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2021.04.10

君たちは私の太陽〜海辺でゴールデンレトリバーと暮らす日々〜

犬たちに優しいハーブの魅力とは?奥深きフィトセラピーの世界へ

犬と暮らしていなければ、勉強をする気になるどころかおそらく興味すら持たなかったものってありませんか?私にとっては、フィトセラピー(植物療法)がそれにあたります。実は、ハーブティーなどに全く興味のなかった私が、アンディのために勉強し始めたのがフィトセラピーです。ホリスティックケアカウンセラーの資格取得のための講座でもフィトセラピーについては触れられていましたが、さらに専門的な知識を得たいと考え、ドッグフィトセラピー講座の受講を決めました。

講座を受講すると、驚きと新しい学びの連続。今までが良いと思っていたことはなんだったのか。私自身の中でも、犬の健康に関しての考え方が大きく変わったのです。今回のブログでは、ハーブだけではなく植物の持つ力の素晴らしさをお伝えしていきます。

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

フィトセラピーとは?

フィトセラピーのイメージ

ハーブを使った料理教室や紅茶の会などを主宰するハーバリストや花の香りを使用するアロマセラピーという言葉を聞いたことがありませんか?「フィトセラピー」とは日本語で植物療法と訳します。薬草を使うハーブ、香り成分を使用するアロマ、花そのものの力を使用するバッチフラワーレメディの他に、森林療法、園芸療法、食事療法といった植物全般の力を利用して人や犬の心や体をケアする療法がフィトセラピーです。

アロマセラピーとの違いは?

私たちの生活にすっかり定着したアロマは、「芳香、香り」といった意味のあるギリシャ語を語源としています。植物から香り成分だけを抽出してできる天然の精油(エッセンシャルオイル)を使用することが特徴です。この精油をアロマオイルと呼び、これを使用して心身のケアを行う植物療法がアロマセラピーです。

ハーブとは?

美や健康を追求する女性に人気のある華やかなイメージのあるアロマに比べて、薬草や香草と呼ばれるハーブは、主に料理の脇役やハーブティーの材料として知られています。最近では、犬用の虫除けスプレーに使用する飼い主も増え、ハーブに薬効成分があることが徐々にですが知名度が上がってきているようです。そんなハーブの効用や使い方などを教える専門家をハーバリストと呼びます。

実は身近にある植物もハーブ

身近にある植物のハーブ・カモミール

私たちが耳にするハーブの中でも有名なのが、カモミールやローズマリー、ラベンダー、バジルなどではないでしょうか?ハーブ=薬草と聞くと特殊な植物を指すように感じますが、フィトセラピーでは私たちの生活に役立つ植物全般のことを指しています。実は、日常で目にしているシソやわさび、山椒などもハーブの一種。最近では和ハーブとも呼ばれています。また、漢方薬で使われている薬草もハーブと言えます。世界中のさまざまな植物がハーブなのです。

ヨーロッパに根ざしたハーブの文化

古代エジプトではミイラの防腐剤としてシナモンやクローブなどのハーブが使用されていたと言われています。古代からハーブの薬効成分は注目されていたようです。中世ヨーロッパでは、香水の原料や化粧品、料理に使われるようになり、一般庶民の生活になくてはならない植物となりました。また、傷や病気の治療薬としても使われていました。現代医学の台頭とともにハーブは隅に追いやられていましたが、最近では、副作用のないハーブの効果が再注目されています。

ハーブが犬たちへもたらす効果とは?

2頭のゴールデンレトリバー

植物には、害虫や風や紫外線などの自然の抗力から自分の体を自分で守る力「フィトケミカル」と呼ばれる成分が備わっています。フィトケミカルには、犬たちの自然治癒力をサポートする働きがあります。また、抗酸化作用、デトックス作用などの働きがあることが分かっています。

犬は自分に必要なものが分かっている

野生で生活してきた犬の祖先は、他の野生動物と同じように、大自然の中から自分に必要な栄養成分を持つ食材を見つけて食べてきました。化学薬品に囲まれた私たち人間には、そんな天性の勘が薄れてしまっていますが、犬たちにはまだまだそんな能力が残っています。

胸焼けや胃がムカムカするときに道端の草を食べたり、痛いところがあると草の上で患部を冷やしたり、そんな行動をとることも犬が自然の中で生きてきた証です。自然の持つ力を十分に知っている犬たちにとって、ハーブは大切な薬でもありサプリメントでもあると考えられるのです。

ハーブの大きな特徴は副作用がないこと

動物病院で処方される薬には、常に副作用の心配があります。痛みを即座に止めてくれるステロイドでは、多飲、食欲増進、肝機能の低下などの副作用が有名です。また、漢方薬にも体質によって副作用があることが知られています。多くの薬に副作用がある反面、植物が持つ自然の力を元にするハーブは薬効成分が穏やかな分、副作用がほとんどないことが特徴です。

ハーブに即効性はないけれど

私がハーブの勉強を始めたのは、アンディが飲んでいる心臓の薬を減らしたいという思いからでした。半信半疑で始めたハーブの勉強でしたが、免疫力を上げ、心臓に働きかけるハーブミックスを与えていくうちに、かかりつけの獣医師も驚くほど心臓の数値が改善されていったのです。

ハーブはゆっくりと体に働きかけます。体に溜まった老廃物をデトックスしながら体全体のバランスを整え、悪いところを正常に戻していきます。効力には個体差がありますが、アンディの場合は半年ほど飲み続けると、成果が目に見えてきたことに驚きが隠せませんでした。

何よりも嬉しいのはアンディが喜んだこと

ゴールデンレトリバー ブログ

ご飯やおやつと一緒にあげても、薬の錠剤だけぽろっと口から出すアンディ。同じように、愛犬に薬を飲ませるのに苦労されている方も多いのではないでしょうか?そんな薬嫌いなアンディでしたが、ハーブは大好きでした。粉末状にしたハーブをごはんにふりかけると、匂いを嗅いで嬉しそうに尻尾を振っていたのが印象的です。そんなアンディを目の当たりにして、犬にとって美味しくてそして体にも効果が期待できるハーブは、犬たちの強い味方だとアンディを見ていて実感できすることができました。

  • 更新日:

    2021.04.10

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。