家に来た頃から、「くぃ〜ん」と甘えた声はお得意でしたが、誰に向かっても吠えたことがなく、初対面の人にも犬にも、駆け寄ってはしっぽフリフリ。
誰に対してもフレンドリーで、あわよくば膝に登ってペロペロする隙を狙っているような子で、警戒心があまりない性格なんだと思っていました。
散歩で出会った犬に吠えられても、テレビ越しの犬が吠えても、町内放送に近所の犬が遠吠えしても、まったくもってそしらぬ顔。
それが、1歳を迎えた頃から、たまに「ワン」と言うように。あくまでも吠えるのではなく、「言う」程度。風が強くて、窓がガタガタ鳴った時とか、雷が鳴った時。タヌキやイタチの気配を感じとっているのか、窓に向かって「ワン」と言うこともありました。「吠えれるんだねー」と笑っていましたが、ここからだんだん、言うだけだった「ワン」が「ワンワンワンワン・・・」と一丁前に吠え出して・・・。
えんちゃんが、初めて取り憑かれたように吠えたのは、私が家の中で電話をしていた時。庭に面した窓辺に走っていき、「ワンワンワンワン!」と。今まで、そんなに吠えたことはなかったので、急いで窓辺にいくと、そこには制服姿の駐在さんが!!「見回りでーす。困ったことはないですかー?」って。えんちゃんは抱っこしても吠えるのを辞めず、駐在さんも苦笑い。立派な番犬でした。
えんちゃんは、さほど吠える方ではないですが、大きな犬や年配の人に吠えやすいように思います。ただ、尻尾を振って近づく時もあって、その違いが私にはまだ分かりません。なんとなく、怖い時と遊びたいのに止められた時が多いのかな。吠える理由を理解しながら、一緒に快適に過ごせたらいいなと思っています。
ただ、家の周りで物音がすると、走って見回りを開始し、誰か発見すると「ワンワン」。その様子が吠えなくていいよと思いながら、家を守ってくれているようで頼もしくも思います。
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