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2021.05.15

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.87

パートナーに優しいレシピ|雑種犬との出会い方と実際の暮らし

うちのコは、父犬がチワワ、母犬がシーズーとミニチュア・ピンシャーの雑種犬です。1歳半で里子として迎えました。一般的には、違う2種類の純血種同士から生まれた犬がミックス犬、それ以上の犬種が入っている犬を雑種犬と呼ぶことが多いようですが、定義はさまざまです。ここでは3種類以上の犬種が入った犬を雑種犬と呼ばせていただきます。雑種犬は予測ができないことも多いけれど、そこが魅力的で面白く、私はうちのコを迎えてよかったと思っています。
雑種犬との出会い方や、実際に雑種犬のうちのコと暮らして発見したことをご紹介します。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

【出会い】譲渡会・保健所・インターネット

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ミックス犬はペットショップでも見かけるようになりましたが、雑種犬はほとんど出会うことができません。
雑種犬と出会う主な方法は次の3つです。

雑種犬と出会える場所

  • 譲渡会に参加する
  • 保健所から直接引き取る
  • インターネットを利用する

譲渡会、保健所は実際にその場所に出向いて犬の様子を見ることができる反面、その時その場にいる犬しか見ることができません。
一方、インターネットの場合は多くの雑種犬を探すことができるので、より自分の希望に合った犬に出会える確率が高くなります。しかし希望した犬が簡単に迎えに行かれる場所にいるとは限らないので迎える方法を考える必要があります。

直接雑種犬を見られる譲渡会と保健所

動物愛護団体や各自治体の保健所などが、定期的に動物の譲渡会を開催しています。
インターネットで検索したり、地域の市役所や区役所に行ったりすることで、譲渡会の情報を得ることができます。また、保健所に保護されている犬の情報を見て、気になった子がいれば、直接連絡を取って会いに行くこともできます。
実際に雑種犬に会えるというのが、譲渡会と保健所の最大のメリットです。

譲渡会に参加する

地域によっては「動物愛護フェア」というイベントの一環として譲渡会が催されることもあります。私の地域では「動物は仲間」をテーマに、獣医さん体験や、障害者の方が作製した動物の雑貨販売、動物に関する映画上映、縁日なども行われ、譲渡会以外でも楽しめる内容になっていました。
場所は区役所などの公共施設で行われることが多いようです。
譲渡会では、その犬を保護している愛護団体の方々などが直接対応してくれます。
ここで犬を引き取る場合、以下のようなことが考えられます。

譲渡会で犬を引き取る時に行われる可能性があること

  • 愛護団体スタッフによる家庭環境の確認
  • 愛護団体スタッフによる家庭訪問
  • ワクチン等の費用についての見積提示

保護団体などによって条件が異なるため、必ずこれらのことが行われるとは限りませんが、私の地域で犬を引き取った方は家庭訪問を受けたそうです。
引き取る際にかかる費用についても金額はさまざまなので、確認するようにしてくださいね。
少しまどろっこしい気もしますが、ある団体から譲渡を受けた知り合いが、同じ団体から2匹目を迎えた時は、書類のやりとりだけですぐに引き渡してもらえたそうです。多頭飼いを考えている方は、同じ団体から譲渡を受けるようにするとスムーズかもしれませんね。

保健所は事前に問い合わせてから訪問を

保健所の場合は譲渡会のように家庭環境のチェックなどはありません。比較的、譲ってもらいやすいシステムになっています。
インターネットで保護している犬の写真などを掲載している保健所も多いので、気に入った子がいたら電話で訪問したい旨を伝え、了承を得てから行くとスムーズです。
保健所で犬を引き取る際は、以下の手続きが必要になる場合があります。

保健所で犬を引き取る時に行われる可能性があること

  • 講習会の受講(1時間程度)
  • 去勢・避妊手術を受けることなどが記載された書類の提出

これも各自治体によって異なるため、早めに確認することをおすすめしますが、去勢・避妊手術については保護犬を減らすという目的から、多くの自治体で推奨されているようです。

インターネットは迎える手段に注意を

里親募集サイトや、子犬の販売サイトなどから、雑種犬を探すこともできます。
里親募集サイトは、その犬を飼えなくなった飼い主さんが自ら募集を掛けたり、保護をしている方が募集を掛けたりしています。
そのため、譲渡基準や必要な経費などは、譲渡者によって違います。

