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飼い主の膝の上に乗る犬
犬の生態 / 気持ち

2021.04.08

【獣医師監修】愛犬の甘えん坊度を10項目でチェック!いくつ当てはまる?

愛犬がスリスリと甘えてくれる時間は、私たち飼い主にとっては至福のひとときですよね。いつもそばに寄り添ってくれる愛犬をかわいいと思う一方で、これって甘えん坊すぎるのでは?と不安に感じている飼い主さんも少なくないようです。
『甘える』と『依存する』は、実はとても近くて線引きがむずかしいところ。愛犬の普段の行動から甘えん坊度をチェックして、聞き分けのいい『オトナの甘えん坊』に導いてあげましょう。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:Qt/家庭犬トレーナー)

こんな甘えん坊ワンコは要注意!

分離不安で吠える犬

愛犬に甘えられて嬉しくない飼い主さんなんて、きっといませんよね。愛犬との関係が良好なら、愛犬が飼い主さんに甘えるのはとても自然なこと。愛犬が甘えてきてくれたなら、優しく受け入れてあげましょう。毎日のスキンシップや愛情の確認はとても重要で、そして何よりお互いに幸せを感じる瞬間でもあります。

ですが、あまりにべったりと常に飼い主さんのそばを離れたがらないようなら、それは依存の可能性もあるので注意が必要です。

甘えん坊がエスカレートすると分離不安症に

愛犬が甘えん坊すぎると不安を感じている飼い主さんの中には、愛犬の分離不安症を疑っている方も多いようです。分離不安症とは、飼い主さんと離れることで愛犬が過度に不安になり、そのストレスから問題行動を起こしてしまうという精神疾患です。

甘えん坊の愛犬がかわいいからと過保護にしすぎると、依存度が増して分離不安になってしまうことも。分離不安症になると、愛犬も飼い主さんもどちらにとっても幸せではありません。そうなってしまう前に、愛犬との関係を一度見直してみませんか?

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甘えん坊?それとも依存?見分ける方法とは

飼い主にくっつく甘えん坊の犬

愛犬が甘えん坊すぎるかどうかは、愛犬の甘え行動で家族が困っているかどうかが1つの判断軸になります。例えば、常に飼い主さんのあとをついてきて家事に支障が出てしまう、少しの留守番でもずっと鳴いているので落ち着いて外出ができないなど、何らかの問題があるようなら改善を行なった方が愛犬にとっても飼い主さんにとっても幸せな暮らしに近づくと言えます。

甘えん坊の許容度はそれぞれ

逆に言えば、愛犬がどんなにべったりとストーカーのようにあとをついてきても、家族側もそれを受け入れて生活にまったく支障がないなら、お互いに幸せな生活ができていると言えます。つまり、ほかの人から見て『甘えん坊すぎるコ』でも、家族から見れば『普通のかわいい甘えん坊』ということ。

愛犬に甘えられて特に問題がないのなら、今は甘えすぎの心配はしなくて大丈夫です。ただし、分離不安な状態が愛犬の幸せとは限りません。社会化された状態を愛犬の幸せとしてみるのであれば、愛犬が分離不安から回復するよう手を差し伸べてあげるべきです。

甘えを受け入れる範囲を設定しよう

1つ注意しなければいけないのは、いつでもその愛犬の甘えん坊行動を受け入れられるかどうかということです。

例えば、飼い主さんの口のまわりをペロペロとなめる行為は、犬の愛情表現の1つで子犬が母犬に甘える時にする行為と言われていますが、一度許してしまうと愛犬は「次からもしていいんだ」と学習してしまいます。人畜共通感染症などのリスクもあることを考えるとさせない方がいい行為と言えるので、愛犬の甘えをすべて受け入れるのではなくきちんと飼い主さんが線引きをしてあげることが大切です。

愛犬の甘えん坊度チェック!

飼い主さんにべったりくっつく大型犬

下記のリストで愛犬の甘えん坊度をチェックしてみましょう。

チェックリスト

  1. すぐにゴロンとお腹を見せる
  2. 常に飼い主さんの行動を目で追っている
  3. 飼い主さんが動くとその後をついてくる
  4. ほかの犬にかまうと吠えたり間に入ったりしてヤキモチをやく
  5. すぐに膝に乗ったり体を預けてくる
  6. なでるのをやめると鼻や前足でチョンチョンと催促してくる
  7. 留守番を察知すると寂しそうにクーンクーンと鳴く
  8. ケージに入るのを嫌がる
  9. 普段はきちんとトイレができるのに、留守番中にだけ粗相が多い
  10. 一人になると体の一部をずっとなめている

あなたの愛犬はいくつ当てはまったでしょうか?
犬種やそのコの性格にもよるので一概には言えませんが、4個以下のコは比較的ドライな性格かもしれませんね。また、5~7個のコは、依存しすぎずいいバランスだと言えるでしょう。そして8個以上のコは、かなりの甘えん坊と言えます。

甘えん坊すぎるのは甘やかしすぎが原因かも

特に、8番~10番のリストに当てはまるコは要注意!分離不安の可能性が高いので、ちょっとずつ愛犬を自立させる練習をしましょう。分離不安の場合は、愛犬の一方通行ではなく飼い主さんも愛犬に依存していることがほとんどです。愛犬を甘やかしすぎていませんか?ひどい分離不安症になる前に関係性を見直してみてはいかがでしょうか。

愛犬を自立した『オトナの甘えん坊』に育てよう!

程よく甘える柴犬

飼い主さんへの甘え方や程度はみんなそれぞれです。ですが、どんな甘え方でも愛犬たちが甘える姿は周りから見ても微笑ましく、幸せな気持ちにさせてくれますよね。愛犬の愛情をしっかりと受け入れながらも、甘やかしすぎないよう線引きをして、自立した『オトナの甘えん坊』に導いてあげましょう。

  • 更新日:

    2021.04.08

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。