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犬の生態 / 気持ち

2021.02.18

愛犬が目を合わせてくるときの心理3つ!すぐ目をそらすのにも理由が

愛犬に上目遣いでじーっと見つめるられると、キュン!ドキ!っとしてしまいますよね。犬が飼い主さんに目を合わせる場合は愛情表現のことが多いですが、何か訴えるために一生懸命見つめていたり、不安や警戒心から見つめていることもあります。
ここでは、犬が目を合わせてくるときの理由3つと、目が合ったあとすぐにそらすときの愛犬の心理を解説します。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:江野 友紀/認定動物看護士)

犬が目を合わせてくる理由【1】愛情表現

犬 目を合わせてくる

犬が穏やかな表情で飼い主さんを見つめるときは、愛情や信頼の表れと言って良いでしょう。このときは目を細めていたり、笑顔のように口角が上がっていることもあります。飼い主さんと良好な関係が築けている証と言えますね。

見つめあうと「幸せホルモン」が増える

麻布大学で行われた研究では、犬と飼い主さんが見つめ合ったときに、飼い主さんの脳からオキシトシンというホルモンが分泌されることが明らかになっています。
オキシトシンは「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」と呼ばれるホルモンで、女性が出産や授乳のときに分泌されるホルモンです。犬と見つめ合ったときの飼い主さんのオキシトシンは3倍以上に増加することがわかっています。

オキシトシンの効果

オキシトシンには癒しや幸福感をもたらしたり、ストレスの軽減、身体の痛みを和らげる、記憶力の向上などの働きがあると言われています。

犬にもオキシトシンは増えている

飼い主さんが犬の目を見つめたり、話しかけたり、お世話をすると犬にもオキシトシンが増えることがわかっています。見つめ合ったり触れ合うことで、お互いのがホルモンを分泌し合い、絆を深めていくことができるのですね。

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犬が目を合わせてくる理由【2】要求している

犬 目を合わせてくる

リードをくわえて飼い主さんを見つめたり、おやつの保管場所に行って飼い主さんを見つめているときなどは「お散歩に行きたい」「おやつが欲しい」と要求しているのかもしれません。
気を引くために吠えたり、いたずらをするのは良くありませんが、目を合わせてじっと待っているのであればおりこうさんと言えるでしょう。

要求の受け入れすぎには要注意

犬にキラキラした目で見つめられると、つい要求に答えてあげてあげたくなります。しかし、犬の要求に応じてその都度おやつを与えたり、お散歩に行ってしまうと要求はどんどんエスカレートし、次第に要求が通らないと無駄吠えなどの問題行動を起こすようになります。わがままな要求でじーっと見つめてくるときは、少し心苦しいかもしれませんが、目を合わさないようにしましょう。

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犬が目を合わせてくる理由【3】不安や警戒、敵意

犬 目を合わせてくる

犬は不安や警戒心、敵意があるときも目を合わせることがあります。

不安や警戒

犬は不安を感じたときや、警戒心から目を合わせてくることがあります。例えば、飼い主さんが爪切りを用意し始めたときや、お風呂場でシャンプーの準備を始めたときなどは「これから嫌なことをされるのでは」と察知し、飼い主さんの行動を観察するために見つめます。

敵意がある

犬が信頼関係を築けていない相手の目を見つめるときには、威嚇の意味があります。このとき、犬はにらむように見つめながら、鼻の頭にシワを寄せたり、うなり声をあげることもあります。犬同士であればお互いが緊張状態になり、ケンカが始まってしまうので、リードを短くしたり抱っこをしてクールダウンさせましょう。人が相手の場合も、トラブルになる前に適切な対処をしなければなりません。ほかのことに注意をそらし、威嚇している対象から引き離さなければなりません。

飼い主さんをにらむように見つめるときは

飼い主さんと良好な関係が築けているにもかかわらず、触ろうとするとにらんだり、嫌がったり、うなる場合には痛みを感じているのかもしれません。怪我や病気の疑いがあれば、早めに動物病院を受診しましょう。
また、信頼関係が構築できていないために目を合わせてくる場合もあります。過去に犬が嫌がることを強いたり、何か嫌な経験があったのかもしれません。基本的なしつけを見直したり、コミュニケーションの時間を増やして犬との絆を深めましょう。

犬と目が合ったと思ったら、すぐにそらすのはなぜ?

犬 目を合わせてくる

犬の視線を感じたときに見つめ返すと、すっと視線をそらすことがあります。その理由は状況にもよりますが、次のようなことが考えられます。

敵対心がないことを示している

先述したように、犬にとって相手の目を見つめるということは、敵意をもっていたり、ケンカを売っているということになります。「あなたに敵対心はありません」「ケンカをするつもりはありません」という気持ちの表れで、目が合うと自分から視線をそらすことがあります。

気持ちを落ち着かせようとしている

飼い主さんの帰宅時など興奮状態にあるときは、「飼い主さんに飛びつきたい」「吠えたい」という自分の気持ちを落ち着かせるためにわざと目をそらすことがあります。これは、ほめてあげたい行動ですね。

犬が目を合わせてくるのには、理由がある

犬 目を合わせてくる

犬は愛情表現や要求のために目を合わせてくることもあれば、警戒心や敵意から相手の目を見つめることもあります。日常的に愛犬の行動や表情をよく観察し、どんな気持ちでいるのか考えることで愛犬の気持ちが更にわかるようになり、より絆が深まることでしょう。

  • 更新日:

    2021.02.18

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。