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散歩中に後ろを振り返る犬
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2021.05.20

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.90

パートナーに優しいレシピ|犬の散歩は年齢で楽しみ方が変わる

動物も人間と同様に、体の変化と心の変化があります。その中でも、犬はとても人間に近い年の重ね方をする動物と言われています。
今回は、年齢とともに犬が社会との関わり方を変えていく様子を、うちのコの散歩をとおしてご紹介したいと思います。 ライフステージに合わせた食べ物の変化についてもぜひご覧くださいね。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

散歩デビューにとまどう子犬たち

飼い主に寄り添う犬

散歩を始めてから1歳の誕生日を迎えるまでの子犬は、散歩中に大きく分けて3つの行動パターンに分かれるようです。

子犬の行動パターン

  • 嬉しくてひとりではしゃぐ
  • 怖がって逃げまわる
  • 犬や人に積極的に近づく

うちのコはわが家に来た時すでに1歳半の成犬でしたが、犬も人も車も全部怖がって、マンションを出るのもひと苦労でした。
でも周りの子犬たちも反応はさまざまで、ほかの犬との関わり方が分からずにひとりではしゃいでしまったり、逆に近づきすぎて相手の犬に怒られて怖がりになってしまったり、うまくいかずに困っている飼い主さんもたくさんいました。

犬との関わりをなくさないことが大切

うまくほかの犬と関われないから避けるようにしようとすると、子犬はますます孤立してしまいます。
うまくいかなくても犬が集まっている輪の中に参加し、少し離れた場所で飼い主同士がまずはコミュニケーションを取り、少しずつ慣らしていく方法だと次第に溶け込めるようになるようです。

ささいなきっかけで慣れることもある

うちのコも初めは全然友達ができませんでした。
そんなある日、小さな子供を連れた女性が、うちのコの口元に手をやり、優しくなでてくれました。
また別の日、散歩中にふと1匹のチワワがうちのコを見つめていました。なぜかその時うちのコも立ち止まり、自然にそのチワワと触れ合うことができました。

どちらもほんのささいな出来事だったのですが、その日を境にうちのコは人や犬を怖がらなくなりました。
小さな機会を逃さないようにすることで、うまくコミュニケーションが取れる糸口がつかめることもあるようです。

おやつタイムは持参のドッグフードで

犬の集まりに参加すると、ほかの飼い主さんのおやつタイムが始まることがあります。
散歩を始めたばかりの子犬だと、まだ少し市販のおやつは早いかもしれませんね。でもみんながおやつに集まったら、自分の子も行きたがります。

そんな時は、あらかじめ子犬のドッグフードを持参して、それをおやつをあげている飼い主さんに頼んで自分の子にあげてもらうという方法があります。
みんなの輪から引き離すのもしつけではありますが、「みんなと同じ」は犬同士の連帯感を持つきっかけになることもあるそうなので、私はこの方法を取っていました。

好き嫌いが出て我慢も覚える成犬期

他の犬のにおいを嗅ぐ犬

成犬期は、1〜6歳くらいと長いため、はじめのうちは子犬期の性格と運動量のままですが、徐々に意志が芽生え、大人の考え方をするようになります。
そのため、こんな変化が見られることがあります。

成犬期に起こりやすい変化

  • 犬の好き嫌いがはっきりする
  • 子犬の行動を我慢して受け入れる
  • 気が向かないと遊ばない

うちのコも2歳〜2歳半くらいの頃から、突然ほかの犬に吠える行動が見られるようになりました。それからは初対面の犬と挨拶する時は、ハーネスをしっかり持ってから会わせるようにしています。

また、「この子は赤ちゃんだ」と子犬を認識するようになり、じゃれついて来た子にも少し憮然とした顔をしつつも我慢するようになります。心が大人になるのですね。
そのせいか、昔は会うたびに遊んでいた犬友達とじゃれ合うことが少し減るようです。お互いに空気のような存在で同じ空間で自由に過ごすということが増えてきました。

