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2021.05.06

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.82

パートナーに優しいレシピ|犬を飼うと幸せになれる理由

「犬を飼うと幸福感を得る人が増える」
これは科学的に、そして実際に犬を飼っている多くの人の意見から証明されていることです。しつけをしなければ、きちんと育てなければと飼い主である私たちは日々悩みを抱えているように感じることもありますが、実は育てられ、しつけられているのは人間の方なのかもしれない、と思うときがあります。今日は一緒に犬の持つ幸せの力を再認識してみませんか?

#パートナーに優しいレシピ

さのさえこ/ドッグライター

毎日の散歩が心と体を活性化させる

公園で散歩する犬と飼い主

犬と暮らしていると、毎日の散歩が必要になります。犬は外の世界の刺激を受けて脳を活性化し、犬同士の交流から社会化して精神的に豊かな成長をしていきます。
適度な運動で健康的な体を作るためにも、散歩は欠かせません。そして、犬が受けるそれらの恩恵は、人間にも同じ効果を生み出してくれるようです。

明るい気持ちと穏やかな体をつくる

犬を連れて散歩に出ると、たいてい他の犬の散歩に出会います。そんな時の何気ない交流が孤独感を減らし、明るい気持ちになれると感じる人が多いという研究結果が出ています。 交流が生まれなくても、犬と歩くという行為は、1人で散歩をするよりもリラックス効果が高まるそう。

あちこち立ち止まりながら歩くブラブラ散歩なんて全然運動にならないと思いがちですが、実は人間の副交感神経を活性化して、消化を促進したり快眠につながったりしているんですね。 この副交感神経の働きにより、心拍数や血圧が安定して過ごせる人も、犬の飼い主には多いそうですよ。

「散歩しなければ」の意識が活力を生み出す

「世話をしなければ」「散歩をしなければ」という意識は、良い意味で人間のプレッシャーになり、活力を与えます。 愛犬の世話や散歩をするためには時間が必要です。でも飼い主さんには他にやらなければならないことがいっぱいありますよね。 その中でどう効率良く作業を終えて時間を作るかを考えること、それが仕事の処理能力向上や、家事を手際良くこなせるきっかけ作りになります。

散歩に行けなくなるから風邪なんてひいていられないという気力も手伝って、飼い主さんの心と体のバイタリティがアップし、いつの間にか自分を高めていっているのかもしれませんね。

科学的に証明された「幸せ」の効果

へそ天で寝る犬

犬が持つ力は、人間を頑張らせるものだけではありません。1日の終わり、心身ともに疲れた飼い主に安らぎをくれるのも犬の力ですよね。
安心しきって眠っている姿や、寄り添ってきた時の温かさ、嬉しそうに駆け寄ってくる嬉しそうな顔、すべてが飼い主の体に優しく作用してくれます。

オキシトシンの分泌が幸せ効果を高める

以前、麻布大学獣医学部の実験 で、ヒトと見つめ合うイヌの尿ではオキシトシン濃度が上がるという研究結果が発表されました。 これにより、飼い主と犬の間にはヒトの母子のような関係が成立するのではないか?という結論に達しています。

この時、ヒトつまり飼い主からもオキシトシンが分泌され、幸せな気持ちになっていることが確認されています。幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されることで、犬の飼い主は無意識のうちに幸せな気持ちになっているのですね。

家族間のコミュニケーションも活発に!

