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室内トイレトレーの近くにいる犬
しつけ
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2021.05.19

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.89

パートナーに優しいレシピ|成犬を外から室内トイレに切り替えたい

うちに来た頃は、トイレトレーニングができていないから、あちこちでウンチやオシッコをしていたけれど、室内で排泄するのは問題なかったうちのコ。
しかし散歩を始めた途端、ウンチだけが完全に外でするようになりました。オシッコはトイレシーツの上できちんとできるからそこがトイレだとは分かっているのに、どうしてそんなことになってしまうのか不思議でした。

なぜ外トイレになってしまったのか、家でも出来るようにするにはどうしたら良いのか、外トイレでどんなことに気をつけたら良いのかを見直してみました。今回は食べもの・レシピからはちょっと横道に逸れて、トイレのしつけのお話をさせていただきます。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

犬が室内で排泄しなくなる主な2つの理由

上目遣いの犬

うちのコだけでなく、散歩を始めたら外でしか排泄しなくなったという話をよく耳にします。
調べてみると、これには主に2つの理由が考えられることが分かりました。

外でしか排泄しなくなる主な理由

  • 1.室内でトイレを失敗した時に怒られたから
  • 2.散歩に出てたくさんの匂いを嗅ぐようになったから

1.室内でトイレを失敗した時に怒られたから

トイレを覚えるまでは、室内のあちこちで排泄してしまうことがあります。うちのコは柔らかいものにするクセがあり、よく布団に向かってオシッコをしていました。 犬のオシッコってけっこう匂いがしますよね。布団に掛けられたりするととても困るのですが、こうした時に飼い主が怒ると、人間と犬とで意識の相違が起きるようです。

飼い主と犬の意識の相違

  • 飼い主→この場所ではオシッコしないで!(トイレでオシッコして)
  • 犬→オシッコをしたら怒られた(室内でオシッコしちゃいけないんだ)

この違いが、やがて犬にとって「家では排泄してはいけない」という意識に変わり、家で排泄をしなくなってしまう原因になるのですね。

2.外でたくさんのにおいを嗅ぐようになった

犬は現代までの長い期間、屋外で生活していました。土や草の上で排泄するのが当たり前の暮らしだったので、外がトイレになることは自然なことです。 においが排泄のスイッチになることもあって、外のたくさんのにおいを嗅いでいるうちに排泄したくなってしてしまうというのが、外トイレが習慣になる理由のようです。

排泄させてはいけない場所を意識する

散歩中の犬

外の色々なにおいが外トイレの原因だと分かっても、うちのコにクンクンするのを禁じるのはかわいそうに思えました。でも外トイレは注意をしなければ周りの迷惑になってしまうことがあります。毎日の散歩で注意していることをまとめてみました。

知らぬ間に迷惑行為になっていることも

散歩中、電柱や木の根元のほかに、犬はこんなところでも排泄をしたがります。

犬がオシッコをしたがる場所

  • 家の前の植木鉢や花壇
  • 通りがかりの家の庭先
  • ゴミ置き場
  • ポスト
  • 商店街のお店の前
  • ホームセンターの立体駐車場の中

これらの場所は、周囲の方や所有者に不快感を与えるだけでなく、器物破損や営業妨害にもつながりトラブルが起きやすい場所です。 オシッコをすることで迷惑行為と取られ、自由な散歩や出入りを制限されることにもなりかねないため、我が家では避けるようにしています。

排泄してほしくない場所を予め避ける

排泄をしてほしくない場所が見えたら、私はうちのコをさりげなく遠ざけるかスピードを上げて通り過ぎるようにしています。 もし近づいてしまったら、オシッコの動作に移る前に「家、ダメ」「ゴミ、ダメ」のように声をかけてリードを引くようにしました。

この声掛けをしばらく続けてみたところ、うちのコは声を掛けるだけでその場所から離れてくれるようになりました。 オシッコの姿勢になると止めるのは難しいですよね。そうなる前に離れるのが一番うまくいくようです。

室内トイレに切り替える2つの方法

歩きながら飼い主を見上げる犬

実際に外トイレから室内トイレに切り替えが成功した飼い主さんたちから、その方法を聞いたところ、2つの方法があることが分かりました。

外トイレを室内トイレに切り替える方法

  • 1.ペットシーツを利用する
  • 2.土、落ち葉などを利用する

どちらも簡単に切り替えられる方法ではありません。子犬の散歩を開始して、すぐに外トイレに気づいた飼い主さんは、1ヶ月ほどで室内トイレに戻せましたが、成犬になってから始めた飼い主さんは約3年の歳月がかかったようです。わが家の場合も外ウンチが数年続いているので、室内でもトイレが出来るようにするのはとても大変そうです。