我慢の限界を見極め変化を受け入れること

大人になり子犬に対して我慢を覚えても、やはり限界があります。
長い時間、相手の子犬がじゃれついて離れない時は、さりげなく自分の子を引き離してあげるのが良さそうです。
うちのコは小さくうなり声を出し始めたら限界の合図です。それ以上放置すると、いきなり吠えたり噛みついたりする可能性があるので、早めに子犬から離すようにしています。

遊ばなくても同じ空間にいられればOK

昔のように犬友達と遊ばなくてつまらなく感じることが増えてきますが、お互いに気が向けば遊ぶし、遊ばなくても一緒に過ごせる仲間がいるのは貴重なことです。
犬は同じ場所で無視し合えるのが社会化ができている証拠だとも言うので、つかず離れずの関係も大切にしたいと思っています。

肥満防止は与えるものの大きさに工夫を

この時期は太ることが悩みのタネになりがちです。公園でのおやつタイムや、家での「ちょっとちょうだい」のおねだりなど、太りやすくなる原因が増えてきます。 足腰への負担や病気へのリスクも考え、肥満には注意しなくちゃいけないなと思います。

そこで、おやつの回数などは減らさず、今まで1つ丸ごとあげていたおやつを、小さなカケラに分けて与えるようにしました。
同じタイミングで食べられれば、量が少なくてもうちのコは喜んでくれました。

飼い主さんとのんびり楽しむシニア期

カートから顔を出す犬

一般的に犬のシニア期は7歳頃からとなっていますが、ゴールデン・レトリーバーのような大型犬では6歳頃から散歩時間が短くなってくることもあるようです。
少しずつ体の機能が弱まっていく年齢に差し掛かったら、これまで以上にいたわって生活していけないのだろうと思います。散歩もゆっくり穏やかに外の空気を吸うことを目的として行っている飼い主さんをよく見かけますが、シニア犬はこんな散歩をしていることが多いようです。

シニア犬の散歩のやり方

  • カートを利用する
  • 短い散歩を1日複数回する

近所で長生きしている犬を見ていると、18歳という高齢犬でも毎日散歩しています。足が弱って50mくらいしか歩けなくても朝晩外の空気を吸いに出かけるそうです。
犬も人間と同じで、社会との関わりを少しでも持つことで、脳や体を活性化することができます。わずかな時間でも犬同士の交流や周りの気候の変化などを感じさせてあげると良いのですね。

短時間で愛犬の気分転換になる散歩を

たくさん歩けない子は、カートに乗せてお気に入りの場所まで行き、少しだけ歩かせてあげるという方法もあります。
高齢になるにつれ、夜中でも排泄などで外に出たがったりすることがあります。そんな時でもカートが利用できそうです。
大型犬の場合、カートがあっても乗せることが難しいかもしれません。そんな時は玄関先や庭先を歩いたり、家族がいて車があるなら、定期的にどこかに連れ出してあげるのも良いかもしれませんね。

意外にドライフードが主流のシニアたち

徘徊してしまうような高齢犬でも、私の周りではドライフードを基本として与えている飼い主さんがほとんどです。
どうしても食べられない場合は、ササミをトッピングしてあげたり、ふやかしフードにしてあげたりしているようです。
体調や病気などで食事制限をする犬もいるので、基本としているドライフードからはあまり離れない食事が大切なのかもしれませんね。

散歩スタイルの変化は犬の成長の証

満面の笑みで笑う犬

自分の心のままに行動する子犬期、周りの状況を判断するようになる成犬期、体のおとろえを感じるようになるシニア期と、犬は心と体の変化によって行動が変わります。
急な変化にとまどってしまうこともありますが、それは犬が成長している証拠なのかもしれませんね。
うちのコも来年は7歳でシニア期に入ります。これからどんな変化を見せてくれるのか楽しみです。

  • 更新日:

    2021.05.20

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。