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公園で犬を下から撮った写真
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2021.04.11

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.70

パートナーに優しいレシピ|暗闇での誤食から愛犬を守ろう!

犬の誤食は飼い主にとっては悩みのタネになりやすいもの。 生鮭の切身や鶏の生肉など、なぜこんなものがここに?と思うようなものが落ちていることもあります。
しかし去年の春から夏にかけて、いつも私たちが集まる公園で立て続けにある出来事があり、飼い主みんなが誤食を真剣に考えることになりました。

暗くて辺りがよく見えない夜の散歩には危険がいっぱい。 愛犬を暗闇の誤食から守るために何ができるのか、どうしたら飼い主が無理なく対策できるのかを考えてみました。

#パートナーに優しいレシピ

さのさえこ/ドッグライター

食べてはいけないものを口にした犬たち

渋い顔をしている犬

私たちが集まる公園はとても広く、ヨチヨチ歩きの子供から高齢者の方々まで幅広い年代が集まってきます。 その中でどうしても発生してしまうのが、お菓子の食べ残し・おもちゃ・何かの部品などの落とし物です。

地面に鼻をこすりつけてにおいを嗅ぎ回る犬には、気になるものがたくさんあります。 そして思わず口にしてしまったものが原因で、犬がとても傷ついてしまうことがあるのです。

異物を食べてしまい命の危険にさらされた犬

ご近所さんで実際に発生した事例をご紹介します。

その子は5歳の大型犬でした。 いつものように公園で散歩をしていたのですが、急にベンチの下に頭を入れてモゾモゾし始めしました。 異変を感じた飼い主さんはリードを引いたのですが、その時にはすでに何かを飲み込んだ後でした。

その後、事態は急変し、嘔吐と下痢が始まりました。 飼い主さんは慌ててその子を病院に連れて行ったのですが、点滴や薬がなかなか効いてくれず、「(最悪の事態を)覚悟してください」と、獣医さんに言われてしまったそうです。しかし大型犬で若く、体力があったことが幸いしてその子は何とか危機を脱しました。

ガリガリに痩せて食べ物もウエットフードしか食べられないと話していましたが、散歩に出られるくらい回復したことで飼い主さんはホッとした様子でした。

問題のベンチは犬におやつをあげる人が座っていたり、人間同士でも食べ物を口にする方が多かったりする場所なので、犬にとって魅力的だけど危険な食べ物が潜んでいたのかもしれません。「暗くて全然わかんないうちに飲み込んじゃったんだよ」と、飼い主さんも何が原因だったのか分からない様子でした。

ビスを飲み込んだ犬の飼い主さんの恐怖

もうひとつの事件も、大型犬です。2歳になる男の子でした。

ある夜、散歩をしていたら、不意にその子が口をモグモグし始めました。 飼い主さんが気づいた時には犬は飲み込んだ後で、何を食べたのかが分かりませんでした。 しかし辺りを見ると何かが散らばっている様子。食べ物とそうではないものが混在していました。

気になった飼い主さんが病院へ連れて行ったところ、レントゲンに小さなビスがはっきりと写っていました。 その子はネジ山のついたビスを誤食してしまったのです。

獣医さんがウンチをコーティングしてくれる薬を出してくれたおかげで無事にビスは体を傷つけることなく排泄されましたが、飼い主さんご家族の恐怖は想像するだけで心が痛みました。

飼い主が気づいた時には飲み込む寸前

飼い主を見上げる犬

2つの事件は、幸いどちらも大型犬で若い子であったとと、獣医さんたちの適切な処置のおかげで、最悪の事態を免れることができました。でもこれが我が身・我が子に起こったら…と考えるととても怖いですよね。
この2つの事件をとおして、どんなことが原因になるのかを考えてみたいと思います。

犬が先に見つけてしまう状況が原因になる

今回の2つの事件には共通していることがありました。どちらの事件も「辺りが暗い時間帯に起きていること」そして「飼い主が気付いた時には飲み込んでしまった後だった」ということです。

太陽が沈み、周囲が暗い時間帯は、周辺の様子が分かりにくいだけでなく、愛犬が何をしているかも分かりにくくなります。 そのため「何かおかしい」と気づいた時には、犬が口の中のものを飲み込む寸前であることがほとんどなのです。

