去年の夏、わたしは右足の膝骨を2本も骨折するという、何ともそそっかしいアクジデントを起こしてしまい、2ヵ月近くも入院するはめになってしまいました。
現在我が家は主人と私の二人家族なので、当然のことながらプゥさんと主人の男所帯?になってしまったわけです。主人は仕事があるので週2日の休み以外は、朝8時には家を出て帰るのは夜の6時半過ぎ。それまではプゥさん一人でお留守です。
主人によれば、わたしのいない時のプゥさんは、夜ご飯を食べた後は、しばらく玄関に座って私の帰りを待ち、その後すぐにサークルに入ってそのまま朝まで出てこないという、まるで「模範囚」のようだったそうです。
わたしが退院してきたときのプゥさんは、思ったより冷静に見えました。特にまとわりつくということもなく「やっと帰ってきたんか」という感じで、何となく冷めた目をしていたよう気がします。
ところが、わたしの動く気配に驚くほど敏感になっていました。白内障や耳のアレルギーで、目や耳はそんなに良くないはずのプゥさんなのですが、どんなに熟睡していても、わたしが動くとすぐに目を覚ましわたしの姿を目で追います。
姿が見えなくなるとあちこち探し回り、トイレやお風呂の時も出てくるまでドアの前で待機。寝るときもわたしの布団の上で待っていて、わたしが布団に入るのを確認してから自分のサークルに入って寝ます。今では常に母センサーで監視する立派なストーカー犬です!
骨折をする前にはわたしも平日に仕事を持っていたので、プゥさんにとって一人留守番は慣れていたはずなのですが、退院後に外での仕事をストップして家にいるようになってから、わたしへの依存度がマックスになりました。
我が家では居間にある大きな座卓兼炬燵テーブルが、食卓兼わたしの仕事場になっています。わたしは家事を済ませた後は、ここに座ってPCで書き仕事をしていることが多いのですが、プゥさんがその膝に無理くりよじ登ってくるようになったのです。
プゥさんは、少し大きめで、ちょっと、いや、かなり太めのダックスなので、ずっと膝に乗られていると、お、重い・・。まるで巨大な文鎮を膝に乗せられてるようで・・。何度降ろしても、しばらくするとまたよじ登って乗り、いつのまにかわたしの腕まくらで爆睡。これは石乗せの刑か?
動物病院に行く度に先生から「プリちゃん、もうちょっと痩せんとねぇ」と言われているプゥさん。
膝の上のあまりの重さに「やっぱりおやつ減らさんとなあ」とつぶやく私に、主人曰く「そらそのプニプニのお肉クッションは気持ちええわなあ」だと。
はい、確かに。わたし最近運動不足で、かかりつけの医院で中性脂肪高め、カロリーオーバーです、といわれましたけど!
プゥさん、言葉喋れたら絶対言うよね。ダイエットが必要やろ!あんたもな!
そんなこんなで、毎日文鎮犬プゥさんを膝に乗せ、左手を腕枕に取られ、PCを右手だけで片手打ちしている今日この頃です。
何とも重くて不自由ですが、膝の上ですやすやと寝息を立てて眠っている、プゥさんの寝顔を見ていると、ああ、安心してくれてるんやねえ、とほっこりしてしまいます。
とは言っても、だんだん手と足が痺れてきたから、悪いけどちょっとだけ降りてくれんかな・・。
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