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健康管理 / 病気
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2021.04.28

犬が寝ながらうんちをする原因2つ!考えられる病気や対処法もご紹介

普段自然と行っていた排泄も、犬が老犬になったり病気を患ったりしてサポートしなければならないことがあります。思うように排泄ができないと、飼い主はもちろん、犬もストレスを感じて病気につながる恐れも。今回は犬が寝ながらうんちをするときの原因や対処法などをご紹介していきます。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:つちや りょうこ/ドッグライター)

犬が寝ながらうんちする場合に考えられる原因2つ

犬 寝ながら うんち

犬が寝ながらうんちをしてしまう原因を見ていきましょう。

考えられる原因【1】便を我慢できないなんらかの病気

直腸や大腸に病気がある場合や、なんらかの原因で下痢がひどいときにはうんちを我慢できなくなることがあります。

考えられる原因【2】肛門括約筋に異常がある

肛門括約筋の異常には神経系が関与している場合と、そうではない場合に分けられます。また老化による筋肉の衰えが原因の可能性もあります。

犬の寝ながらうんちする場合に考えられる病気3つ

犬 寝ながら うんち

犬が寝ながらうんちをする場合、病気が関係しているかもしれません。

併発する症状【1】うんちの回数が増える、便に血や粘液が混ざる

普段よりうんちをする回数が増えたり、血や粘液が混ざったりしている場合には以下の病気が考えられます。

考えられる病気【1】大腸炎

大腸炎は大腸の粘膜で炎症が起きている病気で、食事や誤飲が原因のものや、気候の変化が原因の場合がほとんどです。主な症状は下痢ですが、炎症が悪化し、潰瘍ができると血が混ざることもあるようです。下痢がひどくなると我慢できず、意図としないときにうんちが出てしまうことがあります。

併発する症状【2】肛門が緩んでいる

犬の肛門が緩んで見える場合は、犬の体に外傷がないか確認しましょう。

考えられる病気【2】外傷による肛門括約筋の損傷

犬の肛門の周りには肛門括約筋という筋肉があり、通常はその筋肉によって肛門が閉まり、うんちが出ないようになっています。しかし、肛門括約筋が傷ついてしまうと肛門がうまく閉まらなくなり、排便時以外にもうんちが出てしまう時があります。

併発する症状【3】尿失禁を同時に起こす

寝ながらうんちをすると同時に尿失禁を起こしている場合には、神経や筋肉に問題がある可能性があります。

考えられる病気【3】損傷や末梢の神経筋肉障害

中枢神経・腰部脊髄・陰部神経に損傷がある場合や、末梢神経や筋肉の障害がある場合などに無意識にうんちが排泄されることがあります。原因が分かれば病院でそれらの治療を行いますが、神経系障害の場合は治癒が困難なケースもあると言われています。

犬が寝ながらうんちするときに必要な対処法とは

犬 寝ながら うんち

対処法の紹介をしていきますので参考にしてみてください。

対処法【1】下痢を治療する

下痢によって寝ながらうんちをしてしまう場合は、動物病院で下痢を止める薬を処方してもらいましょう。症状に応じて病原細菌を除去してくれる抗生物質や、腸の働きを高める調整薬を投与されることもあるようです。

対処法【2】うんちの量を減らす・うんちのタイミングをコントロール

治療が困難な場合は、食事の制限をしたり、食事の質を変えることでうんちの量を減らすことを試みましょう。また直腸部にうんちがたまらないよう、あたたかい水で浣腸をしてうんちをするように促すことで、飼い主さんによるうんちのコントロールができます。

対処法【3】オムツを使用する

飼い主が就寝中や留守中など、排泄をサポートできない場合もありますよね。そのような場合はオムツを付けてあげるのがおすすめです。オムツを着用することで排泄のケアもしやすく、寝床や室内のお掃除の負担も軽減します。ただし犬に長時間オムツを履かせているとムレや皮膚かぶれ、床ずれの原因となる場合もあるので、夜間やお留守番の時間などに活用するなど工夫してみましょう。

トイレを失敗しても叱らずに大きな心でサポートしてあげて

犬 寝ながら うんち

犬が病気になったり衰えてきたりすると、排泄のサポートが必要になる場合が多くあります。トイレを失敗して叱ってしまうと犬は飼い主の表情を敏感に感じ取るため、トイレを我慢してしまうことも。できる限り声かけをし、大きな心でサポートしてあげてくださいね。

  • 更新日:

    2021.04.28

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。