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健康管理 / 病気
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2021.03.13

【獣医師監修】犬にも肩こりがある!5つの原因とツボを刺激するマッサージ方法まとめ

私たち人間の悩みでもある肩こり。実は犬も肩こりになることをご存知ですか?「最近、愛犬の動きがおかしいな…」と感じたら、それは肩こりが原因かもしれません。

本記事では、犬が肩こりになる原因と、その改善方法を紹介していきます。自宅でできる簡単なマッサージ方法についても解説しているので、ぜひ真似してみてください。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:後藤 俊)

犬の肩こりってどんな症状?

肩こりで動きが鈍い犬(イメージ)

肩こりは病気と違い、これといった症状がでないため、飼い主が見極めるのは非常に難しいといえます。また、犬自身も肩こりの自覚がない場合も多いので、些細な動作の変化から読み取るしかありません。

犬の肩こりのチェック項目

愛犬にこれらの症状がみられたら、肩こりを引き起こしている可能性があります。

・歩幅がいつもより狭い
・歩くのが遅くなった
・どことなく動きが鈍い
・上を向きづらそうにしている

普段から愛犬をよく観察し、些細な変化にも気づけるようにしておきましょう。

犬が肩こりになる5つの原因とは?

犬が横たわっている

犬が肩こりを引き起こす主な原因を5つ紹介していきます。原因を知ることで、それに見合った対処がとれるようになるので、心当たりがないかをチェックしてみてください。

犬の肩こりの原因|1.体の構造上の問題

犬には鎖骨が無いため、胴体と前脚を筋肉が中心となって支えています。そのため、筋肉への負荷がかかりやすく、普通の生活をしているだけでも肩がこりやすい状態となっています。

体の構造上の問題はどうすることもできませんが、犬は人間に比べて肩がこりやすいのだということを理解しておくだけでも、ちょっとした異変に気づくための足掛かりになるでしょう。

犬の肩こりの原因|2.飼い主をよく見上げる

犬が飼い主を見上げる動作は、肩や首に大きな負担がかかります。見上げる仕草が可愛いからといって頻繁に名前を呼びすぎると、肩こりの原因になってしまうということです。

人間の方が大きい以上、予防することは難しいですが、肩や首を痛がる場合、不用意に名前を呼ばないなどの対策をとり、肩や首への負担を減らしてあげましょう。

犬の肩こりの原因|3.ストレス

人間と同様に、心理的な緊張状態が肩こりを引き起こす場合もあります。緊張により体に力が入ると、筋肉がこわばり、肩こりにつながってしまう可能性が高いです。引っ越しによって新しい環境で暮らすことになったり、家族が大声で喧嘩をしている際に、犬はストレスを感じやすいです。

したがって、散歩やスキンシップをしっかり行い、日ごろから愛犬のストレス解消に務めることも大切です。

犬の肩こりの原因|4.食事中の姿勢

食事のお皿を直接床に置いていると、犬は首を大きく下げる必要があるため、肩こりを引き起こしやすいです。台を使って高さを調整し、食事中にかかる首や肩の負担を減らしてあげましょう。

犬の肩こりの原因|5.肥満

肥満によって体が重くなることで筋肉に負担がかかり、肩こりを引き起こすこともあります。バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、適正な体重を保ってあげるようにしましょう。

犬の肩こりには整体を活用するのも手!

整体をうける犬

犬の整体を行うクリニックやサロンが数多くあることはご存知でしょうか?整体では犬の筋肉や関節をほぐし、体のバランスを整えてくれます。

犬も人間と同様で、体全体のバランスが整うことで、歩き方や体調の改善が期待できます。犬の体の動きに違和感を感じている場合は、ぜひ整体に連れて行ってみてください。

犬の整体にかかる費用

クリニックやサロンによって料金は変化しますが、5,000~10,000円程度で犬の整体を受けることができることが多いようです。ただし、事前にホームページを確認したり、電話をして問い合わせる等していただいた方が安心です。

注意点として、整体は治療ではないため、保険が適用されない場合があります。気になる方は、事前にクリニックやサロンへ確認することをおすすめします。

自宅でできる!犬の肩こりに効くツボのマッサージ

肩こりでマッサージをされて心地よさそうな犬

「わざわざ整体に連れて行くのもちょっとな…」という方のために、犬の肩こりを改善できるマッサージの仕方を紹介します。自宅で簡単にできるので、ぜひ試してみてください。

指圧によるマッサージ

背中側の首の付け根あたりを、親指で円を描くように優しく指圧してあげます。

マッサージの目的は血流を良くすることにあるので、強く押す必要はありません。摩るよりも少し強い程度の力で大丈夫です。ツボを刺激し、血管の血を流して上げるようなイメージで行いましょう。

背中の皮膚を引っ張るマッサージ

犬の背中の皮膚を軽く引っ張るだけでも自然とツボが刺激され、マッサージの効果が期待できます。

手のひら全体で背中の皮膚を掴み、軽く持ち上げましょう。その後は、ゆっくり下へ戻します。これを繰り返し行うことで血流が良くなり、肩こりの改善に繋がるでしょう。

マッサージの際は、強く引っ張ったり、毛だけを掴んで引っ張らないように注意してください。

犬が嫌がる時はやめよう

犬がマッサージを嫌がるときは、無理やり行う必要はありません。マッサージ中は、犬が気持ちよさそうにしているかを観察しながら行うようにしましょう。

肩こりはどんな犬でも起こりうる

3頭のさまざまな種類の犬が走っている

犬の肩こりは犬種や年齢問わず起こりえます。愛犬の動きに違和感を感じた場合は、一度肩こりを疑ってみましょう。

あまりにも動きがおかしい場合は、骨格や筋肉、神経等の異常の可能性もあるので、受診をおすすめします。

また、日ごろからマッサージしてあげることで肩こりを改善することもできます。マッサージは愛犬との絆を深めるためのスキンシップにもなるので、ぜひ試してみてください。

  • 更新日:

    2021.03.13

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。