特に子犬の譲渡者は条件が明確であることが多く、一定の年齢以上の夫婦2人世帯や、夫婦共働きで日中留守にするという家庭では引き取りが難しい場合もあります。
でもインターネット上のメッセージでやりとりする中で結果が出るので、契約前に直接会って話をすることはほとんどありません。譲渡の了承が得られた時点で具体的な引き取り方法や費用の話になります。

もらい手がなかった子を里子で迎える

子犬にこだわらないという方は、販売サイトに掲載しているブリーダーのホームページを見ると、引き取り手がなく大人になった雑種犬の里親募集をしているところもあります。
ブリーダーのところで生まれた雑種犬は両親犬の種類や誕生日などもはっきりしているので、犬種が気になる方にはおすすめです。

空輸の場合はクレートと受渡し場所の確認を

インターネットの場合、譲渡契約が成立しても直接迎えに行かれない場合もあります。
もし犬を空輸してもらうことになった場合は、以下のことにご注意ください。

空輸で引き取る際の注意点

  • 愛犬を輸送するクレートの大きさが適正なものか
  • 空港での受渡し場所

我が家は空輸でうちのコを迎えたのですが「いらないカゴがあるから、それで良ければカゴ代は要りませんよ」というブリーダーさんのお言葉に甘えてお任せしたところ、体を丸めた状態で全く身動きのとれない小さなカゴに押し込まれている姿で到着し、愕然としました。

犬は貨物と同じ扱いになるため、人間が飛行機で移動すれば1時間ほどの場所でも、乗り継ぎなどで我が家のように7時間もかかるケースがあります。
また貨物は受け渡し場所も離れていて、私たちは空港内を走る循環バスに乗らなければならないことをその時まで知らず、かなり戸惑いました。

空輸の場合は、犬が入るクレートの大きさと空港での受け渡し場所を事前に確認してください。そして必要があれば、自分でクレートを買って譲渡者に送り、それに入れてもらうことをおすすめします。

【外見と性格】意外性を感じる雑種犬の特徴

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雑種犬は被毛の色も姿も、子犬の頃とは大きく変わった成長をすることがあります。うちのコも生まれた時の写真では真っ黒だったのに、今はご覧のとおりアイボリーに近い薄茶色です。
性格もどのような気質を持つかを予測するのは難しく、育った環境なども影響して変化します。
雑種犬の外見と性格についての特徴は以下のようになります。

雑種犬の外見と性格の特徴

  • 成犬時の大きさや容姿が予測しにくい
  • 外見と性格に違いがあることも
  • 育った環境により脱走することも考えられる

変化やギャップを楽しみ犬の背景を推し量る

意外性があるのが雑種犬の魅力です。
また、雑種犬を迎える前の環境も考えながら接していくことも必要になることがあります。

成犬時の大きさや姿が予測しにくい

どんな犬種が入っているかがわかっていれば、おおよその予測はできますが、雑種犬では両親犬の情報が不明なことも多くあります。
子犬であれば、成犬になるにつれて被毛の色が変わったり、思った以上に大きくなったりすることもあるので、被毛や大きさに希望がある場合は、犬種が特定できる子を探すか、大人になった雑種犬を迎えることをおすすめします。

外見と性格に違いがあることも

洋犬のような外見で社交的かと思ったら、日本犬気質で慎重な性格だったということもあります。
うちのコも見た目はシーズーなので散歩は短めかな?と思ったら、チワワの冒険心やタフさとミニチュア・ピンシャーの豊富な運動量を好む気質を受け継いでいたため、高低差があるケモノ道や知らない場所が大好きで、1.5~2時間くらいは平気で散歩するような性格でした。
外見とは違う性格が見え隠れするのも雑種犬のおもしろいところです。

保護犬の脱走に注意する

雑種犬は人間が意図的に交配させた犬ばかりではないため、それまで置かれていた環境もさまざまです。山林などで保護されたり、飼い主に捨てられたりした場合、脱走しようとする犬もいます。
そんな背景がある場合は、万が一に備えて次のような対策も必要です。

