magazine

犬の生態 / 気持ち
鉛筆アイコン

2021.03.26

犬が飼い主に吠える3つの理由とは?パターン別の対処法まとめ

言葉を話すことができない犬にとって吠えることは、自分の意思を伝える行動の一つです。犬が吠えることには理由があり、この理由を知ることがとても大切なのです。しかし、犬が吠えることは私たちの生活環境では迷惑となる場面が多く、多くの飼い主の悩みとなっていることも事実。特に、飼い主に向かって吠えることが繰り返されると、飼い主側にとって大きなストレスとなってしまいます。そこで知っておきたいのが、なぜ飼い主に向かって吠えるのか?その理由について。理由が分かれば対処法も自ずと見えてきます。今回は、犬が飼い主に向かって吠える理由と対処法についてご紹介します。

西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬が飼い主に向かって吠える3つの理由

犬 飼い主に吠える 理由

犬にとって吠えることは、私たちが言葉を話すことと同じようにごく当たり前の行動です。犬は、吠えることでさまざまな感情を伝えたり、危険を知らせたりします。犬種によっては、育種の過程で吠えることを強化されていることもあります。しかし、しつこく吠え続けられると、人間社会では「迷惑」となることも事実。犬の吠え声を原因としたご近所トラブルも多く、そのことが原因で引っ越しを余儀なくされたり、大切な愛犬を手放さざるをえなくなってしまうこともあります。

そんなトラブルを回避するためには、まずはなぜ飼い主に向かって犬が吠えているのか、その理由を正しく理解しておく必要があります。

無駄吠えと言われることもある犬の「吠え」ですが、犬が吠えるにはそれなりの理由があるのです。特に飼い主に向かって犬が吠える時には、大きく分けて3つの理由が考えられます。

理由1.要求吠え

犬が飼い主に向かって吠える理由で最も多いのが、何かを要求して吠えること。「ボールを投げてほしい」「おやつがほしい」「かまってほしい」など、犬は自分の要求を満たしてほしい時に飼い主に向かって吠えます。特に、一度でもその要求が叶えられた経験があると、犬は要求が通るまでいつまでも吠え続けてしまいます。

理由2.興奮吠え

外出から帰宅した時に、吠えられた経験はありませんか?これは、犬が「帰ってきた!」と興奮して吠えているケースです。吠え方によって帰ってきたことが嬉しくて吠えている場合や留守中に怖かった、さみしかったと訴えて吠える場合があります。

理由3.警戒吠え

玄関のインターフォンが鳴った時など、自分のテリトリーである家に他人が訪れた時に飼い主に向かって吠えることがあります。この時の理由は、「誰か来たよ」と吠えて飼い主に教えている場合や「怪しい」と不安や恐怖を伝えるために吠えている可能性があります。

犬が飼い主に向かって吠えるときの対策とは?

犬 飼い主に吠える 理由

犬が吠えている時に「うるさい」などと闇雲に吠えるのをやめさせようとしても効果がありません。まず、なぜ犬が吠えているのか、その原因をきちんと把握してその原因に合わせた対処法を取ることが大切です。

要求吠えに対する対処法

犬が要求吠えをするようになるのは、飼い主の態度が関係しています。ワンワンうるさいからと一度でも、要求を通してしまった経験があると、犬は「吠える=要求が叶う」と学習してしまいます。そして、要求が通るまで吠え続けるようになってしまうのです。

無視することが大切

犬が要求吠えをしていることがわかったら「無視」することが最も効果的です。ただし、犬は飼い主が思っている以上に根気強い動物です。そのため、要求が通るまでいつまでも吠え続けてしまうことも多くありますが、途中で犬の要求を飲んでしまっては全く意味がありません。何度も根気よく無視することを続け、吠えても要求が通らないことを犬に教えましょう。

興奮吠えに対する対処法

犬は嬉しくて興奮している時にも飼い主に向かって吠えます。前述のように「おかえり!おかえり!」と吠えている時に、「ただいま!ただいま!」と一緒になって飼い主が喜んでしまうと、犬はますます興奮してしまう可能性があります。

冷静に犬に接する

興奮して吠えている時は、まずは飼い主が冷静になることが大切です。落ち着いた声で犬に話しかけ、興奮を助長させないようにすることが大切です。また、耳たぶを優しくマッサージしてあげることで、興奮が収まる時があるので、興奮が激しい時には試してみてください。

警戒吠えに対する対処法

来客に対しての警戒吠えは、犬種によっても異なりますが、基本的には犬の本能による行動です。特にガードドッグ(警備犬)や番犬として育種された犬種や「吠えて教える」ことを目的とした育種された狩猟犬は、吠えることが仕事だと思っている可能性があります。残念ながら、このような犬種に対しては、警戒吠えをやめさせることはできないかもしれません。

来客は敵ではないことを教える

警戒吠えの多くは、インターフォンが鳴った時に起こります。そのためまずはインターフォンの音に慣れさせることが大切です。インターフォンを鳴ったら、ハウスに入るように誘導する、自分の近くに来るように呼ぶなどの方法で、犬を安心させることが重要です。インターフォンが鳴っても安全だということを犬に理解させましょう。この方法は繰り返し行うことが大切なため、友人などに協力をしてもらうことがおすすめです。

吠えている理由を理解することが大切

犬 飼い主に吠える 理由

犬が飼い主に向かって吠えるには、それなりの理由があることがお分かりいただけたと思います。吠えたからといってむやみに叱ってしまうことは、かえってマイナスになることもあります。また、大きな声を出すことでますます犬が吠えてしまうこともあります。どんな場合でも、まずは飼い主が冷静になることがポイントです。そして、吠えている理由を理解して、原因にあわせた対処法を取ってください。犬にとって「吠える」ことは言葉の代わりであることを忘れずに、正しい対処法を取ることが吠えをやめさせる近道とも言えます。

  • 更新日:

    2021.03.26

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。