犬より先に見つけることが飼い主に必要

この問題を解決するために、飼い主さんが今すぐできることがあります。

  • 辺りを明るく照らし先に異物を見つける
  • 目の届かない草むらなどには入れさせない

野良猫が多い地域では、草むらなどに猫がいることもあり、無防備に顔を入れることで「猫パンチ」をお見舞いさせることもあります。 異物だけでなく、見えない場所には注意したいですね。

短めのリードと明るさが対策のカギになる

短めのリードで散歩する犬と飼い主

誤飲を防ぐためには、暗闇では周囲が確認できる状況を作ること、そしてあやしいと感じた時に早めに愛犬を引き戻すことが必要です。具体的にどんなところをポイントにしたら良いかをご紹介します。

犬だけでなく飼い主さんもライトを携帯する

暗くなると犬の存在が見えにくくなることから、愛犬に小さなライトを付けている飼い主さんが多いと思います。しかしそれだけでは辺りを照らす光にはならないため、飼い主さんご自身もライトを携帯するのが私自身のやり方です。黒っぽい衣類を身に付ける場合には、車などから飼い主さん自身の存在も見えるので、安全面からも良いかもしれません。

短めのリードですぐに引き寄せられる準備を

暗がりでは周りの様子に気づくのが遅れて、慌ててリードを引かなくてはならないことがあります。そんな時、ロックを外した伸縮リードや2メートルくらいのロングリードを使っていると、思うように引き寄せられないこともあります。
長くできるリードは広いところではとても重宝しますが、周りに気をつけなくてはいけない状況の時、我が家では、リードを短めにキープできるようにしたり、120センチほどの短いリードを使ったりするようにしています。

暗闇を照らす「明るさ」で我が子を守る

腕につけられたライト

飼い主がライトで足元を照らして落とし物を発見することができれば、誤食が起きることを防ぐことが可能になってきます。しかし実際に散歩をしていると手を使うことは意外に多くて、片手でリード、片手で懐中電灯というスタイルだと困ってしまうことがありますよね。そこで、私が実際に行なっている手を空けるライトの使い方をご紹介したいと思います。

腕にヘッドライトを巻き付けてしまう方法

これは知り合いの飼い主さんのアイデアを拝借したものです。上の写真のように、人間用のヘッドライトを腕に巻きつける方法です。このヘッドライトは角度も変えられるので、手を動かすことなく下の方を照らすことができてとても便利です。

こちらのライトは、元々ヘッドライトではありますが、腕時計のように腕に巻き付けても重量感がありません。また、バンドの内側には滑り止めも付いているため、簡単な巻き付け方をしても落ちにくくなっています。ヘッド部分が80°に立ち上がるため、リードを持った状態で下を照らすことができます。さらに100、230、30lm(ルーメン)の3段階で明るさが調整でき、公園の草むらを照らすには十分な明るさを確保できますよ。

明るさと軽量感にこだわったミニライト

もうひとつ私がライト購入でこだわったのは「lm(ルーメン)」という明るさの度合いです。ルーメンは明るさの尺度を表し、数値が高いほど明るくなります。だいたい50〜500lmほどの幅があり、ライトが大きく重たくなるほど明るくなり、電池式よりもUSB充電式の方が明るさが増す傾向があります。

私はヘッドライトを230lmの電池式にしました。そしてヘッドライトは左腕に装着し、右側を照らしたい時にはスリングに付けられるUSB充電式の小型ライトを使うことにしました。こちらはおもちゃのように軽いのですが、350lmもあり、ヘッドライトより明るく照らしてくれます。

こちらの商品は30分ほどでフル充電できました。明るさの調節機能がない代わりに、スイッチのオン・オフがしやすいのが特長です。カラビナをつければスリングなどにぶら下げられるので袋の中で行方不明になることもありません。そして、軽々とした見た目とは裏腹に明るさが強烈です。

夏の暗闇散歩はライト持参で!

元気に散歩する犬

あれから、幸い誤食した子はいません。飼い主さんの1人が市に働きかけてくれたお陰で公園の草刈りが行われ、今は何かが落ちていればすぐに気づけるようになりました。ライトで自分たちの周りを明るくすることは、夜道の安全性や誤食に対して効果を発揮してくれると思います。特に夏場は暑い日中のお散歩を避け、朝晩に散歩をしなければならないので、薄暗いこともしばしば。ぜひライトを持参で散歩してみてください!そして、これから蚊が多く出てくる季節になりますので、明かりで虫が寄って来ないよう、虫除け対策も万全にしたいですね。

  • 更新日:

    2021.04.11

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。