今回は犬が下痢になった時に最初にするべき対処法と、お腹に優しい食事について紹介致します。下痢を治して早く元気になれるよう、まずは犬にとって何が必要なのかを見極めましょう。
犬が下痢になった時は絶食させた方がいいと聞いたことがあるかもしれませんが、症状の重さによって対処法も変わってきます。下痢と一緒に嘔吐する場合もあるので、まずは一度冷静に犬の様子を観察してみましょう。
下痢の原因は食べ物やアレルギー、ストレス等様々なものがありますが、ここでは主に下痢の重さの判断基準と絶食についてまとめていきます。
下痢が見られても「便が柔らかい」、「排便回数は変わらない」、「元気にしている」場合は、症状が軽いので胃腸を休ませるために絶食させます。
「便が水っぽい」、「嘔吐」、「下痢が2~3日続いている」場合は、脱水の危険性や何かしらの病気の可能性もあるので早めに病院を受診してください。子犬や老犬も急に症状が悪化するケースがあるので、たとえ元気でも病院で診察してもらうようにしましょう。
下痢の症状が軽い場合は12時間程絶食させて様子を見ます。水は飲まないと脱水症状を起こすので、飲みすぎないように注意して少しずつ与えてください。
絶食後、便に問題がないようであれば消化に良い食事を複数回に分けて食べさせ、少しずつ量を増やしながら元の食事に戻してあげましょう。
それでは、犬にとって消化に良い食事とはどのようなものなのでしょうか?
基本的にはドッグフードが一番消化吸収に良いと言われていますが、商品によっても含まれる成分は変わってきますよね?そして、人間ならおかゆを食べるように、犬の食事にも一手間加えた方が胃腸に優しく食べやすい状態にすることができます。
犬にとって消化吸収の良いドッグフードとは何か、その特徴とおすすめ商品、食べさせ方の工夫について見てきましょう。
下痢になった時は、普段から下痢しやすい犬の場合は消化吸収の良いドッグフードに切り替えるのも一つの手でしょう。
消化しやすい基準としては、「良質なたんぱく質が含まれている」、「脂肪分が少ない」、「オリゴ糖や食物繊維配合」の3点が挙げられます。消化器に良い療法食もありますが、まずは市販の以下のような良質のフードを試してみてはいかがでしょうか?
動物性たんぱく質が50%以上含まれていて食物繊維と乳酸菌も配合されているので、消化吸収の良いドッグフードと言えます。消化の邪魔になる酷物不使用なのも嬉しいですね。
モグワンと同じく動物性たんぱく質が50%、食物繊維・オリゴ糖配合、添加物・穀物は不使用で、運動量の多い犬にはこちらの方がおすすめです。
犬が下痢の時は、ドッグフードはそのまま与えずお湯でふやかしてからあげましょう。この時注意するのは、熱湯ではなく30~40度のぬるま湯で10~15分置くことと、作り置きはしないことが鉄則です。夏場などは作り置くことで、脂肪分が酸化してしまい、下痢の原因になったり、消化器に負担を与えてしまうこともあります。
熱湯でふやかすと栄養成分が壊れたり、作り置きは食事が腐る原因になりかねません。食べさせる時は必ずふやかすために使ったぬるま湯も一緒に与えるようにし、溶け出た栄養と水分を補給させてあげましょう。
いつものドッグフードを食べてくれない、お腹に優しい物を手作りしてあげたいという場合も勿論ありますよね。そんな時は犬にとって消化に良い食べ物を用意してあげましょう!
ふやかしたドッグフードにトッピングしたり手作りの食事を用意してあげれば、犬も喜んで食べてくれるかもしれません。今回は消化に良いおすすめの食べ物と、下痢の時に避けるべき食べ物を紹介していきます。
それでは、ここでは犬が下痢の時におすすめの食べ物を4つご紹介します。
ただし注意事項として、犬にとって消化に良い食べ物はいくつかありますが、初めて食べる時はアレルギーがないかどうか食べた後の反応なども含めチェックしておきましょう。
また、胃腸に良くても食べ過ぎると体に毒なので、適度な量を与えるように気を付けてくださいね。
ささみは脂肪が少なく動物性たんぱく質が多くて消化しやすいので、犬にとって消化に良い食べ物です。食べさせる時は必ず加熱して細かくしてから与えましょう。
リンゴは犬の腸内環境を整えてくれます。皮は消化しにくいので、実をすりおろしてトッピング等に使うのが一番お腹にも優しくて良いですね。
キャベツは食物繊維が豊富な食材です。生は消化しにくいので葉の部分を茹でて細かく刻んで食べさせてください。
サツマイモも食物繊維の多い食材の1つです。甘くておやつにもぴったりですが、糖質の摂りすぎは良くないので皮を剥いて加熱した物を少量与えるようにしましょう。
犬が下痢になった時は消化に悪い食べ物は避けるようにしましょう。もし食べたがっても、次のような物は出来るだけ食べさせないように気を付けてください。
下痢の時に食べる動物性たんぱく質は低脂肪がベストです。牛肉や豚肉、鶏の皮・もも肉などの脂肪の多い肉は消化の負担になるので、下痢になった時は食べさせないようにしましょう。
おやつは調子が悪い時も食べやすいかもしれませんが、消化に悪い硬いクッキーやジャーキーは避けるようにしましょう。おやつには食品添加物が使われている物もあるのでその点でも注意が必要です。
犬が下痢の時、症状が軽ければまずは絶食して様子を見る事が大切です。調子が戻る様であればドッグフードをふやかす、もしくは消化に良い食材を調理して少しずつ食べさせるようにしましょう。
食事は与える量、食べ方によっては下痢を悪化させる原因にもなります。少しでも早く回復するためにも、正しい方法で消化に良い食事を食べさせてあげてくださいね。 それでも改善されない場合・症状が重たい場合は速やかに受診をするよう心がけましょう。