脱走への備え

  • マイクロチップの装着
  • 玄関に行かないようガードを付ける
  • 散歩中リードを2本持つ

マイクロチップは動物病院で首の裏に注射器でチップを埋め込み、万が一脱走しても、保護されたところで専用の機械を使ってチップの情報を読み取り、愛犬を特定することができます。
そして脱走経路になりやすい玄関への侵入を防ぐことも大切です。
また、近所で保護犬と暮らしている方は、体に取り付けるタイプと通常のリードを2本使って散歩しています。仮に手からリードが離れても、体に取り付けたリードで脱走を防ぐことができるからだそうです。
またかわいそうな迷子犬にならないためにも、脱走しやすい雑種犬を保護した時は対策をしてあげたいですね。

悩んだ時は犬の専門家にヘルプを求める

雑種犬の特徴を理解して迎えたつもりでも、しつけや外見にとまどうことがあるかもしれません。
そんな時は犬の専門家の方々の力を借りて乗り切るのも1つの方法です。
特に身近な存在の動物病院のスタッフさんやトリミングサロンのトリマーさんたちは強い味方になってくれますよ。

動物病院で治療としつけを学ぶ

私は獣医さんや看護師さんたちから、トイレのしつけ、シャンプーのやり方や薬の飲ませ方、うちのコとの接し方などを教えてもらいました。
動物病院によってはしつけ教室を行っているところもあるので、参加してみるのも良いかもしれませんね。

トリマーさんにかわいく仕上げてもらう

迎えた時は、あまり良い状態ではない雑種犬もたくさんいます。
そんな時はトリミングサロンで綺麗にしてもらうと印象が大きく変わります。
うちのコの場合は顔がミニチュア・ピンシャーでマズルが長いのに、口元がシーズーのアンダーバイトで下顎が出ていたため、毛を短くすると不自然な顔つきになるのが悩みでした。
でも今は鼻の周りの毛を多めに残してカットしてもらうことで解決しています。
見た目がかわいらしくなると、やっぱり嬉しいです。

【寿命】雑種犬は極端な短命にはなりにくい傾向

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雑種犬の場合は、純血種がかかりやすいと言われている病気にはなりにくいとされていますが、必ずしもならないわけではありません。
ただ、純血種では適切な管理の下で暮らしていても10歳を迎える前に亡くなる犬がいる中で、雑種犬は極端に短命なことは少ないようです。
ほとんどの雑種犬が平均寿命まで過ごせるところを見ると、体が丈夫な子が多いのは本当なのかな、と感じることもあります。

入っている犬種や外見から病気を予測する

どの犬種の雑種犬かがわかっている場合には、その犬種がなりやすい病気を把握しておくと良いかもしれません。
うちのコの右膝には、膝蓋骨脱臼(パテラ)があります。これは膝のお皿と関節がずれてしまう症状で、チワワに多い疾患のようです。
犬種が不明な場合、胴が長いなら腰を、足が細いなら骨折を、というように、体の特徴から起こりやすい病気を推測して注意してあげるだけでも予防になりそうですね。

犬種が不明なら遺伝子検査や犬ドックも

入っている犬種が全くわからず心配な場合には、どんな犬種の血統が強いかなどを解明してくれたり、その犬自身の体質からなりやすい病気を教えてくれたりする遺伝子検査を行う方法もあります。
また、動物病院では人間ドックの犬版に当たる「犬ドック」をやってくれるところもあります。
遺伝子検査も犬ドックも費用は1〜2万円ほど考えておく必要はありますが、通常の健康診断よりもより的確に愛犬の状態を把握することができます。

変化を楽しみ快適な環境を提供する

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雑種犬は、インターネットで検索すればピンポイントで性格や寿命、ケアの方法を見つけられる犬ではありません。
そして恵まれた管理の中で生活していなかった子もたくさんいます。
でもそんな雑種犬の変化や意外性を楽しみ、体や心に問題があれば専門家の力を借りて解決し、綺麗な心身を持つ犬になってくれたら、その雑種犬は飼い主さんにとって最高のパートナーになれるはず!
その個性的な姿が散歩中に出会う飼い主さんたちとの交流のきっかけにもなるので、雑種犬は犬友達もできやすいです。
私は雑種犬のうちのコと暮らせて良かったなぁといつも思っています。

  • 更新日:

    2021.05.15

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。