1.ペットシーツでトイレの場所を決める方法

これは排泄してほしくない場所ではリードを引いて離れさせ、迷惑にならない場所でペットシーツを広げて排泄を促すという方法です。
オシッコは室内でできるけれど、ウンチだけは外という犬におすすめだと聞いたので、私はこの方法を始めています。
実際にこのトレーニングをやった飼い主さんによると、小型犬であっても一番大きなサイズのペットシーツを選ぶと良いそうです。何度も使い回せるので、一度の散歩で消費するシーツを節約できます。

準備するのはペットシーツだけ

シーツを広げてその上で排泄を促し、うまくできたら褒めて片付け、また少しして同じシーツを広げて排泄させるのをくり返します。普段オシッコをする場所の近くでやるのがうまくいくコツです。これは、排泄時の足の感触を、土や草からペットシーツに変えることが目的です。「ペットシーツの感触=排泄」を覚えれば、室内でペットシーツを広げた時に、そこがトイレだと認識することができます。

2.土や草の感触を自宅で再現する方法

自宅の庭やベランダに愛犬が排泄する場所の環境を再現して、その場所で排泄を促しながら徐々に室内トイレに誘導する方法です。 完全に外トイレの犬はペットシーツよりも土や草の感触になじみがあるので、この方法が適しています。

実際にこの方法を行った飼い主さんはベランダを利用しました。初めは囲い付きの大きなトイレトレーに土や落ち葉を入れていたそうですが、風や雨で汚れたりして管理が大変だったため、できるだけリアルな感触の人工芝を購入し、その上に落ち葉を敷き詰めてトレーニングしたそうです。

朝起きた時にトレーニングする

グッスリ眠って起きた時に排泄したくなる犬が多いので、朝一番にベランダのトイレに誘導すると成功率が高いそうです。トイレの落ち葉にオシッコのにおいを付けておくのもコツです。

少し遊ばせてから排泄させる

犬によっては、排泄前に走り出す子もいます。この方法を実践した飼い主さんは、排泄の勢いをつけるため、ベランダや庭で少し遊ばせて走らせてから排泄を促すようにしました。

室内トイレを成功させるための秘訣

ケージ内の敷かれたトイレシートと犬

室内トイレを実現させるためには、統一したトレーニングと完璧さを求めないことがポイントになりそうです。 私の失敗談と切り替えに成功した飼い主さんのアドバイスをご紹介します。

家族全員で参加し同じしつけ方をする

これには2つの理由があります。

家族全員で同じしつけをする理由

  • 犬の混乱をなくし理解しやすくするため
  • 1人に限定するとその人がいないと排泄しなくなるため

同じやり方で統一する

外トイレから室内トイレへ切り替えるのは、犬の本能に逆行するやり方とも言えるため、犬が理解しやすくするためには常に同じ声の掛け方、誘導の仕方を統一する必要があります。

誰がいてもいなくても排泄できるように

これはわが家の例ですが、うちのコはオシッコだけは室内でできます。しかし私がうちのコのトイレトレーニングを行ったため、私がいないと室内でオシッコをしません。
家にいる人に左右されずに室内トイレを実現するには、家族全員が平等に参加する必要があると実感しました。

完璧さを求めないことが成功のカギ

室内トイレの目的は、地域の環境を汚さないこと、悪天候や体調不良の時に無理に外に連れ出す必要がないことの2つです。
この目的を達成するためには、以下のことが大切ではないかと思います。

室内トイレの目的を達成するために

  • 自宅で排泄できればOKとする
  • 失敗してもイライラしたり怒ったりしない

自宅で排泄できればOK

庭や玄関先、玄関など、トイレにしたい場所でないところで排泄する習慣がついてしまっても、外に連れ出さなくては排泄しないよりはずっと良いことです。
自宅で1ヶ所でも排泄できる場所ができたら、それだけで成功だと思います。

失敗して怒ればふりだしに戻る

トレーニングがうまくいかなくてイライラしたり怒ったりすれば、犬はトイレトレーニングが嫌いになります。成功した飼い主さんは失敗しても「あ、そう」という感じでサラリと切り替えていたそうです。
逆にうまくできた時は大げさなくらいに褒めちぎり、愛犬が室内トイレに前向きになれるような工夫をしました。

あきらめずに根気よく続けるのが近道

散歩で休憩中の犬

オシッコを室内でできるなら、ウンチを室内に切り替えるのは簡単にできるのではないかと思いましたが、実際にやってみると全然うまくいかないことに気がつきました。
私はペットシーツを利用したトレーニングを始めていますが、大きく広げたシーツで追いかけまわすと、うちのコも異変を感じて排泄が止まってしまうこともあります。 時間をかけてじっくりと行わなければいけないことのようです。
今の目標は、シニアになってつらい思いをする前にできるようになればいいかな、という気持ちで、数年後の切り替えを目指しています。

  • 更新日:

    2021.05.19

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。