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体重計に乗る犬
健康管理 / 病気

2021.05.07

愛犬のボディコンディションスコアを知っていますか?体型を管理して肥満を予防しよう

犬の肥満は飼い主の責任、とよく言われていますが、犬は体型を見ればその肥満度や痩せ加減を把握することができます。そんな、犬の体型を見て体重管理をするための指標が、ボディコンディションスコアというものです。略してBCSとも呼ばれることがあるボディコンディションスコアは、犬の体型を5段階に分けて肥満度を判断するもの。今回は、このボディコンディションスコアの見方や計測方法などについてご紹介します。

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬のボディコンディションスコアとは

体型をメジャーで測定される犬

ボディコンディションスコアは、肥満・体重過剰・理想体重・体重不足・痩せすぎの5段階で犬の体型を評価する獣医師が開発したツールです。わざわざ体重計に乗せて体重を計らなくても、体を見たり触ったりすることで、犬の肥満度がわかるボディコンディションスコアは、適正な体重を管理するのに便利なお役立ちのツールとも言えます。健康管理のためにも、常に犬の体型を把握しておくことが大切です。

ボディコンディションスコアの評価とは

ボディコンディションスコアは、見た目の体型と触った時の感触を元に犬の体型を評価します。犬の体全体を見て、触って次の内容やイラストと照らし合わせてみることで、肥満度が把握できます。

ボディコンディションスコアの評価

  • BCS1痩せ型:脂肪がなく、肋骨を容易に触ることができ、腰骨が浮き出ている。腹部のへこみが深く、極端な砂時計型をしている。
  • BCS2やや痩せ型:ごく薄い脂肪があり、肋骨を容易に触ることができ、腰骨が浮き出ている。腹部にへこみがあり、顕著な砂時計型をしている。
  • BCS3理想型:薄い脂肪に覆われ、肋骨を触ることができ、腰の輪郭はなだらかで腰骨を触ることができる。腹部は流線型で、腰に適度なくびれがある。
  • BCS4やや肥満型:触ると脂肪に覆われているのがわかり、肋骨を触ることが難しい。腰には厚みがあり、腰骨はかろうじて触ることができるが、腹部や腰のくびれがほとんどない。
  • BCS5肥満型:脂肪が厚く肋骨や腰骨を触ることは非常に難しい。腹部は垂れ下がり、腰のくびれはなく、背中が広い。
ボディコンディションスコア
画像引用元

犬の体をチェックしてボディコンディションスコアに当てはめてみよう

体重計に乗る犬

ボディコンディションスコアは、人間のBMI(ボディマス指数)と同じく、肥満度を表す指数です。そのため、ボディコンディションスコアを把握することは、犬の健康管理につながるとも言えます。まずは、愛犬の体を見て、触ってチェックしてみましょう。

犬の体全体を見てボディラインをチェック!

まずは、真上から犬の体型を確認します。この時のチェックポイントは、ウエストのくびれ。真上から見たときに、犬の体型が砂時計のような形にウエストがくびれているどうかをチェックします。

次に、真横から体全体を見てみましょう。この時のチェックポイントは、胸部・お腹~後ろ足にかけてのボディラインです。胸からお腹が後ろ足の付け根に向かって切れ上っているか、垂れ下がっているかをチェックしてください。

犬の体に触って皮下脂肪をチェック!

犬の胸部、腹部、腰回りを触って脂肪のつき具合を確認します。脂肪が少なければ、肋骨や腰骨に触ることができますが、脂肪が厚いと肋骨や腰骨には触れません。また、首から尻尾までを撫でて背骨を感じることができるかも確認しましょう。

ボディコンディションスコアで分かること

ダイエットフード(イメージ)

犬の表情や動いている姿を見ることはあっても、真上や真横からじっくり犬の体全体を見ることはあまりないかもしれません。また、犬の体全体を触る機会も少ないのではないでしょうか?このボディコンディションスコアでわかることは、犬の肥満度。では、どのスコアが理想体型なのでしょうか?

ボディコンディションスコアで愛犬の肥満度を把握しよう

ボディコンディションスコアでは、犬の体型を上記のように5種類に分類しています。理想はBCS3で、肋骨や腰骨が触れる程度に脂肪がつき、腰がくびれている体型です。人間とともに室内で暮らすようになった現代の犬たちは、残念ながらBCS4以上の肥満が多いと言われています。犬も人間と同じように肥満は万病の元。まずは、理想体型を目指して健康管理をすることが大切です。

肥満の原因とは

犬の肥満は、運動不足と食べすぎによるものがほとんどです。ドッグフードのパッケージに表示されている給餌量は、あくまでも目安にしか過ぎません。リードで歩くお散歩程度の運動では、運動不足となっている可能性があり、ドッグフードのパッケージに表記されている給餌量ではカロリーオーバーとなっている可能性もあるのです。

また、おやつを食べていたり、トリーツによるトレーニングなど、間食を与えている場合も、カロリー過多となっている可能性があります。まずは、1日にどの程度のカロリーを摂取しているのかを把握することが大切です。

BCS4以上はダイエットを!

冒頭にも記した通り、犬の肥満は飼い主の責任です。ボディコンディションスコアが4を超えていると感じたら、ダイエットを始めることが必要です。犬の肥満は、人間と同じように心臓病、関節炎、糖尿病などの病気のリスクが高くなるだけではなく、何かあった時の手術にも支障をきたしてしまいます。

また、肥満の犬は理想体型の犬に比べ、寿命が短くなるという研究結果も報告されているため注意が必要です。

見て触って愛犬の体のバランスチェックを習慣にしよう

愛犬の身体を触る飼い主

犬の体重は常に一定ではありません。年齢や運動量によって増加や減少するものと考え、日頃から犬の体型をよく見て、体全体を触ってみてください。そして、ご紹介したボディコンディションスコアを参考にして、太りすぎていないか、痩せすぎていないかをチェックしてみましょう。
犬の体重管理は、健康で長生きをしてもらうための大切な健康管理の一つです。健康な時の体型バランスを覚えておくことで、体重の変化にも気づきやすくなります。もし、今までより脂肪がついてきたと感じたら、運動量を増やす、食事の量を見直す、間食を減らすなど早めの肥満予防対策を取ることがおすすめです。

  • 公開日:

    2021.05.06

  • 更新日:

    2021.05.07

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。