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犬の生態 / 気持ち
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2021.04.22

犬が隙間に挟まる理由って?安心できる場所を求めてハマる犬たち

愛犬が飼い主さんの足の間にムギュっと頭を突っ込んだり、ソファの細い隙間に挟まって寝ていたり、『どうしてわざわざそこに?』という場所で挟まっているところを目撃したことはありませんか?予想外の場所でくつろぐ愛犬を見てほっこりする一方で、ここでリラックスできているのかな?と心配になることも。
今回は、愛犬が隙間に挟まる理由について掘り下げていきたいと思います。愛らしい『挟まり画像』もご紹介するのでぜひご覧くださいね。

文:Qt/家庭犬トレーナー

犬はどうして隙間に挟まるの?

押し入れに挟まる犬

なぜか狭い場所に挟まる愛犬の行動を不思議に思ったこともある方もいらっしゃるのではないでしょうか?どうして犬が隙間に挟まりたがるのかを犬の歴史や習性などから紐解いていきましょう。

古くからの習性

歴史をさかのぼると、もともと犬は巣穴や洞窟などの狭い場所で暮らしていたという歴史があります。また眠るときには親や兄弟たちと体を寄せ合って、無防備になってしまう背中やお尻を守るという習性もあります。そのため、狭い場所は犬にとって外敵から身を守るという意味でも適した場所であり、本能的に身を置きたい場所と言えます。

安心できる場所

上記の名残もあり、外敵がいなくなった現代でも背中やお尻を壁や家具にくっつけることで安心できるコが多いようです。私たち人間も広くて何もない部屋にいるよりも、ある程度狭い場所のほうが落ち着くという感覚があるように、愛犬たちも狭い場所や囲われた場所のほうがリラックスできるのかもしれません。

ケージやクレートも落ち着く場所

ケージやクレートなどの狭い場所は愛犬たちのリラックスできる最適な場所。狭いケージよりも広いお部屋でお留守番させてあげたいと思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、犬にとってケージは決して窮屈でイヤな場所ではありません。むしろ、周囲を気にせず安心してくつろげる自分専用のワンルームマンションのようなもの。逆に、ケージを嫌がるコは狭いという以外に何かほかの原因があるのかもしれません。

飼い主さんが大好き

愛犬が飼い主さんの足の隙間や腕の間にわざわざ挟まりに来る場合は、それはきっと飼い主さんのことが大好きだから。飼い主さんにかまってほしくて、強引にムギュッと頭を突っ込んできたり、ソファに座っている家族2人の間に強引に割り込んできたり、大好きな飼い主さんのそばにいたいという気持ちが強くあらわれたかわいらしい行動と言えますね。

怖くて隠れたい

ポジティブな理由だけでなく、なにか恐怖を感じたり嫌なことがあった時に隠れようとして狭い場所に挟まることもあります。その際にはしっぽが下がっていたり震えていることもあるので、優しく声をかけて安心させてあげましょう。

隙間に挟まる愛犬を見つけた時に気をつけるポイント

怪我を手当てされる犬

犬は隙間が好きとお伝えしましたが、好きで挟まっている場合と抜けなくなってしまっている場合があるので、そのどちらなのかの見極めが重要です。

慌てて引っ張り出すのはNG

愛犬がうっかり隙間に挟まって身動きが取れなくなってしまっている時には、慌てずにまずは状況をしっかりと確認してください。慌てて隙間から強引に引っ張り出してしまうと最悪の場合、骨折してしまうこともあるので、周りの物をどけてゆとりのある状態にしてから助け出してあげましょう。

助け出した後は、挟まってしまっていた場所を中心に体を触って、痛がるところがないかチェックします。少しでも気になるところがあったら迷わず動物病院で受診を。

危険物がないか確認

また、本人は気に入って挟まっている場所でも、上から何かが落ちてきたり電源コードが近くにあったりなど、危険な場所の可能性もあります。愛犬が挟まっている場所だけでなく周囲の環境も併せて確認するようにしましょう。

入れないようにガード

愛犬が挟まる恐れのある隙間は、あらかじめ柵や家具などを置いて入れないようにガードしておきましょう。飼い主さんの留守中に事故を起こさないためにも予防措置は重要です。

『挟まる犬』続出!

隙間からこちらを見る2頭の犬

ここからは、思わずクスッと笑ってしまう『挟まり犬』たちをご紹介します。

どちらさま?

人相ならぬ犬相が変わってしまうほどギュウギュウに挟まる小茶さん。パッと見ただけでは何の犬種なのかがわかりません。普段はくりくりとかわいい大きな瞳も、挟まり力によって細くつり上がったキツネ目に。まったくの別人になってしまったチワワの小茶さんでした。

哀愁ただよう背中

明らかに頭のサイズよりも細いであろう隙間に攻め入ってしまった烏龍さん。哀愁がただよう背中からは、にっちもさっちもいかない『やっちまった感』がひしひしと伝わってきますね。

引き返す勇気

挟まり犬への過程が垣間見えるこちらの動画。賢いこたろーさんは挟まってしまう前に引き返しましたが、これをもうちょっとがんばってしまうと挟まり犬の出来上がりに。引き返す勇気も必要だと教えてくれたこたろーさんに惜しみない拍手を!

ジャストフィット警備犬

まるでちびさんの頭のサイズに合わせて階段スリットを作ったかのようなジャストフィット感。ぴっちりと挟まって可動域が少ない中、我が家の治安を守るべく左右の確認も怠りません。ちびさんのおかげで今日も平和です。

嫌な気持ちを溝にぶつける

保護犬みそかさんが、溝に挟まってまで行きたくないと抵抗する場所とはどこでしょう?

正解は、動物病院です。その気持ち、よくわかるよ。病院が好きなコなんてほとんどいませんよね。これから、ちょっとずつ慣れていこうね。

愛犬が挟まる場所が安全かどうかを見極めよう

犬 挟まる

愛犬たちは、私たちが思いもよらない場所で挟まっていることもあり、場合によっては笑い事ではすまないケースも。ソファなど柔らかいものの隙間でも、挟まり方によっては危険なこともあります。愛犬が頻繁に狭い場所にいるようなら、愛犬にとって安心できるスペースが確保されていない可能性もあるので、一度ケージやベッドの置き場所とサイズを見直してみるのもいいかもしれません。

  • 更新日:

    2021.04.22

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ライター・専門家プロフィール
  • Qt
  • 家庭犬トレーナー
  • 動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。 シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。