愛犬が家具を噛むのをやめさせるには、なぜ家具を噛むのか、その理由について知っておく必要があります。
子犬の場合であれば、歯の生え変わりの影響により、家具を噛んでいる可能性があります。子犬は乳歯が生え始める生後1ヶ月頃から、乳歯から永久歯に生え変わる生後7ヶ月頃までのあいだは、歯茎がムズムズすると言われており、その違和感から家具を噛んだりすることがあるのです。
運動不足によるストレスから、家具を噛むという問題行動を起こす場合もあります。有り余ったエネルギーを発散させてあげれば、家具を噛むこともしなくなっていくはずです。
飼い主さんにあまり構ってもらえず、心理的ストレスが原因のことも少なくありません。もともと犬は群れで生活する動物なので、ひとりで過ごすことが苦手です。そのため、留守番の時間が長く、飼い主さんに構ってもらえないとストレスが溜まり、破壊行動を取る犬もいるのです。
愛犬が家具を噛まないようにするには、以下のような方法があります。
ペット用のいたずら防止スプレーを家具に吹きかけておくとよいでしょう。いたずら防止スプレーには苦味成分が含まれているので、スプレーを吹きかけた家具を犬が噛んだとき苦い味がします。「家具を噛むと嫌な味がする」と学習すれば、家具を噛まなくなっていきます。
噛んで遊べるおもちゃを用意するのも1つの方法です。ガシガシ噛めるロープのおもちゃなどがあれば、歯の生え変わり時期における子犬の家具の噛み癖を防げます。
また、知育おもちゃもおすすめです。中に入っているフードを取り出すために、頭を使いながら噛んで遊ぶことで程よく疲れ、ストレス解消にもなるので、家具を噛まないようになることが期待できます。
散歩時間を長くするなどして、必要な運動量を満たしてあげることも大切です。また、散歩にプラスして、特に運動欲求が高い犬種の場合は、時々ドッグランで走り回らせてあげるとよいでしょう。自由に思いっきり走ることができれば運動不足やストレス解消になり、家具を噛まなくなっていくでしょう。
家具の噛み癖を直すしつけをする必要もあります。家具を噛んだときは、その場で「ダメ」と伝えて、「やってはいけないこと」だということを覚えさせましょう。すぐに直らなくても根気よく続けていくことで、「噛んでもいいことがない」と学習し、やらなくなっていくはずです。
ここでは、家具の噛み癖対策に役立つおすすめのグッズをご紹介します。
リンゴ由来の苦味成分が含まれたいたずら防止スプレーです。家具をはじめ、スリッパやカーテン、立ち入って欲しくない場所などにスプレーを吹きかけておくことでイタズラを防止できます。
ボールの表面がギザギザの形状で、その隙間にフードを入れられるようになっているので、ガシガシ噛んで遊んでくれることでしょう。また、噛むことでデンタルケアができるのもメリットです。
外側は、丈夫なコットン素材のロープになっており、ガシガシ噛んでロープ遊びが楽しめます。また、フリスビーのように投げて遊ぶこともできるので、屋外はもちろん、室内でも運動をさせてあげられます。
愛犬の家具の噛み癖は、一度「ダメ」と言えばすぐに直るようなものではありません。イタズラ防止スプレーなどを活用すると共にしつけもして、「家具を噛むのはいけないこと」というのを根気よく教えていきましょう。
また、家具を噛むのをやめさせるには、運動不足にならないようにする、構ってあげる時間を作るなどを心がけることも大切です。噛む原因を探り、適切に対処していきましょう。