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ゴールデンレトリバーが雪山でボールを咥えている
健康管理 / 病気

2021.02.26

君たちは私の太陽〜海辺でゴールデンレトリバーと暮らす日々〜

【体験談】コールドテール症候群とは?ゴールデンレト・ディロンのしっぽが…。

以前のブログで、ディロンはしっぽで会話をするという話をお伝えしました。犬との会話であるカーミングシグナルとしてだけではなく、まるで言葉を伝えているようにしっぽを動かすディロン。先代犬アンディのロスで笑顔が消え、どんなに食べていても痩せていくディロンのために、お散歩友達が雪遊びを企画してくれました。ディロンにとっては、初めての雪山。ゴンドラで登っていた先に広がる一面の銀世界に、大喜び、久しぶりの笑顔を見せてくれたディロンでしたが・・・。

西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

愛犬と行く雪山は楽しい!

ゴールデンレトリバーのディロンが完全防備で雪山を楽しんでいる

初めての雪山は、ほとんど雪が降らない地域に住むディロンにとっては夢の世界。真っ白い雪を口に入れてみたり、ふかふかの斜面を登ったり降りたり、雪のボールをキャッチしたり、ディロンはそれはそれは楽しそうに遊んでいたのです。その日は、快晴。降り注ぐ日差しがとても暖かく、ダウンを着ていると汗をかくぐらい。走り回っている犬たちも、寒さで震えることもなく、雪山を堪能していました。

うん?ディロン何やっているの?

3時間程度、雪遊びを満喫し帰り支度をしていると、ディロンが腰を私にこすり付けてきたのです。飼い主だけにはもちろん、他の犬や人にもマウンティングをしたことがないディロン。そして、この時の行動はマウンティングとはちょっと違うことにも気が付きました。「NO!ディロンやめなさい!」そう言っても、指示に逆らったことなど一度もなかったディロンが何度も何度も腰を擦り付けてくるのです。「何?」私の頭の中は、クエスチョンマークでいっぱいになりました。

帰りの車中で気がついた異変

数頭の犬が雪山でボール遊びをしている

これだけ遊んだのだから帰りは爆睡だね、友人たちとそう話しながら車にディロンを乗せ、帰途につきました。普段、車に乗るとすぐに寝るディロンのこと。当然、この日は爆睡だと思っていたのですが、ディロンがもぞもぞしているのです。座れない、横になれない、そんな感じでもぞもぞとしているのを見て、何か変だと気がつきました。

何か変。どこか痛いの?

あまりに落ち着かないディロンを見て、気になった私は途中でディロンを一度車から降ろすことにしました。もしかしたら、足のどこかに木の枝か何かが絡まっていて気持ち悪いのかもしれない、そう思ったのです。車から降りたディロンの腰回りはもちろん全身をくまなくチェックしても、何も絡まりついてはいません。もしかすると足を捻ったのかも、そう思った私は、近くを軽く散歩してみました。歩様をチェックしても、足を引きずるような様子や痛がる様子もなし。でも、何となく違和感を感じたのです。

あれ?しっぽが上がらない!

ディロンは、会話だけではなく歩く時もしっぽをあげてフリフリするタイプ。そのしっぽが上がっていないことに気がついたのです。力なく垂れ下がっているしっぽ。疲れているから?一瞬、そう考えましたが、やはりおかしい。そして、しっぽの付け根に触ってみると、嫌がるそぶりを見せたのです。もしかしてしっぽ、痛いの?帰宅すると、しっぽが気になるのかしっぽを追いかけてくるくる回ったり、しっぽをガチガチ噛んでみたり、今まで見たことのない行動を見せたのです。

コールドテール症候群とは?

ゴールデンレトリバーが散歩をしているところ

その症状は、翌朝になっても変わりませんでした。朝のお散歩でも、しっぽは力なくだらんと下がったまま。歩くのも辛そうです。そして、頭に浮かんだのが「コールドテール症候群」でした。別名、スイマーズテールとも呼ばれているこの症状は、たくさん泳いだ後や雪の中で遊んだ後に多く発症すると言われているレトリバーによく見られる症状です。

しっぽの動かしすぎや冷えによって発症

コールドテール症候群は、シッポの付け根部分にある筋肉が動かしすぎや冷えから炎症を起こすのではないかと言われていますが、はっきりとは解明されていません。また、遺伝的要因も考えられるそうです。残念ながら、症状に関するデータが少ないため、獣医師でも気がつかず「捻挫のようなもの」「筋肉痛」などと診断され、痛み止めが処方されることが多くあるようです。

3日程度で治ったディロン

コールドテール症候群を発症すると、とても痛そうにしていますが、通常は3日~1週間程度で痛みは無くなるようです。ここで気をつけなくてはいけないのが、この症状は再発しやすいということ。ディロンも、この時ほどひどくはありませんが、泳いだ後にはどんなに暑い日でもしっぽが痛くなる様子です。

冷やさないように気をつけてあげて

尻尾をぴーんと上がった状態のゴールデンレトリバー

コールドテール症候群を予防するためには、長時間泳がせないようにする、冷たい水や雪遊びは長時間遊ばせないなどの工夫が必要です。もし、しっぽを気にしはじめたら、温かいタオルで温めてあげる、優しくさすってあげるなどの処置をしてみてください。特に、遊びが大好きなレトリバーは、体が冷えていないかを確認しながら遊ばせるようにしましょう。ディロンも、途中で休憩をさせるようにして、体が冷えすぎないようにしています。

  • 更新日:

    2021.02.26

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。