新しく犬を迎えたとき・犬が成長して身体が大きくなったとき・お引越しをした際など、様々な場面で愛犬用のサークルを購入する機会はあります。それではサークルを購入した後はどのようなことをチェックしていけばいいのでしょうか?
本記事では、犬のサークルを設置するときに意識すべきポイントを解説していきます。
正しい設置場所や、犬がサークルに入ってくれるようにするための空間作りのコツも紹介しているので、「愛犬がなかなかサークルに入ってくれない…」という悩みを持つ場合も、ぜひ参考にしてみてください。
実物のサークルが届いたら、まずは確かめるべき項目が2つあります。本格的に使用する前に確認しておくことで、思ったものと違った際に、返品できる場合もあるので、しっかり確認を済ませておきましょう。
実際にサークルを組み立ててみて、愛犬が飛び越えない高さかどうかを確認しておきましょう。前足の付け根が柵の上まで届いてしまうようであれば、飛び越えようとした拍子にケガをしてしまう可能性があります。
柵の上からおやつを与えてみるなどして、意図的に柵を超えさせようとしてみてください。柵の上に前足の付け根まで届きそうもなければ、安全性は大丈夫です。
サークルのいる入口の段差が高すぎないかを確認しておきましょう。段差があるタイプだと、犬がつまずいてケガをする原因になってしまいます。
サークルを組み立てて、実際に犬が出入りする様子を観察してみましょう。段差につまずいているようであれば、段差のないサークルに変えることをおすすめします。
実際にサークルを設置し、愛犬の生活空間を作っていきましょう。注意点を踏まえながら、3ステップに分けて解説していきます。
まずは、サークルの置き場所を決めます。場所を決める基準としては以下のポイントを参考にしてみてください。
・家族が近くにいる場所
・窓際に置かない
・エアコンの風が直接当たらない場所
犬は集団で生活する生き物なので、隔離のような形で家族から切り離すことはやめましょう。また、窓際やエアコンの近くは温度の変化が激しく、体調を崩す原因になりえます。
これらのポイントを踏まえ、置き場所を決めてみてください。
最初はサークルを設置しても、中に入ろうとしてくれません。サークルを休める場所だと認識させるために、サークルの周りをさらに柵で囲い、限定的に動ける空間を増やしてあげましょう。
サークル内に閉じ込めて慣れさせようとすると、「サークル内=嫌な場所」という認識が生まれてしまいます。
サークルにプラスして遊べる空間を作ってあげることで、「遊び終わったらサークルへ帰る」という行動が自然に生まれやすくなります。
サークル内に必要なものは、主に3つです。
・クレート、またはペットベッド
・トイレ
・餌や水を入れるお皿
最初の内は、タオルや毛布といった、トイレと識別しづらい物はサークル内に置かないようにしましょう。まずは必要最低限の物に慣れさせ、その後、必要に応じて物を追加していくのがおすすめです。
犬が長時間過ごしても安心できる空間作りを意識してください。
犬はトイレの近くで休みたがらない習性を持っています。そのため、サークル自体をトイレだと認識してしまうと、サークル内に入って休まなくなってしまうのです。
トイレはサークル内の端に置き、クレートやペットベッドとはなるべく切り離すように意識してください。サークル自体が狭い場合は、サークルの外にトイレ専用のスペースを作ってあげましょう。
サークル内のみでお留守番させる際は、最大5時間までと意識しましょう。長時間閉じ込めすぎると、やはり「サークル内=嫌な場所」という認識が生まれてしまいます。
飼い主の留守が長い家庭の場合は、先ほども書いた通り、サークルの周りをさらに柵で囲い、限定的に動ける空間を増やしてあげましょう。
サークルの入口を常に解放しておくことで、犬にとってもストレスなくお留守番ができるようになります。
サークルと組み合わせることで、効果を発揮する便利なグッズを紹介します。ぜひ合わせて活用してみてください。
愛犬が元気過ぎて飛び出しが気になる場合は、追加で取り付けられる屋根を購入してみましょう。状況に応じて、サークルとしてもゲージとしても使用できるようになるで、とても便利なアイテムです。
屋根のサイズが合わないということがないように、サークルの幅をあらかじめ測定してから購入するようにしてください。
通常のサークルに追加して、トイレ用のサークルを導入するのもおすすめです。休むためのサークルとトイレ専用のサークルを分けることで、よりサークル内での生活が清潔で快適なものになります。
飼い主さんにとっても掃除がしやすくなるので、ぜひ合わせて使用してみてください。
クレート内は底が硬いものが多く、ベッドとしてはあまり向かない作りとなっています。そんな問題を解消するためには、クレート用のペットマットがおすすめです。
クレート内の居心地を良くしてあげることで、犬が率先してクレート内で休むようになります。結果的にサークル内で過ごすことにストレスを感じなくなるでしょう。
愛犬の寝心地を良くするために、クレート用のペットマットを導入してみてはいかがでしょうか。
愛犬がサークルに中々入ってくれない場合は、サークル内におもちゃを入れてとってこさせるなど、サークルを使った遊びも導入するのがおすすめです。
しかし、せっかくサークルに慣れ始めても、長時間サークル内に閉じ込めると、また嫌いになってしまうことがあります。そうならないように、サークル内に入れ続ける時間には注意しましょう。今回の記事を参考に、愛犬が安心できる空間づくりを行ってみてください。