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食べもの

2021.02.10

犬に生魚を与えないほうがいい理由とは?食べてしまった場合の対処法も

魚には、犬の健康維持に欠かせないタンパク質やカルシウムが豊富に含まれていますが、生魚を愛犬に与える際は注意が必要です。そこで今回は、犬に生魚がおすすめできない理由や与える際の注意点、たくさん食べてしまった場合の対処法について解説します。

新井 絵美子

犬に生魚は与えないほうがいい

犬 生魚

魚は犬が食べても大丈夫な食材のひとつです。生魚においても食べることは可能ですが、生魚を食べると健康を損ねる恐れがあるので積極的に与えないほうがよいとされています。そのため、お刺身などを欲しがってもあげないほうが安心です。

犬に生魚がおすすめできない理由

犬 生魚

では、なぜ犬に生魚はおすすめできないのか、その理由について解説していきます。

寄生虫のリスク

生魚にはアニサキスという寄生虫が寄生していることがあり、摂取すると健康に悪影響を及ぼすので、犬に生魚を与えることはおすすめできません。アニサキスは冷凍、もしくはしっかりと加熱しないと死滅しません。よって、生魚を与えるのはリスクが高いと言えます。

ビタミンB1欠乏症になる可能性

生魚には、ビタミンB1の成分を分解してしまうチアミナーゼと呼ばれる酵素が多く含まれています。そのため、日常的に生魚を与えていると、ビタミンB1欠乏症になる可能性があります。

中毒を起こす恐れがある

犬はヒスタミンと呼ばれる物質を含む魚を食べると、中毒を引き起こすことがあります。サバやアジなどの青魚を常温に出したままにしていると細菌が増殖し、それに伴いヒスタミンも増殖するため、中毒を起こす確率が高まります。

犬に生魚を与える際の注意点

犬 生魚

犬に生魚を与える際は、以下のことに注意しましょう。

鮮度のよいものだけを少量与える

鮮度のよいものだけを与え、量は少量にとどめましょう。細菌を増やさなければヒスタミン中毒は起きることはありません。そのため、冷蔵庫で保管された新鮮なものを与えるようにしましょう。

骨を取り除いてから与える

犬は食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうので、魚の骨が喉や胃などに刺さることにより、傷つけてしまう可能性があります。必ず骨を取り除いてから与えるようにしましょう。

アレルギーを起こさないか注意

鶏肉や牛肉に対してアレルギーを持っている犬は、生魚をはじめとした魚類に対してもアレルギーを起こすことがあります。少量であっても生魚を食べた後に、いつもと違った様子がないか観察するようにしましょう。

犬に生魚を(危険な量や方法で)与えてしまった場合の対処法

犬 生魚

愛犬に生魚をたくさん与えてしまった場合は、以下のように適切に対処することが重要です。

動物病院へ連絡する

愛犬に生魚をたくさん与えてしまったときは、ひとまず動物病院に連絡して食べた生魚の種類や量、現在の愛犬の状態、食べてからどのくらい経っているかを伝えましょう。自宅で様子を見て大丈夫なのか、それともすぐに診察をしたほうがよいのか、獣医師から何らかの指示が出るので必ずそれに従って対処しましょう。

もしすでに体調に異常が見られる場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。

自己判断で吐かせるのはNG

自己判断により、自宅で吐かせようとするのは非常に危険な行為ですのでやめましょう。愛犬がぐったりとしているような場合は、吐いたものが喉に詰まってしまい呼吸困難に陥る恐れがあります。

犬が生魚を(危険な量や方法で)食べた場合に考えられる症状

犬 生魚

犬が生魚を食べた場合には、以下のような症状が現れることがあります。何らかの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

胃痛や嘔吐

アニサキスが寄生した生魚を食べた場合は、激しい胃痛や嘔吐の症状が現れます。

運動障害

ビタミンB1欠乏症になった場合は、足元がふらつくなどの運動障害を引き起こします。

顔の腫れや蕁麻疹

ヒスタミン中毒を起こした場合は、顔の腫れや蕁麻疹をはじめ、下痢や嘔吐、めまいなどの症状が現れます。

犬に生魚を与えるのはリスクが伴う

犬 生魚

適切に管理された新鮮な生魚であれば、犬が食べても大丈夫です。しかし、愛犬の体質やそのときの体調によっては、健康を損ねてしまうかもしれません。犬に生魚を与えるのは、リスクが伴うことを覚えておきましょう。

  • 更新日:

    2021.02.10

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ライター・専門家プロフィール
  • 新井 絵美子
  • 動物ライター
  • 2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。 過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。