我が家最初のきんちゃんの出産から約半年後、第一世代の女の子きなこと同じく第一世代の男の子あんこの子供ができました。
順番に去勢をしていく中、きなこの異変に気付いたときはびっくりしましたが、「大変!」という気持ちと、また「あの感動的出産に立ち会える…!」という楽しみな気持ちで複雑な思いでした。
病院のレントゲンで5頭の赤ちゃんを確認してからは、2度目であることもあり、飼い主側の準備も病院での出産もスムーズに進み、みんな安産で無事に生まれてきてくれました。
その頃はリビング横のベッドルームを産室としてケージで囲い、興味津々の雄たちから引き離して生活を送らせます。きなこの姉妹であるもちこだけ、体も小さいので安全かと思い、産室であるケージに入れてあげました。
赤ちゃんが生まれてからは、きなこと妹のもちこが赤ちゃんの面倒を見てくれて、小さな体でケージの間から抜け出ようとするチビちゃんたちを戻してあげたり、寝ているときに寄り添っていたりと、かいがいしく叔母役をかってでてくれました。
そして第三世代がすくすく成長し、きんちゃんの2回目の妊娠が分かり、バタバタしながらも連続で可愛いチビたちとご対面することができました。第四世代はママきんちゃんと、きんちゃんの息子との子供です。
診てもらった動物病院の先生に聞いたところ、犬は兄弟や親子といった家族間での交配による妊娠というのは割とよくあることで、生まれてくる子犬にも先天的な影響はないと言われているとのことで安心しました。
また、一度で多数妊娠することから、複数の父親との子供を同時に出産することも稀にあるそうです。第三世代の子たちの特徴を見ると、あんこともんきちのミックスのようにも見えました。
三度の出産を経て我が家のわんこたちは総勢14匹となり、賑やかな多頭ファミリーができあがりました。
実は田舎へ引っ越してすぐの頃、新しい環境への不慣れさと不安で全員のお世話に自信をなくして、誰か可愛がってくれる人を探した方が良いのでは、、、と思いつめてしまった時もありました。
でも、みんなそれぞれの顔を見ていると、手放すことはできないと思いなおし、少しでも手放すことを考えたことに強い罪悪感にさいなまれて、その分めいっぱい可愛がってあげたい気持ちになりました。
子育てと同じで、犬との暮らしは完璧にやろうと思うとやはり疲れてしまいます。
いろいろな方の体験談を見たり、周りへ相談したり愚痴ったりして得た自論として、『面倒を見てあげる』というよりも、『少し手抜きをしながら』、『一緒の生活を楽しむ』と考えを変えてからは少し楽になれました。
我が家では「多頭だから」と気負わずに個々の良さを見てあげるようにしています。どの子も手放さなくて本当に良かったと思っています。我が家へ来てくれたことに本当に感謝です。
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