我が家は田舎暮らしというだけあってありがたいことに庭付き。室内も私が今まで住んだ中で一番広い一軒家になっています。
一方で、「田舎暮らしなら愛犬が大好きな自然もいっぱいで、お散歩も楽しそう!」と思われるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。愛犬との屋外での散歩は一歩間違うと危険な目に合うことも。以前も簡単に書きましたが、タイならでは我が家の運動・お散歩事情があります。
タイの首都バンコクはもちろん、田舎暮らしであってもタイ国内は、車の排気ガスや地下鉄建設工事などの粉塵も多く、外の空気があまり澄んでいないと考えられています。そのため特に乾季はPM2.5を避けるために窓を閉め切ってエアコンの効いた部屋で過ごすことが多くなり、それは犬たちも同様です。
タイは犬の放し飼いや野犬の頭数が多い傾向があります。まれに野生の本能でテリトリーに踏み入れると凶暴化してしまうことも。そのため、一度にたくさんの犬を散歩に連れて行くと不測の事態になるリスクが高まります。
タイは、日本と違って飼い主の義務の清掃があまりされていなかったり、街の清掃も行き届いていないことがしばしば。犬にとって嬉しくない落とし物も多く、散歩は誤飲をさせないように見張るのがとにかく大変です。
以上のような理由から、普段は体が大きくてダイエットが必要なビーグルの「うめ」のみ近所に散歩に連れて行って、他の子たちは敷地内の塀に囲まれた安全地帯として、だだっ広い家の中や庭を走り回る生活を送っています。
以前、タイ都市部のマンションに住んでいたときは、整備されたドッグランにわざわざタクシーで行っていました。
「うめ」はぽっちゃり犬のためか散歩のときも元気に走り回るというよりはいろんなところを嗅ぐのが楽しいみたい。
以前に何かのサイトで外の電柱などは「犬のマーキングによるSNSのようなもの」という表現を見て『なるほど』と思いました。
いろんなわんちゃんがマーキングとともに自分の情報を上書きしていって、匂いを嗅ぐとその子の状態や体格などが垣間見れるそう。
私もSNSが好きで中毒性にどっぷりはまってしまった頃もあったので、うめが執拗にいろんな箇所を嗅ぎまわっているのに周囲を警戒しながらも付き合ってあげるようにしています。
他の子は一緒にお外に出たがる子もいれば、リードを付けられると固まってしまう子、お外自体が苦手な子とさまざまです。
夫がいる休日は数匹を連れて散歩に行きますが、普段は私一人なので手に負えない危険な散歩はしないようにしています。
庭で遊ぶ分には自分の目が届くので、芝生を思いっきり走り回らせてあげます。
先日は、2歳のおはぎが庭で遊んでいるときに塀を飛び越えて外に出てしまいました。住宅エリア内から出てしまうとすぐに野犬ゾーンになるので、慌てて追いかけましたが、本人も飛び越えられてしまったことにびっくりしたみたいで、すぐにこちらへ駆け寄ってきました。
ヒヤッとした半面、成長が見れて嬉しい思いもありますが・・・、やはり対策しなくては、と色々検討を進めているところです。
体の小さい子は庭で遊んでいると門をすり抜けてしまいます。好奇心旺盛な子は他のおうちに勝手に入ってしまったりするので、迷惑をかける心配や他のお宅のわんちゃんと悶着があるのではないかという不安ですぐに追いかけます。こちらも検討を進めているところです。
夫はのびのび育てたいようで、アクティブに楽しむわんこたちを気楽に眺めていますが、私は心配性のため、ついつい過保護になってしまいます。自分の子供はいませんが、犬のお世話をしていると、自分の親が私を心配していた気持ちが理解できる気がします。親孝行しなくては、、、と思うきっかけになりました。
「14頭の愛犬とタイで暮らす飼い主ブログ」記事一覧