ずっと一緒に暮らしているのに、犬と猫が互いに目を合わせないと「仲が悪いのかな?」と不安になってしまいますよね。実は、犬と猫が目を合わせないのは、それぞれの習性の違いが影響しているのはご存知ですか?
本記事では、犬と猫が目を合わせない理由と、仲が良いのかどうかを見極めるポイントを解説していきます。
犬と猫の習性の違いを理解し、のびのびと過ごせる環境作りに役立ててみてください。
結論から言うと、お互いに目を合わせないのには、犬と猫の異なった習性が影響し合っています。どういった習性の違いがあるのかについて、それぞれ解説していきます。
犬が慣れ親しんだ相手と目を合わせている場合は「愛情」を意味しますが、相手が知らない動物や人間の場合は「警戒」を意味します。
このどちらでもない「目を合わせない」という行動に隠れている2つの心理状態を解説します。
犬はストレスを感じた際に、その対象と目を合わせないことがあります。そのため、何らかの原因によって、猫からストレスを感じているのかもしれません。
ストレスの原因になる対象を見ないことで、自分で興奮しないように対処しているのです。猫に背中を向けたり、猫のいる方向に行きたがらない場合は、この可能性が考えられます。
犬が猫と目を合わせた際に、威嚇されたり、猫パンチをされたりした経験があるとも考えられます。そういった経験によって、「目を合わせる=怖いこと」という認識が生まれているということです。
猫に限らず、飼い主がしつけをする際に目を合わせて叱ったりしていると、犬は目を合わせないように育ちます。自分と猫の行動を観察し直してみると、原因が見つかるかもしれません。
猫が目を合わせないのは「敵意がない」ことを表します。そのため、犬と目を合わせないというのは信頼の証でもあるのです。
反対に、目を合わせている場合は敵意や警戒心を向けているというマイナスな意味を持ちます。
犬と猫の「目を合わせない」という習性にはズレがあるということを紹介しましたが、ここまでで一度結論をまとめます。
犬と猫が目を合わせない理由まとめ
犬と猫は、それぞれ全く違った習性を持ちます。そのため、仲良く一緒に過ごしてもらうというよりも、お互い干渉せずに生活させてあげた方がストレスは溜まりづらいでしょう。
ここでは、犬と猫にストレスを感じさせないための飼育のポイントを紹介します。
犬は昼に活動するのに対し、猫は夜に活動します。そのため、同じ場所で1日中過ごしていると、異なったライフスタイルがぶつかり合い、ストレスの原因になってしまいます。
そうならないように、お互いが干渉し合わない落ち着ける環境をそれぞれに作ってあげましょう。
人間と同じように、一緒に食事をさせれば仲良くなると思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、食事は別々にさせるのが望ましいです。
自分の餌を食べられていると勘違いして、喧嘩に発展する可能性があるからです。また、犬と猫の餌は栄養成分が異なるため、誤食を防ぐ目的もあります。
いずれにせよ、食事の時間や場所を変えるなどの対策を行いましょう。
目を合わせないからといって、仲が悪いわけではないということは理解できましたが、犬と猫の仲が良いかどうかはどこで判断すればいいのでしょう?
仲が良いときにする具体的な行動というものはありませんが、犬と猫が喜んでいるかどうかは尻尾に注目することでわかります。それぞれがどんな状態ならば良いのかを紹介していきます。
猫が近くにいる際に、犬が尻尾を立てて左右に振っていたら、それは喜んでいることを表します。それと一緒に、舌を出すといった行動が見られたらよほど信頼しているといえるでしょう。
しかし、尻尾を振っていても、過剰に振っていたり、吠えるといった行為が合わさっている場合は警戒を表わします。どちらの意味で尻尾を振っているのかを、よく観察しておきましょう。
犬と一緒にいる際に、猫の尻尾が上向きにピンと立っていたら、それは喜んでいる状態を表します。反対に、尻尾を振っている場合は機嫌が悪い可能性があります。
猫は犬と違い、とても複雑に尻尾の形を変えるので、それぞれどんな意味があるのかを理解しておくといいでしょう。
犬と猫が目を合わせなくても、不安になる必要はありません。そもそも違う動物同士ということもあり、仲が良くなるということのほうが珍しいからです。
犬と猫のどちらにもストレスを感じさせない環境を作っていってあげましょう。その際には、お互いが干渉できないスペースをそれぞれに作ってあげることが大切です。
飼い主が無理やり仲良くさせようとすると、逆に不仲になることもあるので、自然体で見守ってあげてください。