犬がいる家庭では、家族間・夫婦間のコミュニケーションも活発になりやすい傾向があると言われています。 これはオキシトシンの分泌も理由の1つになりますが、私は犬の感受性の強さや存在そのものにも理由があるように思います。

うちの犬は家族のケンカに敏感です。人間同士の口調が変わると気配を察し「どうしよう、こわいよ、やめて」と言わんばかりにソワソワとし始めます。その様子を見ているこちらがいたたまれなくなるので、ケンカになりそうになるとそれを回避しなければ、という気持ちになります。そんなことを繰り返すうちに、自然とケンカしない状況を作り出そうとするので穏やかに暮らせるようになるのかもしれません。

この子を怖がらせてはいけないという気持ちが、良い言葉を口にする家族を作り出してくれているのかもしれないなぁと思います。

人間の食べ方が変わる!?食生活の変化

フードを前にする犬

犬は飼い主さんの食べているものに興味津々です。あわよくばおこぼれをもらおうと、足元で一生懸命かわいい顔をして頑張ってくれますよね。 そんな愛犬と食べ物を分け合っているうちに、不思議と人間の食材の選び方も変わってくることがあります。

「体にいいものなんだ!」がきっかけで

人間の食べるものが犬も食べられるとは限りません。でも色々見聞きしているうちに、犬の体に良い食べ物が野菜や果物、魚などにもあることを知ると「ちょっとあげてみたいな」という気持ちになったりしませんか?

私の場合は、自分が食べたことのなかった(嫌いだった)ブルーベリーが犬の目にも良いことを知って冷凍ブルーベリーを購入してから、自分も好きになり毎日食べるようになりました。 こんな感じで野菜や魚などもバリエーションが増えて、いつの間にか色々な食材を買いそろえて食べるようになりました。サプリメントや市販のおやつではなかなか食べないものも、生で購入して加熱するとうちのコは喜んで食べます。

間食が減り食べ過ぎ防止につながることも

犬が人間の食べ物を欲しがっても、人間のおやつなどはあげられないことがほとんどですよね。 そう考えると、あげられないおやつは目の前で食べられないなぁと思い、自然と人間の間食が減ることも期待できます。 飼い主さんの食生活も、愛犬のおかげで改善されるかもしれませんね。

イタズラばかりで大変!そんな日々が宝物に

ひもで遊ぶ犬

子犬は靴や靴下をギタギタに噛んだり、あちこちで粗相をしたり、ティッシュペーパーを全部掻き出したり、本当に色んなイタズラや困ったことをします。
そんな惨状を見るたびにキーッ!となって怒りたくなるのを必死でこらえている飼い主さん、数年後、それは二度と戻らない楽しい日々に変わっているかもしれません。

しつけがうまくいかないイライラも思い出に

トイレやお座り、待てなど、犬には教えておきたいしつけがたくさんあります。 言葉で理解させることが難しくて、初めは飼い主さんも愛犬も疲れてしまうこともあるでしょう。

でも辛抱強く教えてできるようになったときの喜びで、そんなつらさもすべて帳消しになるはず。 そして後になってから、愛犬と一緒にがんばったことが誇りに思えてきます。

破壊王も日が経つと懐かしい笑い話に

犬が成長して歳を重ね、やがて体が思うように動かなくなってきたとき、子犬の頃のヤンチャだった姿が懐かしく思えるときが訪れます。 「あの時は破壊王だったよね〜」なんて、横たわる愛犬に笑顔で話しかけられるようになることも。

怒ること、イライラすること、悲しいこと、そのときは「最悪だな」と感じたことも、時が経つと、二度と見ることのできない、温かくて大切な思い出に変わると私は信じています。

愛犬のことを考える毎日が幸せの理由

笑顔の愛犬

犬と暮らし犬のために考えて行動することで、人間は心が穏やかになり、安定した体調を維持することができると思います。 私自身、健康のために運動や食事に気をつけようと考えなくても「散歩しなくちゃいけないから病気になんてなっていられない」「バリバリ働いて散歩の時間を作らなくちゃいけない」というアクティブな気持ちで、自分を高めることができている気がします。

それが相乗効果となり、飼い主さんの社会的な成功を導いた例もたくさんあります。 自然に人間を頑張らせて良い方向に導いてしまう犬は、生きる幸せのかたまりと言えるかもしれませんね。

  • 更新日:

    2021.05.06

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。