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犬の生態 / 気持ち
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2021.03.07

犬が足元で寝るのはなぜ?愛しすぎる3つの理由と注意点を解説

ベッドで寝るときや椅子に座っているときに、犬が足元に寄り添って来るという経験をしたことがないでしょうか。「なんのために足元に来たんだろう」と疑問に感じてしまいますよね。
本記事では、犬が足元で寝る理由について紹介していきます。可愛い行動だからといって、つい見逃してしまいがちな注意点についても解説しています。ぜひ最後まで読んでいってみてください。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:後藤 俊/ライター)

犬が飼い主の足元で寝る理由3つ

犬 足元で寝る

夜眠るときや、椅子に座っているときに愛犬が飼い主さんの足元で寝ようとするのには、ある心理が隠れているという説があります。愛犬が自分のことをどう思っているのかを理解するヒントにしてみてください。

【1】飼い主を守ろうとしている

犬はオオカミのように、集団で行動する習性を持っています。寝るときには身を添い合って、お互いのことを守っているのです。

足元で寝ようとするのには、この習性が働き、飼い主を守ろうとしているのだと考えられます。反対に、飼い主さんが自分のことを守ってくれるという信頼を置いている証として捉えることもでしょう。

いずれにせよ、仲間としてしっかり認識してもらえているので、喜ばしい兆候といえます。

【2】安心できる場所

犬は縄張り意識が強く、安心できる場所でしか寝ようとしません。その安心できる場所というのが、たまたま飼い主さんの足元だったということも考えられます。

「たまたま」という言葉に寂しさを感じてしまうかもしれませんが、愛犬が自分のテリトリーに入ることを許しているということは、それだけ飼い主さんに信頼を置いているということでもあります。

【3】甘えている

飼い主さんのことが大好きで、ずっと一緒にいたいという心理の現われとして捉えることもできます。

犬も人間と同じように寂しさを感じる生き物です。夜に飼い主さんと離れるのが嫌で、足元まで付いてきているのかもしれません。

椅子に座っているときに足元に寄り添ってくる場合も、この理由が当てはまるでしょう。

犬が飼い主の足元で寝る?ベッドの上の場合は注意

犬 足元で寝る

犬が飼い主さんの足元で寝る理由はどれも良いものばかりでしたが、実は気を付けなければいけない注意点もあります。犬や飼い主さんの健康にも影響することなので、当てはまっていないか確認してみてください。

寝不足を引き起こしてしまう

寝ている間に、飼い主さんや愛犬が寝返りを打つことでお互いを起こしてしまい、眠りが浅くなる可能性があります。寝不足は犬にとっても人間にとっても健康的に良くありません。

犬は警戒心が強いため、些細な動きにも敏感に反応してしまいます。もし「愛犬も自分も寝不足気味になってるかも?」と感じたら、注意が必要です。

ケガの危険性

寝ている間に足元にいる愛犬を無意識に蹴ってしまい、ケガをさせる危険性があります。もし重大なケガになってしまっていても、寝ているので気づいてあげることができません。

また、愛犬がいつの間にか移動しており、寝返りによってケガをさせるという可能性も考えられます。一緒に寝ている際には、こういったケガのリスクがあるということを理解しておきましょう。

衛生面の不安

犬がベッドで寝ることによって、ヨダレや抜け毛による衛生面の不安が懸念されます。アレルギーを持っていなくても、飼い主さんの体質によっては雑菌の繁殖によって、肌の痒みを引き起こす可能性があるでしょう。

また、ノミやダニが犬から移動してくることも考えられます。したがって、シーツや犬の体を常に清潔に保つように意識してください。

分離不安症を引き起こしやすい

愛犬が足元まで来てくれるのはとても可愛らしく感じますが、過度に甘えさせすぎると「分離不安症」を引き起こしてしまう可能性があります。

分離不安症とは、飼い主さんのいない環境で強いストレスを感じてしまう心理障害です。症状としては、お留守番の間に暴れたり、吠えたりといった行動が現れます。

分離不安症にならないためにも、べったりし過ぎていると感じているときは、別々に寝るようにすることも大切です。

犬が足元で寝るのをやめさせる方法

犬 足元で寝る

「愛犬が足元で寝てくれるのは嬉しいけど、衛生面の不安やケガのリスクはなくしたいな…」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときに役立つ改善方法を紹介します。

犬用ベッドを足元に置く

足元のすぐ近くに犬用ベッドを置いて、寝床を作ってみましょう。一緒のベッドに寝ないことにより、衛生面の不安やケガのリスクを回避することができます。

専用のベッドに慣れさせておくことで、いずれ寝床の場所を変たいと思ったときも、ベッドを移動させるだけで済みます。ぜひ、一度試してみてください。

飼い主さんの匂いのついた毛布を与える

犬は嗅覚が鋭いため、安心できる匂いを嗅ぐことよりリラックス効果が得られます。したがって、寝床に飼い主さんの匂いがついた毛布を置いてあげることで、一人でも寝られるようになる可能性が期待できるでしょう。

寄り添って来る愛犬から愛情を感じ取ろう

犬 足元で寝る

愛犬が飼い主の足元で寝るのは、良い信頼関係が築けている証です。しっかり愛情を注げているということなので、引き続き、信頼関係を育んでいってください。

しかし、一緒にベッドで寝る際は、ケガや衛生面には十分注意するようにしましょう。

もしやめさせたいと感じたときは、足元に犬用ベッドを設置したり、寝床に飼い主さんの匂いのついた毛布を与えるといった対策をとることをおすすめします。

愛犬と飼い主さんの関係性が、より良いものになることを願っています。

  • 更新日:

    2021.03.07

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。