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犬の生態 / 気持ち

2021.04.27

犬は尻尾で感情を表す?仕草ごとの意味や意外な役割についても解説

犬は嬉しいときに尻尾を振るという話は有名ですよね。しかし、尻尾の動きから嬉しさ以外の感情を読み取ることもできるのはご存知でしょうか。
本記事では、犬の尻尾の動きから読み取れる感情にはどんなものがあるのかについて解説していきます。また、感情表現以外の役割についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
記事を最後まで読むことで、今すぐ愛犬の尻尾を観察したくなりますよ。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:後藤 俊/ライター)

犬の尻尾から感情がわかるのは何故?

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犬の尻尾は、コミュニケーションツールとしての役割があります。犬は言葉を話せない代わりに、行動で感情を示す必要があるからです。その行動のひとつとして、無意識に尻尾に感情が表れます。

尻尾の動きは飼い主が感情を読み取るのにも便利ですが、犬同士のコミュニケーションにも活用されているのです。

病気を読み取ることもできる

尻尾の動きを日頃から観察しておくことで、体調不良にも気づくことができるようになります。いつもより尻尾の動きが鈍かったり、全く動かさない場合は病気の可能性を疑ってみましょう。

また、尻尾には根本から先端まで骨が通っているため、骨折する可能性もあります。様々な病気の可能性を探る上でも、尻尾の状態を常に観察しておくことが大切です

犬種によって動きが変わる

犬種や個体によって尻尾の位置が上向きであったり、垂れ気味であったりと、違いがあります。そのため、どの位置が通常の状態なのかをしっかり把握しておくことが大切です。

愛犬の感情を読み取ろうとする際は、こういった犬種や個体の差も考慮するようにしましょう。

尻尾の動きからわかる犬の感情

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犬の尻尾を観察することで、様々な感情を読み取ることができるといわれています。ここでは、尻尾の動きによってわかる犬の感情を紹介していきます。

嬉しいときの尻尾の動き

尻尾を高く挙げて、ブンブンと横に振っているときは嬉しさを感じているときだといわれています。外出先から帰ってきた飼い主さんをお出迎えする際などに見られる仕草です。

しかし、この仕草は興奮しているときにも見られます。その興奮が喜びからくるものなのか、怒りからくるものなのかは、状況を見て判断しましょう。

悲しいときの尻尾の動き

犬が悲しさを感じているときは、尻尾が力なく垂れ下がっているといわれています。しかし、垂れ下がっている状態が普通だという場合もあるため、表情や体調なども合わせて判別するようにしましょう。

イライラしているときの尻尾の動き

犬がイライラしているときは、自分の尻尾を追いかけ回すような素振りを見せるといわれています。この仕草は運動不足が原因の場合もあります。この行動がエスカレートすると常同障害という心の病気を示すことがあります。

ストレスを感じるのは良い傾向とはいえないので、こういった仕草が見られたら原因を探るようにしましょう。

リラックスしているときの尻尾の動き

犬が尻尾を下げた状態でユラユラと左右に振るのは、リラックスしているときだといわれています。飼い主さんの側でそういった仕草を見せるときは、非常に良い関係が気づけているといえるでしょう。

警戒しているときの尻尾の動き

犬が警戒しているときは、尻尾を上に真っ直ぐ伸ばすといわれています。知らない人や犬が近くにいたり、遠くで物音がしたりしたときに見られる仕草です。

この仕草と同時に歯をむき出して唸っている場合は急に飛びつく危険もあるため、注意しておきましょう。

怯えているときの尻尾の動き

犬が怯えているときには、尻尾を足の間に巻き込むような形に曲げるといわれています。このときに姿勢が低くなっている場合は、逃げようか迷っているとも読み取ることができます。

また、体調不良の際にも、同じような仕草をすることがあるため、状況をよく観察しておきましょう。

感情表現以外の尻尾の役割

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犬の尻尾は感情表現以外にも2つの役割があります。それぞれ詳しく解説していきます。

体のバランスをとる

犬は走る際や急ターンする際に、尻尾を使って体のバランスをとっています。尻尾でバランスをとることで、転倒の危険を防いでいるのです。

また、水の中を泳ぐ際にも方向のバランスをとるために尻尾を活用しています。体を動かす状況において、尻尾はとても重要な役割を持っていることがわかります。

体温調整

犬は寒いと感じたときには体を丸める仕草をします。これは尻尾を体に巻きつけ、体を温めようとしているからです。

また、犬種によっては尻尾で鼻を覆っている場合もあります。そうすることで、冷気を吸い込むことを防止しているのです。

尻尾は寒さから身を守るための大切な役割を持っていることがわかります。

尻尾で表す感情は犬種によっても変わる

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今回紹介した内容は、犬種や個体によっても解釈が変わるため、あくまで目安として理解しましょう。

犬の感情は尻尾だけでなく、行動や表情、鳴き声にも表れます。それらを総合的に読み取って、コミュニケーションに活用してみてください。

僅かな変化も読み取れるように、愛犬がどんなときにどんな行動をとっているのかを日頃から観察しておきましょう。

  • 更新日:

    2021.04.27

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。