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犬の生態 / 気持ち

2021.01.24

犬の歯の本数は?生え変わるタイミングや歯周病予防法も【獣医師監修】

大切な愛犬の歯を守り歯周病を防ぐためには、犬の歯の基礎知識を知ることが大切です。
そこで今回は犬の歯の本数や生え変わるタイミング、歯周病の予防法について徹底解説しますのでぜひ参考にしてみてください。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:みゆき/ライター)

犬の歯の本数

犬の歯 本数

犬は生後3週頃から乳歯が生え始め、生後2~3ヶ月頃には28本の乳歯がすべて生え揃います。

乳歯が生えそろう頃はなんでも口に入れて「噛みたい」という欲求が出てきますので、デンタルガムを噛ませてあげるとデンタルケアにもなっておすすめです。その後成犬になるまでに永久歯に生え変わり、合計で42本になります。永久歯は人間と同じく抜けてしまうと再び生えてきません。

犬は本来狩りを行う生き物のため、獲物を仕留められるように歯が発達しています。上顎の切歯6本で獲物を掴み、2本の鋭い犬歯で仕留めます。そしてギザギザしたノコギリのような8本の前臼歯で肉を噛みちぎり、4本の後臼歯で噛み砕きます。

犬の歯が生え変わるタイミングと注意点

犬の歯 本数

人間と同じように、犬の歯は乳歯から永久歯に生え変わります。
ここでは犬の歯が生え変わるタイミングやその際の注意点を解説していきます。

犬の歯が生え変わる時期

犬の歯は生後3~7ヶ月前後で生え変わり、生後7ヶ月~1年頃にはすべて永久歯に生え揃います。

乳歯の生え変わりの時期になると、おもちゃを頻繁に噛んだり前足で歯をいじったりする行為が見られます。乳歯は基本的に切歯→犬歯→前臼歯の順番で抜けていきますが、順番は犬によって個体差があります。

また、乳歯がいつのまにか抜けて歯を飲み込んでしまう場合も多いのですが、飲み込んだとしても排泄の際に便と一緒に出てくるのであまり心配する必要はありません。

犬の歯が生え変わる時期の注意点

永久歯への生え替わりの時期に気を付けたい注意点として「乳歯遺残(にゅうしいざん)」があります。

乳歯遺残とは犬の乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきてしまった状態のことで、特に小型犬に多く見られる症状です。犬の乳歯が残ったまま放置すると永久歯の位置や角度がおかしくなって歯並びが悪くなるほか、乳歯と永久歯の間に歯垢や歯石がたまるので歯周病の原因にもなってしまいます。

そのため、永久歯が乳歯の半分くらいの高さまで伸びているのに乳歯が抜け落ちない場合は、一度獣医師に診察してもらいましょう。

犬の歯周病を予防する方法

犬の歯 本数

犬は虫歯にはなりにくいのですが、人間と同じように歯周病になることはよくあります。
そこで、愛犬の歯周病の症状や歯周病を予防する方法を解説します。

犬の歯周病の症状

犬は人と同じように、歯と歯茎の間に細菌が入り込むと歯垢が溜まり、やがて歯周病になってしまいます。同じ犬種でも歯石が付きやすい体質の犬と歯石が付きにくい子がいます。また、大型犬に比べて小型犬の方が歯石が付きやすい傾向があるので注意が必要です。犬の歯周病の症状としては、以下のようなものがあります。

口臭

犬の歯に歯石や歯垢が蓄積されると犬の口から生臭い匂いが発生します。歯周病が進行すると歯石や歯垢の量がさらに増えるので口臭がさらにきつくなります。

歯茎の腫れ・痛み

歯周病が重症化すると噛んだ際に痛みが発生します。犬が歯をしきりに気にして顔を前足でこするような行動が見られたら要注意です。
また、症状が進むと歯肉が縮んで歯がグラグラして抜けてしまうこともあります。

犬の歯周病を予防する方法

犬の歯周病予防のために大切なのは1日1回以上の歯ブラシでの歯磨きです。歯垢や歯石がたまらないようにしっかりケアできれば、歯周病は予防できます。歯周病に気づかずに放置してしまうと重症になるケースが多くあるので、日頃から愛犬の口腔ケアをしっかりおこない歯周病を予防しましょう。

歯磨きに慣れさせるためには、できれば生後3~4ヶ月のときから口を触られることに慣れさせ、歯磨きの練習を始めるのがおすすめです。

しかし、いきなり愛犬の口の中に歯ブラシを入れても最初は上手くいかないことが多いので、少しずつ歯ブラシに慣れさせていく必要があります。上手くできたときはたくさん褒め、「歯磨きは怖くない。歯磨きができたら飼い主さんに褒めてもらえる」と認識できるようになれば、愛犬の歯磨きへの抵抗が無くなっていきます。

犬の歯の知識や本数を把握して歯周病を予防しよう

犬の歯 本数

犬の歯は非常に鋭く、人間の歯の構造や本数と比べても大きな違いがあります。しかし、犬の歯は人間の歯と同様に歯周病になるリスクがあります。そのため、犬の歯の知識や本数を把握して日頃から歯磨きのケアをすることで犬の歯の健康を守ることが大切です。

犬の歯の本数や構造を正しく理解することで、しっかりと愛犬の歯の状態を把握しやすくので、ぜひ一度愛犬の口の中をチェックしてみてください。

  • 更新日:

    2021.01.24

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。