タイでは動物病院によって料金にかなり開きがあります。外国人向けの病院は通訳がついているところが多く、施設もとてもきれいですが、その分料金がとても高いです。
ローカル向けの病院は英語が通じますが、施設の設備や衛生面に不安がある場合もあり、その分料金はとても安いです。
バンコク在住時はインターネットの情報や口コミを参考にしたりいくつかの病院を回ったりして、ひとつの動物病院に決めました。 規模はあまり大きくないですが、英語の話せるスタッフと週一で日本人の先生がいる病院です。
まず最初はパパである「もも」の去勢手術でした。 初めは慣れないタイという環境で動物病院の手術の精度に少し不安がありました。 ヘルスチェックをしてもらっている病院にお願いし、入院の夜は家でドキドキしたものです。
もちろん無事に手術は終わり、エリザベスカラーにイヤイヤしながらもすぐに元気に戻りました。
「うめ」は実はチェリーアイという瞼の膜が突出している状態だったため、何度も手術するよりも“一度で”とお医者さんに提案していただき、同時手術をしてもらいました。
どちらも無事に完了し、タイの医療への信頼が高まりました。費用は検査を含め、15,000THB程(日本円で約5万円)でした。
きんちゃんから誕生した第二世代のチビたちのワクチン接種が終わり、女の子は生理が始まってきたので、男の子3匹を順番に去勢手術をすることになりました。 ただこのときは私たち夫婦が共働きということもあり、病院に連れて行くのに少し期間が空いてしまいました。
もしかしたらその間に赤ちゃんができるかも、と考えましたが、そうなったときには「それはそれで幸せだし、育てていける」と考え…、 そうこうするうちに、第二世代の女の子「きなこ」と、兄弟の「もんきち」との間に赤ちゃんができました。
やっぱり可愛い犬の赤ちゃんは楽しみでした。
そして、出産の準備とともに第二世代の男の子の去勢手術が無事完了しました。
第三世代の5匹のうち男の子が2匹産まれましたが、当時は普通のコンドミニアム住まいで少し手狭に感じていました。そこに知人から「譲ってほしい」という提案を受け、その方が環境的にも全員が幸せになれるかもしれないと思い、ワクチン終了後に泣く泣く男の子を含む3匹を知人へ譲りました。
主人の同僚のタイの方で、今でも写真や動画で近況を知らせてくれていて、元気に育っているのが見れるので安心です。
タフママ「きんちゃん」二度目の出産は4匹で、男の子が3匹でした。この出産時には田舎への引っ越しが決まっていたので、新しく生まれる子も含め、全員一緒に暮らすことに決めていました。
産まれてまもないチビたちも連れてバンコクから3時間ほどの田舎へ引っ越し、新たに動物病院を見つけてワクチンと去勢手術をしてもらいました。 田舎で規模はとても小さいですが、親身に見てくれるお医者さんと出会うことができて良かったです。
第四世代のうち2匹は問題なく去勢手術完了しましたが、1匹だけがタマがお腹の方へ引っ込んでしまっており、停留睾丸と診断されました。 1歳になる前に手術した方が良いけど開腹手術を避けるためにも様子を見ようということで、日々タマの位置をチェックしていましたが、なかなか出てこず。。
何度もお医者さんにも診てもらいましたが、1歳を過ぎてもう判断のときということで、バンコクの大学病院を紹介してもらいました。 こういう不測の事態のときは、タイの田舎環境では十分なケアができない場合があります。
停留睾丸だった「ぎゅうちゃん」も大学病院で無事に去勢できました。
男の子は未去勢だと病気しやすいという話をお医者さんから聞き、当然悩む気持ちもありましたが、全員完了したときには少しやり遂げた感がありました。
多頭は可愛さ数倍と何度も書いていますが、忙しい時には個々とのコミュニケーションが疎かになってしまうこともあります。 家族がたくさんいて犬同士で楽しんでいる姿は微笑ましいですが、やはり飼い主は絶対的存在でいっぱい甘えたいのではないかと思います。
自分の許容範囲でお世話とコミュニケーションができる頭数と暮らすことが幸せにつながると感じます。
田舎暮らしという環境が私の不足している部分を補ってくれていると思います。
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