

  • 更新日:

    2021.05.07

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ライター・専門家プロフィール
  • つちや りょうこ
  • ドッグライター
  • 幼少期から犬のいる生活を送ってきました。現在は大人しい性格の柴犬(オス)を飼っていて、2人の子供と遊んでいる姿に癒されている毎日。これまでの経験を踏まえ、犬の魅力やさまざまな情報をお伝えしていきます!