バーニーズマウンテンの愛犬フォンデュと初めての船旅を経て、なんとか目的地である日間賀島に到着した私たち一行。まずは荷物を置いて身軽になるため、今日お世話になる民宿『喜楽』さんへ向かいます。
島まで運んでくれた高速船の船長さんに宿への行き方を教えてもらい、港に立ち並ぶお土産店に目を奪われつつも寄り道せずに宿を目指します。
日間賀島名物でもある干しダコがあちこちに干されているのを見ると、島へ来たんだなという実感が湧いてきます。坂道や路地も多く、愛犬たちも楽しそう!
お宿につくと、玄関横に5つのかわいい猫団子ができていました。民宿の方に聞くと、飼い猫ではなく自由に暮らす島猫さんたちなんだそう。予期せぬお出迎えにほっこりしました。
さらに玄関に入ると、歓迎プレートが掲げられていて今日は私たちの名前しかありません。なんとこの日は貸切状態でした。犬連れの身としては、ほかのお客さまに気を使わなくていいのでとてもありがたかったです。
日間賀島で大型犬と一緒に宿泊できるのは、私が調べた限りこちらの『喜楽』さんだけ。細かいルールなどもなく、とてもおおらかな感じで迎え入れてくれました。
初めての船旅で疲れたのか、お部屋に入るとさっそく畳でゴロゴロとくつろぐフォンデュ。よく見ると、畳の縁が犬の柄になっています。細かいところに愛を感じますね。
お宿でちょっと一息ついてから、さっそく島の散策へ出かけました。最初の目的地は、さっき指をくわえながら通り過ぎてきた港のお土産屋さん。荷物を置いて身軽になったので、足取りも軽く来た道を引き返してお目当てのお店へ向かいます。
日間賀島といえばタコ!日間賀島は今では珍しいタコ壺漁をしているため、タコを傷つけることなく新鮮にいただけるんです。
タコの食べ方は、タコしゃぶやタコ飯、たこ焼きなどいろいろありますが、私のオススメは『タコの姿焼き』。西浜にある鈴円本舗さんでは、注文すると目の前でタコを丸ごと加圧機でプレスしながら焼き上げてくれます。ちょっと時間はかかりますが、タコの旨味がギュッと濃縮された姿焼きは一度食べたらやみつきに。日間賀島へ行ったら必ず食べる私のテッパンおやつです。
鈴円本舗さんの目の前には、浜富食堂さんという天ぷら串のお店があります。こちらも注文してから目の前で揚げてくれるスタイルで、熱々でハフハフの天ぷらがいただけます。ネタは、穴子・エビ・ホタテ・タコ・フグから選べてどれも1本250円とリーズナブル!海産物が手軽に食べられるのは、離島旅行の醍醐味ですよね。
日間賀島は1周約5.5kmのコンパクトな島。ゆっくり歩いても2時間ほどで1周できてしまいます。散策するのにちょうどいい、このコンパクトさも人気の理由の1つかもしれません。
15時過ぎにチェックインし、港で食べ歩きをしているといつの間にか夕暮れ時に。日間賀島の西浜には、道路より1段高く舗装された海岸沿いのお散歩ロードがあります。島の美しい夕日を見ながらお散歩しているとどこか遠い場所に来たようで、名古屋からたった1時間ほどの場所にいることを忘れてしまいそう。
自然を感じながらのんびりお散歩を楽しんで、民宿へ戻ります。
旅の楽しみといえば、やっぱり食事ですよね。さらにここは海鮮グルメ天国、日間賀島です。これは期待値大!よだれがとまりません(笑)。
事前に口コミを見てボリュームたっぷりの豪華な夕食なのはリサーチ済みでしたが、実際に見ると予想をはるかに上回る豪華さ。全部食べきれるかしら?
用意されていた夕食は、フグ刺し・フグの唐揚げ・フグ鍋・タコの丸茹でなど、まさに日間賀島グルメのオンパレードです。人生でこんなにフグが食べられるのなんてきっと、後にも先にも今日だけと思うほどの量。フグ刺しを豪快にガバっと重ねて食べる憧れの食べ方をしても、まだまだ無くなりません。
いまだかつて見たこともないボリュームのフグに色めき立つ飼い主たちをよそに、スンとおりこうに待つフォンデュ。御年11歳のきなこはもう寝てしまいそうです。愛犬たちのご飯はもう済んでいるということもありますが、フグは犬にとってあんまり魅力的なニオイじゃないのかしら?
食卓に並んでいるのを見ただけでお腹がいっぱいになってしまうくらいのボリューミーな夕食でしたが、気づけば締めの雑炊までおいしくいただいている自分にビックリ。この1食だけで体重が5kgくらい増えたような気がします。
私たちの食事中、いいコで待てた愛犬たちには持参したオヤツをあげて、飼い主たちは重いお腹を引きずりながら幸せな気持ちでお部屋へ帰ります。
翌日も好天に恵まれ、絶好のお散歩日和!海岸の見張り台も絵になります。
気温は低いものの、空気は澄み渡りとてもいい天気で迎えた2日目は、特に目的もなくのんびりお散歩をしました。島内をゆっくりと1周できればいいなと思っていたのですが、シニア期に入った愛犬たちを含め、平均年齢50歳オーバーの私たち一行は、途中で疲れて断念。何事も無理せずが大事ですよね。
お散歩の途中にオシャレなキッチンカーを発見!しらす丼やハモの唐揚げなど本格的なメニューがいただけます。ですが、朝ごはんを食べたばかりの私たちは、泣く泣く食事メニューを諦め、自家製のジンジャーエールとしそジュースを注文。どちらも爽やかでパンチのある味でおいしかったです。
新鮮な海鮮グルメをお腹いっぱい楽しんで、のんびりと過ごした2日間。近くにこんなに素敵な島があることに感謝です!
なかなかコロナが収束しない中で自粛生活が続いていますが、感染が落ち着いた時にはぜひ愛犬と一緒に訪れてほしい日間賀島。名古屋から約1時間で行けるプチリゾートで、海鮮三昧の食事とゆったりとした島時間を楽しんでください。
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