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しつけ

2021.01.10

大型犬のしつけのイロハ!基本の方法から4つのコツまで

「大型犬を新しく迎えたけど、しつけって何をすればいいの?」という初心者飼い主さんやこれから大型犬を迎え入れるという方のために、大型犬のしつけに関する基本情報をお届けします。
大型犬は体が大きく力が強い分、安心安全な生活をするためにしつけを徹底しなければいけません。大型犬に必要となる基本のしつけや、コツを学びましょう。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:後藤 俊/ライター)

大型犬のしつけの重要性

大型犬 しつけ

大型犬は体が大きく、力が強いです。そのため、しっかりしつけを行っていない場合、人や他の犬にケガをさせる場合があります。

大型犬のしつけは、生活をしやすくするためだけでなく、周りの人を守るという意味も持つということを理解しましょう。

大型犬はしつけやすい?

大型犬だから特別しつけやすいということはありません。確かに、レトリーバー系やシェパード系など、大型犬には賢いといわれる犬種が多いです。しかし、しつけやすさについてはそれぞれの性格によって違いがあります。

体のサイズに関係なく、それぞれの性格で得意不得意があるということを理解しておきましょう。

大型犬のしつけは子犬期から始める

大型犬 しつけ

犬種に限らず、しつけの時期は早いほどいいです。迎えした日からしつけを始めていきましょう。子犬期は物覚えが良く、新しい習慣に対応しやすいです。

成犬になると力が強くなり、しつけようとしても飼い主が力負けする場合があります。そういった意味でも、大型犬にとっての子犬期のしつけはとても重要な意味を持ちます。

「社会化期」は大事な時期

犬の生後3週~16週には「社会化期」と呼ばれる時期があります。この社会期に人間社会や他の犬との交流を持つことで、その後の性格が形作られていきます。

現在は動物愛護法によって、生後8週を超えた犬の販売は禁じられているため、飼い主が社会期を一緒に過ごせるのは僅か4週間程度しかありません。

人見知りな性格にしないためにも、短い社会化期の間には積極的に外の世界を体験させてあげましょう。

成犬になったらしつけは無理?

子犬期にしつけを終えるのがベストですが、成犬になってからでも遅くはありません。しかし、成犬になってからのしつけには、多くの時間と労力がかかることを理解しておきましょう。

成犬になると動きを制御できなきこともあるかと思いますが、そんなときも諦めず、根気よくしつけを行っていきましょう。

大型犬が覚えるべき基本的な4つのしつけ

室内で飼育する場合はトイレトレーニング等が必要となりますが、ここでは外出先で問題を起こさないための基本的なしつけを紹介していきます。全てできるようになることを目指しましょう。

散歩で飼い主を引っ張らないようにする

まだ大型犬をお迎えして日が浅いうちは、散歩中は好き勝手に動き回ろうとしてしまいます。

子犬の内は制御ができても、成犬になってからでは飼い主が力負けしてしまい、転倒や道路への飛び出しといった危険に繋がります。

自分や周りの人の安全のためにも、飼い主のペースに合わせて歩く「リーダーウォーク」をできるようにしつけましょう。

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散歩のしつけにはハーネスがおすすめ

散歩中の引っ張り癖をしつける際には、ハーネスがおすすめです。首輪とリードで散歩しているときよりも、飼い主の指示が伝わりやすいというメリットがあります。 引っ張り癖があるうちに首輪とリードだけで散歩をすると、犬の首に負担がかかっています。ハーネスならば、そういった首への負担を減らす効果も期待できるでしょう。

呼び戻しを覚える

呼び戻しとは、名前を呼んだり、「おいで」と言ったときにすぐ飼い主の元へ戻ってくるようにするためのしつけです。万が一散歩中にリードが外れたり、手放してしまった際に起きるトラブルを防ぐ効果があります。

大型犬の場合、呼び戻しができていないと誰かにケガを負わせる危険性があります。周りの人を守るという意味でも、呼び戻しはしっかりできるようにしましょう。

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吠えないようにする

大型犬の声は小型犬の声に比べて低く大きいことからも、吠えられた人はその犬に凶暴な印象を持ってしまいます。散歩中に周りの人から煙たがられることのないように、大型犬の吠え癖はしっかり直すようにしましょう。

吠える原因は様々あるので、まずは原因を探るところから始めていってください。

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噛まないようにする

大型犬に噛み癖があると、大きなトラブルを引き起こす原因になります。万が一人や他の犬を噛んでしまった場合、小さなケガでは済まされないでしょう。その際に責任を求められるのは飼い主です。

安全で楽しい生活を送るためにも、噛み癖は必ず直すようにしてください。

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大型犬をしつけるときのコツ

大型犬 しつけ

最後に、しつけをする際のコツについて紹介していきます。スムーズにしつけを終えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

できたことにはちゃんと褒める

しつけで大切なのは「褒めて伸ばす」ということです。できたことをしっかり褒めてあげると、犬が積極的に飼い主の期待に応えようとしてくれます。

オーバーリアクションなぐらいに褒めてあげると、犬も「褒められている」と認識しやすいので、ぜひやってみてください。

大声で怒鳴ったり叩くのNG

しつけが上手くいかないときはイライラしてしまいますが、大声で怒鳴ったり叩いたりするなど感情的に怒るのはやめましょう。恐怖心から人間を避けるようになったり、より興奮してしまい制御しにくくなってしまったり、問題行動が悪化する原因になります。

犬が間違った行動をしたときは「コラ」や「ダメ」といったように、一言で叱るようにしましょう。毎回同じ言葉を使うと、犬は「叱られている」という認識を持つようになります。

信頼関係を築く

大型犬とは「上下関係を作る」のではなく「信頼関係を築く」という気持ちでしつけを行っていきましょう。普段からコミュニケーションをとることで、犬の考えや行動の意味が読み取れるようになります。

散歩や餌の時間だけの限定的なコミュニケーションではなく、おもちゃやドッグランを利用して一緒に遊ぶようにしましょう。優しいだけではなく、しつけの時はきちんと厳しく、などメリハリが大切です。

しつけに困ったら犬のしつけ教室へ

大型犬 しつけ

しつけが上手くできないと感じたときは、犬のしつけ教室に通ってみましょう。プロから指導を受けることで、その子の性格や自分のしているしつけの改善点を指摘してもらえるため、より効果的なしつけの方法を教えてもらえるでしょう。

「しつけ教室に通うと飼育の手を抜いてると思われない?」と不安に感じるかもしれませんが、犬をしつけ教室に通わせるのは至って普通のことです。後ろめたさを感じず、気軽に通わせてみましょう。

正しいしつけができるようになれば、大型犬との生活がさらに楽しくなること間違いなしです。

  • 更新日:

    2021.01.10

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。