magazine

住まい / 生活
鉛筆アイコン

2021.01.26

【獣医師監修】犬が快適に過ごせる湿度って?知っておきたい愛犬のための湿度対策!

犬の熱中症対策や寒さ対策など、温度管理をしっかり行っている一方で、見落としがちなのが湿度対策です。湿度が高すぎたり低すぎると、人間と同様で犬も体調を崩しやすくなってしまいます。そこで今回は、犬に快適な湿度と健康に過ごすための湿度対策法を紹介します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:みゆき)

湿度が高いと犬は体調を崩しやすくなる

犬 湿度

梅雨から夏にかけての湿気の高い時期や、冬の乾燥しているシーズンは人間も体調を崩しやすくなる季節です。また、それは犬にとっても同じで、湿度が高すぎたり低すぎることで病気にかかりやすくなってしまいます。ここでは一年を通した湿気の変化によって起こる犬の体調変化について解説します。

梅雨や夏の時期に起きやすい犬の体調変化

梅雨は湿度だけでなく気温も高いため、体温調節が苦手な犬はなにもしなくても体力を消耗しています。また、雨が続くと毎日散歩に行けずにストレスがたまり、体の不調を引き起こすこともあります。

湿度が高いと犬は皮膚疾患を起こしやすくなる

梅雨や夏の時期に湿度が高くなると、犬は皮膚疾患にかかってしまうリスクが大きくなります。
犬は体が被毛で覆われているので、高湿度の環境では菌が増殖して皮膚疾患を起こしやすくなってしまういます。

細菌であるブドウ球菌が増殖して膿皮症(のうひしょう)を起こすと強いかゆみが発生します。また、マラセチア皮膚炎も梅雨の時期に多い犬の病気です。マラセチアは健康な犬の皮膚にも常在しているカビの一種。通常は特に問題のないカビですが、湿気によって異常増殖することで外耳炎や皮膚炎を引き起こす原因になります。

犬が快適に過ごせる湿度とは?

犬 湿度

ここでは、犬が快適に過ごせる適切な湿度について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

犬が快適に感じる湿度

犬種によって少し違いはありますが、一般的に犬が快適に感じる湿度は40%~60%です。室内で犬と暮らしている場合は気温だけでなく湿度もきちんと管理してあげる必要があります。
ただ、犬が呼吸器系にトラブルを抱えている場合は湿度70%前後が適切な場合もあるので、犬の体調や状態に合わせて判断することが大切です。

冬の湿度が低すぎる環境は水分不足やウイルスに罹患する確率が高くなり、夏のジメジメした湿度は熱中症のリスクが高まったりダニやカビが増殖したりします。そのため、季節や湿度の変化に応じて対策をしていきましょう。

犬が快適に過ごせる湿度対策の方法とは?

犬 湿度

湿度が高すぎても低すぎても犬は快適に過ごせません。そのため、梅雨から夏にかけての湿度の高い時期と冬の乾燥した時期に合わせて湿度対策をする必要があります。ここでは季節ごとの湿度対策方法を紹介します。

梅雨から夏にかけての湿度対策

梅雨から夏に犬が健康で快適に過ごせるための湿度対策は以下のとおりです。

・換気を徹底する
梅雨の時期は難しい場合もありますが、晴れている日は窓を開けてマメに換気をして風通しをよくしましょう。この時期は換気扇をこまめに回すことも湿度対策として有効です。

・除湿器やエアコンを使う
部屋の日当たりが悪い場合は除湿器やエアコンの除湿機能を使って湿度を下げるのもおすすめです。エアコンは室内温度や室内湿度を一定に保つ機能が高いので、安定した湿度管理を行えます。エアコンの電気代が高額になってしまう場合は、気温があまり高くない日は除湿器だけを使うと比較的経済的です。

・植物を外に出す
部屋に観葉植物を置いている場合は土から水分が出ているので、湿度の高い時期は外に移動するのがおすすめです。

冬の湿度対策

湿度が低く空気が乾燥する冬は犬も体が乾燥して痒くなったり、細菌の増殖によって病気を引き起こしやすくなってしまいます。また、冬は暖房器具を使用するのでさらに部屋が乾燥しやすくなります。そのため、冬は加湿器を使用して部屋の湿度を調整することが大切です。

ただ、アロマオイル入りの加湿器は嗅覚の優れた犬にとって刺激が強く、あらゆるアロマが犬にとって安全かどうかの証明もされていません。そのため、アロマオイル入りの加湿器を使用する場合はできるだけ専門家に種類や濃度などを相談してみるのがおすすめです。

また、犬がいるケージやサークルの近くに濡れたタオルを置くことでも湿気を上げられます。

愛犬との快適な暮らしのために湿度にも気を配って

犬 湿度

湿度が低すぎたり高すぎると人間にとっても不快で体調を崩しやすくなりますが、犬にとっても同じく体調のトラブルが発生する原因となってしまいます。 犬が1年中健康で快適に暮ごすためには温度対策だけでなく、しっかりと季節に応じた湿度対策をすることが大切です。 湿度の高い時期は菌が繁殖しやすいため、湿度管理をするとともに犬のこまめな耳掃除やブラッシング、シャンプーなどで対策し、乾燥する季節は加湿器を上手く利用して調節してあげましょう。

  • 更新日:

    2021.01.26

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。