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犬の生態 / 気持ち
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2021.03.05

犬が鼻で突き上げる仕草をする理由とは?パターン別の正しい接し方

部屋でくつろいでいるときなどに、腕などを愛犬が鼻で突き上げてくることはありませんか?鼻でツンツンとしてくるこのかわいらしい仕草には、ある気持ちが込められています。また、飼い主さんにだけでなく他の犬に対してもすることがあります。

愛犬の気持ちを理解するために、鼻で突き上げる仕草の理由と、そんな仕草をする愛犬への接し方について知っておきましょう。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子/動物ライター)

犬が飼い主さんに鼻で突き上げる仕草をするとき

犬 鼻で突き上げる

犬が飼い主さんに対して、鼻で突き上げるようにツンツンとしてくることがあります。このような仕草には、以下のような意味が込められていると考えられています。

構ってほしい

撫でてもらいたい、そばにいてほしいなど、飼い主さんに構ってほしいときに、飼い主さんの手などを鼻で突き上げるような行動を取ることがあります。

ただし、強い不安の気持ちからしているのではなく、控えめに構ってアピールをしているような気持ちと言われています。そのため、分離不安症などの心配はありません。

何かしらの要求

ごはんが食べたい、一緒に遊びたい、散歩に行きたいなど、何かしらの要求があるときに、鼻でツンツンしてくることも少なくありません。

また、鼻で突き上げる仕草をした後に、フードがしまってある戸棚の前までわざわざ行って待っていたり、遊びに誘うような仕草をしたりなど、わかりやすく伝えてくるコもいます。

犬が他の犬に鼻で突き上げる仕草をするとき

犬 鼻で突き上げる

飼い主さんにだけでなく、他の犬にも鼻で突き上げる仕草をする場合があります。ただし、そこに込められている意味は、飼い主さんに対しての場合とは少し異なります。

挨拶をしている

散歩中に出会った他の犬に対して鼻をツンツンして突き上げるような仕草をするのは、簡単な挨拶がわりのようなものです。好奇心と警戒心が入り交ざった気持ちで、様子を探っている状態と言えます。

このとき愛犬だけでなく、相手の犬の様子もよく観察することが大切です。もし相手の犬が怖がっていたり嫌がっていたりするような素振りを少しでも見せたら、愛犬を相手の犬から引き離しましょう。

要求をしてくる愛犬への接し方とは?

犬 鼻で突き上げる

飼い主さんに対して鼻を突き上げる仕草をするのは、やめさせたほうがよいのでしょうか?愛犬への接し方を頭に入れておきましょう。

基本的には無視する

何かしらの要求により愛犬が鼻を突き上げるときは、基本的に無視をしてやり過ごしましょう。鼻をツンツンしてくる仕草はかわいらしく、要求に応じてあげたくなりますが、そこで愛犬の要求に応えてしまうと、「鼻で突き上げると飼い主さんは何でも言うことを聞いてくれる」と認識してしまいます。

最初は鼻をツンツンする程度であっても、要求が通らないと吠えたり、服を噛んで引っ張ったりといった行動にエスカレートしかねません。

よって、鼻を突き上げてきても相手にせず、主導権は飼い主さんにあるということを覚えさせることが大切です。

タイミングをずらして愛犬の要求に応じる

飼い主さんがテレビを観ているときや、仕事をしているときなどに構ってほしくて鼻で突き上げてきたときも、先述の通りすぐに要求に応じるとそれが習慣化されてしまいます。そのため。少し間をあけてからコミュニケーションを取ってあげるとよいでしょう。

「すぐに遊んであげたほうがよいかな?」と思うかもしれませんが、「ちょっと気にしてくれないかな」程度の軽い気持ちで犬は要求していると考えられているので、適当なタイミングで撫でてあげたりすれば満足してくれるはずです。

犬が鼻で突き上げるのは控えめなアピールのしるし

犬 鼻で突き上げる

飼い主さんに対して鼻で突き上げる犬の仕草は、強い要求や構ってほしいという気持ちではなく、控えめにアピールしている程度と考えられています。

無理にやめさせる必要はありませんが、愛犬が要求するたびに応じてしまうと、どんどん要求の仕方がエスカレートする可能性があります。そのため、いったん無視をして愛犬が落ち着いてから接するようにしましょう。

  • 更新日:

    2021.03.05

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。