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歯磨きをするために口を開く犬
健康管理 / 病気

2021.01.11

歯磨きを嫌がる犬は4つの手順で克服!便利な歯磨きグッズも【獣医師監修】

「歯周病予防のために歯磨きをしてあげたいけど、犬が嫌がってしまう」という悩みを持つ飼い主さんは多くいらっしゃいます。犬の歯磨きは、しつけと同様にステップを踏んで慣れさせていくしかありません。

本記事では、犬を歯磨きに慣れさせる方法を手順に沿って解説していきます。歯磨きと併用できる便利グッズも紹介しているので、ぜひ取り入れてみてください。

嫌がる歯磨きを楽しいコミュニケーションへと変えていきましょう。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:後藤 俊)

犬が嫌がる歯磨きを克服するための練習手順

歯磨きを嫌がって口を空けないパピヨン

犬が歯磨きを嫌がるのには、主に以下の原因が挙げられます。

・口を触られるのが嫌
・歯ブラシが怖い
いずれも正しい練習法によって改善できます。手順に沿って徐々に歯磨き嫌いを克服させていきましょう。

嫌がる歯磨きも4つの手順で克服できる

歯磨きの練習法を4つの手順に分けて解説していきます。時間をかけて1つずつクリアしていきましょう。

手順1.口元に触られるのに慣れさせる

まずは、犬が口元を触られることに慣れさせます。しつけの一環として「口元を触る」→「おやつをあげる」ということを繰り返しましょう。すると、口を触られるのは良いことだと思うようになります。

注意点として、犬が嫌がっているときや叱るときに口元を触ると、嫌な記憶として覚えてしまいます。短い時間から徐々に触っていられる時間を伸ばしていきましょう。

手順2.歯に触るのに慣れさせる

犬が口元を触られても嫌がらないようになったら、今度は歯や歯ぐきを触ってみましょう。この際も「歯や歯ぐきを触る」→「おやつをあげる」ということを繰り返し行います。

まずは軽くタッチする程度から始め、慣れてきたら奥歯までなぞるよう触れていきましょう。この際に、指を噛まれないように注意してください。

手順3.まずは歯磨きシートで練習

歯や歯ぐきに触らせてくれるようになったら、今度は歯磨きシートで犬の歯を磨いていきます。

いきなり全部を磨こうとせず、まずは前歯から始め、徐々に歯磨きできる範囲を広げていきましょう。短い時間でも、大人しく歯磨きができたらご褒美をあげるようにしてください。

手順4.歯ブラシに慣れさせる

最後は、実際に歯ブラシを使って磨いていきます。歯と歯ぐきの間に斜め45度で歯ブラシを当てて磨いていきましょう。

こちらも歯磨きシートの時と同様に、まずは前歯から始め、徐々に歯磨きできる範囲を広げていきます。1回の歯磨きで全ての歯を磨き終えられるようになるまで、時間をかけて練習を続けてください。

歯磨き練習のまとめ

犬の歯磨きも、しつけと同じで「できた」→「ご褒美」で苦手を克服できます。できれば生後6ヶ月前後の子犬期から覚えさせるのがおすすめです。

子犬ならば万が一指を噛まれても大事には至りませんが、成犬や老犬が歯磨き練習をする際は十分注意してください。

もし興奮しやすいようであれば、散歩でストレスを発散してから歯磨きを行うようにしましょう。

愛犬が嫌がらずに歯磨きができるようになった後は

歯磨きセットと犬

犬が歯磨きをできるようになった後の、頻度や注意点について解説していきます。

歯磨きの頻度

歯磨きは毎日行うのがベストです。しかし、初めのうちは無理せず、3日に1回→2日に1回と徐々に頻度を上げていきましょう。

犬の歯垢は3~5日で歯石にかわるので、少なくとも3日以内に全ての歯を磨ければ問題ありません。

嫌がる日もあることを理解する

歯磨きができるようになったとしても、犬の気分によっては嫌がる日もあるかと思います。そんなときは短時間で切り上げ、また後日に持ち越すようにしましょう。

「歯磨き=嫌なこと」という認識を植え付けないことが大切です。

動物病院で歯石除去もしてもらおう

飼い主の歯磨きだけでは歯の汚れを完璧に落とせないこともあります。そのため、定期的に動物病院で歯石除去をしてもらいましょう。

まだ歯磨きができない犬の場合は、歯周病予防のためにもぜひ動物病院を活用していただきたいです。

愛犬の歯磨きと併用したいおすすめグッズ

歯磨きとの併用に便利なおすすめデンタルケアグッズを紹介します。デンタルケアグッズはあくまでも補助的な役割なので、これだけで歯の健康を守れるというわけではないので注意してください。

犬用歯磨きガム

噛むことで唾液の分泌を促し、口内の健康をサポートしてくれる歯磨きガム。与えるだけなので、飼い主の手間がかからないのが魅力です。

ガムによって硬さが異なるので、飼い犬に合ったものを選ぶようにしてください。目安としては、顎が強い犬には硬い茶色のガム、顎が弱い犬には柔らかい白いガムを与えるといいでしょう。

犬用歯磨きおもちゃ

歯磨きガムのように、噛ませることで歯垢除去が期待できるおもちゃがあります。歯磨きガムと違って消耗し辛いのが魅力です。

しかし、おもちゃということもあり、犬が飽きて遊ばなくなる場合もあるということを理解しておきましょう。

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犬用マウスクリーナー

適量を飲み水に混ぜることで口内細菌の繁殖を抑え、口臭の改善にも役立つ犬用マウスクリーナー。

様々なフレーバーが展開されており、中には飼い犬が嫌がるものもあるかと思います。そうすると飲み水を飲まくななるといったことも起こりえるので、様子を見ながら飼い犬に合うフレーバーを探すようにしましょう。

嫌がる歯磨きを愛犬の楽しいものに変換しよう

歯磨き道具に興味を持つ犬

犬が「歯磨きは辛くて大変なものだ」という認識を持つ間は嫌がる素振りを見せますが、ご褒美を上手く使うことで「楽しいものだ」という認識に変えることができます。

今回紹介した手順に沿って、根気強く歯磨きができるようにしていきましょう。

歯の健康は体全体の健康に繋がります。日々のケアを心がけて、愛犬の歯の健康を維持してあげてください。

  • 公開日:

    2021.01.04

  • 更新日:

    2021.01.11

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。