magazine

犬 手作り食 レシピ
食べもの

2021.04.14

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.71

パートナーに優しいレシピ|体のかゆみは犬にとってもツライこと

うちのコは前足を舐めるクセがあります。脇腹も舐めてガビガビになりがちでした。以前はその理由が、単なるクセ、前足が震えるのが気になるから、そしてハーネスや洋服で被毛がこすれるからだと思っていました。
しかしトリマーさんの一言で、もう一つ大きな原因があったことを知りました。アレルギーなどが原因による「かゆみ」です。
かゆみは皮膚に大きな炎症が起きなければ見過ごしてしまうことが多いですが、実はとてもつらい症状です。今回は、わが家の体験談をご紹介します。

#パートナーに優しいレシピ

さのさえこ/ドッグライター

背中に湿疹がたくさんあることに気づかず

犬 手作り食 レシピ

トリミングでうちのコを迎えに行った時、トリマーさんから「背中にたくさん湿疹があるけど、かゆがっていませんか?」と聞かれました。
湿疹のできやすい子なので気をつけていたつもりでしたが、全く気づきませんでした。
どうやらその湿疹はプツプツとしたじんましんのようなもので、背中にはすでに治った痕も残っていたようです。

届かないから脇腹を何度も舐めていた

家に帰ってあわててうちのコの体を確認すると、背中に真っ赤になった部分が見つかりました。
プツプツは手で触れるかどうかというくらい小さなもので被毛におおわれていたので気づけなかったようです。
両方の脇腹を舐めていることはわかっていたのですが、実は背中に顔が届かない代わりに仕方なく脇腹を舐めていたことに気がつきました。

脇腹にもニキビのような湿疹が見つかる

「一番たくさんあるのは背中だけど、脇にも少しありますよ」とトリマーさんが教えてくれたのを思い出して脇も見てみたところ、左側に大きさ5ミリくらいのプツンとした湿疹がありました。でも、こちらは赤くはなっておらず、痒がる様子もありませんでした。

▼こちらが実際の映像です。

首をかけずに前足を舐めていたことに気づく

犬 手作り食 レシピ

さらに別の日、念のため全身を確認しようと思ってうちのコの体を見ていたら、首の根元にもニキビのような小さなプツンとしたものができていました。
こちらは脇腹とは違い、赤くなっています。爪で軽く掻くと気持ちよさそうにするので、どうやらかゆみがあるようでした。

前足を舐める理由は他にもあった?!

うちのコは前足に震えがあるので、前足を舐めるのは関節などに違和感からだと思っていました。
外で遊んだ後で舐めている様子をご覧ください。

まさか「首」が痒くて「前足」を舐めるとは思わず

これだけ見ると、首がかゆくて舐めているとは想像できませんでした。
走った後で関節をいたわるために舐めているのだろうと考えていました。

家でも舐めるのは首のかゆみから?

前足を舐めるのは、運動後だけではありません。ベッドで休んでリラックスしている時にも舐めることがよくあります。
私はこれも、うちのコのクセか洋服などで被毛が絡まったせいだと思ってブラッシングやシャンプーで対策しているつもりでした。でももしかしたらかゆみが原因だったのかもしれません。

うちのコは1歳半で我が家に来た時に膿皮症を持っていたし、子犬の頃にシラミがわいたこともあると聞いています。
背中の赤いプツプツは以前にもらった塗り薬ですぐに治ったのですが、膿皮症の再発や、肥満細胞腫が頭に浮かんだ私は、動物病院で診てもらうことにしました。

膿皮症や肥満細胞腫の可能性は低い

犬 手作り食 レシピ

動物病院に行った私は、被毛に覆われた中ですぐに湿疹を見つけるのが難しいと思い、獣医さんに湿疹を撮影した動画を見てもらいながら状況を説明しました。
場所が特定しやすいように全身を見せながら湿疹を映していたので、獣医さんがすぐに湿疹を見つけてくれました。

生検に出すには小さすぎるから様子見で

首と脇腹のプツンとした湿疹は、膿皮症ではありませんでした。「脂のかたまりのように見えますね」と獣医さんが言いました。
肥満細胞腫について伺ったところ、湿疹が小さすぎるため、針を刺してもうまく組織が取れないだろうという回答でした。

硬くなる・大きくなるのが肥満細胞腫

脇や首の湿疹は、塗り薬で少しずつ小さくなってきていたので、このまま治ってしまえば大丈夫。この先、湿疹が硬くなってきたり大きくなってきたりしたら肥満細胞腫の検査をしてみましょうということになりました。

肥満細胞腫の判断の1つに「組織が硬く大きくなる」という特徴があるそうです。うちのコの湿疹は柔らかくて小さくなってきていたことから、肥満細胞腫の可能性は低いだろうというお話でした。

原因はアトピー性皮膚炎の可能性が高い

犬 手作り食 レシピ

膿皮症や肥満細胞腫といった、すぐに何かしらの処置をしなくてはならない病気ではなさそうだとわかり少し安心したものの、獣医さんから「アトピーみたいなアレルギーかもしれないね」というお話がありました。
うちのコを迎えた当時、膿皮症で通院していた時にもその話が出たことがありました。なんとなくやり過ごしてきましたが、そろそろ食事制限しなくちゃいけないのかな、と、私は獣医さんの次の言葉を待ちました。

かゆみは犬にとってもつらいことだから

「まずはかゆみ止めを飲んでみましょう。かゆいってつらいことですからね」

たしかに、かゆいところがわかっているのに自分の手が届かなかったりするとすごくストレスになりますよね。うちのコも、本当にかゆかった背中や首に顔が届かなくて、前足や脇腹を一生懸命舐めていました。

痛みなどとは違い、かゆみの場合は元気や食欲にほとんど影響がないので見過ごされがちですが、かゆみもつらい症状なのだとわかってあげなくちゃいけなかったんだな、と反省しました。

湿疹とかゆみが再発したら食事療法を検討

アレルギーと聞くと、アレルギー検査をして反応の出た食材を抜いたフードに切り替えるのかな?と思っていましたが、膿皮症の診察を受けた時と同様に今回もアレルギー検査は薦められませんでした。検査で反応が出ても、アレルゲンになった食材が必ずしも毎回反応するわけではなく、またその逆もあるからだというのが獣医さんのご意見でした。

「かゆみ止めを飲み終わった後に湿疹やかゆみが出たら、除去食を試してみませんか?かゆみ止めを飲み続けるという方法もあるけど、それよりはフードを切り替えた方が飼い主さんも安心じゃないですか?」

除去食とは、特定の肉類を除いたフードで、鶏肉抜き、豚肉抜きなど数種類のフードがあるそうです。当たりを付けて、1種類ずつ試してアレルゲンを探っていくという方法でした。

特別な検査はせず、この日は獣医さんの話を聞いて、かゆみ止めの薬を2週間分いただいて帰宅しました。

除去食を使う可能性も視野に入れて

犬 手作り食 レシピ

現在、かゆみ止めの薬が終わって1ヶ月が経ちます。
薬を飲んでから体を舐めることがほとんどなくなり、湿疹もすべてきれいに治りました。

かゆみは、誰もが日常的に感じるものなので重大な病気だという認識がなかったのですが、当事者にとってはイライラする出来事です。かゆみだけにとどまらない症状に発展する前に、適切な対策を取ってあげなくてはいけないと思いました。

もしこの先またかゆみや湿疹が出たら、かゆみ止めではなく除去食を試してみようかと考えています。

  • 更新日:

    2021.04.14

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。