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「犬」と書かれた服を着る犬
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2021.03.14

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.60

パートナーに優しいレシピ|自律神経を整えて健康体を目指そう

少しずつ暖かい日が増えてきました。みなさんの愛犬は元気に過ごせていますか?

冬から春にかけての変化が、日本では一番大きな寒暖差をもたらすと言われています。こんな時こそ体内時計を正しく保ち、これから先の気温の上昇にも負けない体を作りましょう!

今日は「犬の自律神経を整える生活と食べ物」についてご紹介します。

#パートナーに優しいレシピ

さのさえこ/ドッグライター

自律神経を構成する交感神経と副交感神経

「犬」と書かれた服を着る犬

春になると「五月病」という言葉をよく耳にします。
不眠や頭痛、イライラや憂鬱さを感じる方もいますが、その多くの原因は自律神経のバランスが崩れることにあるといい、人間だけでなく犬にもその影響を及ぼします。

自律神経は体のすべての機能をつかさどる司令塔です。そしてそれは、交感神経と副交感神経の働きに左右されます。それぞれの役割について見ていきましょう。

交感神経は昼に活動するための原動力

交感神経は昼間私たちが活動する時に活発になる神経です。
眠りから目覚めた時に交感神経も働きを開始し、心臓に指令を出して頭や体が動くように血流量を増やします。
また、緊張している時なども交感神経の活動が活発になり、興奮状態になります。

副交感神経はリラックス状態に導く

副交感神経は交感神経とは逆に、心身がリラックスした穏やかな状態の時に活発になる神経です。
夜、寝る時に副交感神経が正常に働くことで、体を休めるための睡眠を取ることができます。
1日がんばって動いた体や心は、疲れて休息を求めています。翌日の元気を取り戻すために、興奮をおさえて静かな時間を持つ必要があるのです。

自律神経のバランスが崩れると心身に乱れが

飼い主さんをじっと見つめる犬

起きている時に働く交感神経と、リラックス状態や入眠時に働く副交感神経ですが、時に実際の状態と神経の働きが異なってしまうことがあります。

こんな時、犬の体や心にはどんな影響が起こるのでしょうか?

心のバランスが崩れた時に起こる現象

自律神経の乱れが原因で発生しやすい心の問題は、人間と同じように犬にも起こり得ると言われています。
具体的に、以下のようなことがあります。

  • 攻撃的になる(イライラ)
  • 元気がなくなる(ウツ)
  • 寝つきが悪くなる(不眠)

体は休みたいのに、交感神経が働きすぎると神経がたかぶってしまい、興奮状態になります。
その結果、心と体のバランスが崩れ、問題行動に発展してしまうこともあります。

体のバランスが崩れた時に起こる現象

一方で、自律神経の乱れは免疫力の低下をもたらし、体調面にも現れることがあります。

  • アレルギーのような皮膚炎
  • 胃腸の不具合(食欲不振・下痢など)
  • 太りやすくなる

免疫力の低下は腸内環境の乱れが原因になることもあります。自律神経からの司令がうまく伝わらないことで、消化機能を初め各臓器が正常に働かなくなってしまうのです。

そして交感神経の働きが悪くなると脂肪の燃焼効率も低下し、太りやすくなることがあります。

自律神経を整えるには明るさと暗さが必要

ぐったりとベッドで眠る犬

自律神経を整えるために私たち飼い主ができることがあります。日常生活を見直すことでできる方法から実践してみるのはいかがでしょうか?

愛犬が朝日をたっぷりと浴びられる生活

交感神経の要素となるセロトニンというホルモンは、日光を浴びることで生成されます。
日光の中でも朝日を浴びることは、1日の始まりとして愛犬が活動するための原動力となります。

たまにはこんな風に緑の中を走らせてあげるのも楽しいのではないでしょうか?

夜は早めの就寝で静かに過ごす生活を送る

暗くなると、交感神経の働きが弱まり、副交感神経が活動を開始します。
副交感神経はメラトニンというホルモンが影響し、セロトニンの量によってメラトニンの生成量も変わってきます。
そこで、日中は明るい日差しの下で生活し、日没後はブラッシングや軽いマッサージなどをして、リラックスした状態を作ってあげるのも効果的です。

そして早めに消灯し、暗い時間をつくることでメラトニンの生成を促進することができます。

自律神経をサポートしてくれる食べ物とは

陽の光を浴びる犬

朝日をたくさん浴びさせてやりたいと思っても、仕事を持つご家庭ではなかなか難しいときもありますよね。 我が家も共働きな上に朝が早いので、仕事の日は朝5時半頃に散歩に出ます。夏場は良いのですが、冬は真っ暗です。
さらに部屋が西向きのため午後2時頃にならないと日も入らず、冬は全く日の光の下に出ることができません。

そんな生活では、うちのコの自律神経が乱れるのは時間の問題かも……。そう思って少しでも予防するための食べ物を与えることにしました。

トリプトファンとビタミンB6を摂取する

日光が不足すると、セロトニンの生成が衰える可能性があります。
そこで、セロトニンを作る食べ物として「トリプトファン(アミノ酸の一種)」、そしてセロトニンの生成を助ける食べ物として「ビタミンB6」に注目してみました。

トリプトファンは主に肉(赤身)、魚、乳製品などのタンパク質に含まれています。
一方ビタミンB6は鶏のササミ、マグロ、カツオ、鮭、豚ヒレ肉、バナナや赤いパプリカなどに含まれます。

豚・バナナ・赤パプリカのミルフィーユ

豚ヒレ肉はトリプトファンとビタミンB6を含みます。
ヨーグルトからもトリプトファン、そしてバナナと赤パプリカでビタミンB6を補います。

【材料】

  • 豚ヒレ肉
  • バナナ
  • 赤パプリカ
  • プレーンヨーグルト
  • ※量は愛犬に合わせて調整してください

【作り方】

  1. 豚ヒレ肉、バナナをスライスして焼く
  2. 赤パプリカをレンジで加熱する
  3. 豚ヒレ肉の上にバナナを乗せて好きな型で抜く
  4. 赤パプリカも3と同じ型で抜く
  5. 3と4を重ねて器に盛りヨーグルトを添えて完成

レシピのポイント

  • 今回はうさぎのクッキーの型を使用しました。
  • ウサギの顔をヨーグルトで描いています。
  • 少し食べにくそうにも見えたので、もう少し小さくカットした方がよかったかな、と思いました。
  • バナナは火を通すとドロッとするので、焦げないようにご注意ください。
  • うちのコは生のバナナをほとんど口にしませんが、加熱すると匂いが立つのか、気にせずに食べていました。

簡単だけどなかなかできない生活習慣の改善

元気そうな姿を見せる犬

自律神経を整える方法は「朝日を浴びて、しっかりと運動し、必要な栄養素を摂取して、夜は静かに過ごす」という生活を送ることではないかと思います。
実践できない日もあるかもしれませんが、そんな時は食べ物などで補うのも1つの方法ではないでしょうか?家族も犬もストレスを感じないように、少しずつ調整して生活していけると良いですね。

  • 更新日:

    2021.03.14

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。