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犬 ねこまんま
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2021.01.21

犬は「ねこまんま」を食べてOK?メリット・デメリットを知っておこう

皆さんはねこまんまと聞くとどのようなものを思い浮かべますか?猫が食べるご飯だと思う人もいれば、白飯に鰹節や味噌汁をかけたお手軽な食事を想像する人もいるでしょう。そんなねこまんまですが、犬に与える食事としてはどうなのでしょうか。
この記事では、「犬にねこまんまを食べさせてもいいのか」、「ねこまんまのメリット・デメリットはなにか」、「犬に与える手作りご飯の基本」について解説していきます。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:しろ/フリーライター

犬は米を食べられるの?ねこまんまの定義について

犬 ねこまんま

そもそもねこまんまとはどのような食事の事を指すのでしょうか。地域によってその内容や呼び方も変わってくるので、はっきりとこれ!といった決まりは無いように思われます。

それに、犬に食べさせるのであれば気になるのは使われる食材です。ここではねこまんまの定義とねこまんまの食材を犬に与えられるのかについて見ていきましょう。

ねこまんまの定義

ねこまんまは、関東では「鰹節」、関西では「味噌汁」を白米にかけたものを指すようです。呼び方も「おかかご飯」や「汁かけごはん」等違いはあるようですが、名前は字面のままですが猫に与える餌であった事が由来になります。

犬に米を食べさせてもいいの?

ねこまんまと言えば必ずお米のイメージがありますが、結論から言えば犬も米は食べられます。白米・玄米のどちらも問題はありませんが、消化しやすいかどうかが大切なので「生米は食べさせない」、「柔らかく炊き味付けはしない」という点は必ず守りましょう。

鰹節や味噌汁は食べられる?

鰹節や味噌汁も犬に与えても問題のない食品です。栄養も豊富で体に良いですが、だからと言って食べさせ過ぎるのは良くありません。もちろん食べる事によるデメリットも存在するので、詳しくは次の項目で説明していきましょう。

犬のねこまんまには鰹節or味噌汁?メリットとデメリットとは

犬 ねこまんま

それでは、犬にねこまんまを与える場合は鰹節と味噌汁ならどちらが良いでしょうか?どちらにもメリットとデメリットがあるため一概には言えませんが、デメリットの大きさだけで考えるのであれば「犬のねこまんまには鰹節」の方がおすすめです。

犬の健康のためには食材の与え方が重要になりますので、食べさせる前にまずはそれぞれの特徴について理解していきましょう。

鰹節

鰹節は犬用のドッグフードやおやつにも使用されている食材なので、比較的安心して与えられる食材と言えます。食べさせる場合は加工品や顆粒状の物ではなく、原材料がカツオだけの「削り節」や犬用の物を選びましょう。

食べさせる量としては少量をご飯にふりかけるようにし、鰹節が主食にならないように気を付けてください。

メリット

鰹節は香りが良いので食事の食いつきを良くするにはぴったりの食材です。ミネラルの補給にもなるので、ねこまんまをする時はよく混ぜ込んでから食べさせてあげましょう。

デメリット

メリットでもある香りの強さは嗜好性が高く、食べさせる内に他のフードを食べなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。食べさせ過ぎると腎臓や心臓に負担がかかり病気にも繋がるので、少量ずつ与える事を心掛けましょう。

味噌汁

味噌汁は犬も食べられますが、与える量と具材には気を付けましょう。人間が食べるねこまんまには味噌汁をたっぷりかけるイメージがありますが、犬に与える場合は鰹節と同じく風味付け程度に抑える必要があります。

具材にネギや玉ねぎが入っていれば中毒の原因にもなるので、与える前によく確認するようにしましょう。

メリット

大豆の発酵食品である味噌は栄養がとても豊富です。犬にとっても体に良い成分が多く含まれているので、ねこまんまに混ぜればバランスよく栄養を摂る手助けになるでしょう。

デメリット

味噌汁のデメリットはその塩分の多さです。犬にとっても塩分は必要な栄養素で腎臓が健康であれば特に問題はありませんが、汗をかかない分人間よりも一日に必要な塩分量は少なくなります。

塩分は市販のフードにも含まれているので、人間と同じく犬にとっても塩分の摂りすぎはリスクがあるという事を理解し、与える量には十分に注意するようにしてください。

犬に食べさせたい手作りご飯!適切な量と作り方の基本

犬 ねこまんま

ここまでは一般的にイメージされるねこまんまについて説明してきましたが、そもそも犬に食べさせる手作りご飯はどのような基準で作るのが適切なのでしょうか。ドッグフードは栄養管理がしやすく便利な食事ですが、手作りのご飯にも体調や体質に合わせやすい等メリットはたくさんあります。
最後に、犬の手作りご飯の基本と適切な量、必要な栄養素についても解説していきましょう。

手作りご飯の基本

犬のねこまんまを手作りする時の基本として、「消化のしやすさ」には注意しましょう。野菜は細かく切る、米は柔らかく炊く、食材は加熱調理する等工夫し、食後の体調や便の状態のチェックを欠かさないようにしてあげてください。

それ以外にも犬が食べられない、体調を崩す食材がある事も忘れないようにしましょう。中毒症状を引き起こすネギ類やチョコレート、カフェイン等はもちろんの事、鶏肉の骨、香辛料、乳製品等は食べ方や摂取量に注意が必要です。

適切な量と必要な栄養素

手作りご飯の分量は個体差が大きいので一概には言えませんが、目分量で調理する場合は1食当たり「犬の頭にぴったり被せられる浅い帽子」に入るぐらいの量を目安にしましょう。

犬の食事を手作りする場合、栄養がバランス良く摂れるような食材選びも大切です。5大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルに加えて水分量にも気を配り、1週間単位で栄養バランスを調整したメニューを食べさせるようにしましょう。

人気のレシピ本はこれ!

とは言っても、いきなり犬にとってちょうど良い量かつバランスの良い食事を手作りするのは難しいものです。ネットで情報を調べても人によって意見が違うので、何を基準に作るのが正しいか混乱してしまいますよね。

そんな方は、まずは人気のレシピ本を手に取る事をおすすめします。今回は評価が高く、犬のねこまんま初心者にも優しい本を2冊厳選しましたので是非参考にしてみてくださいね!

ドッグフードから手作りに初めて切り替える方におすすめ

本格的なメニューではなく、まずは簡単に手作りご飯を取り入れたい方には「かんたん!手づくり犬ごはん」がおすすめです!犬が食べられる食材や1日に必要な量等基本的な情報が記載されており、写真が多く説明が分かりやすいところも高評価のポイントでしょう。

自分で食材を組み合わせて食事を作る方法も紹介しているので、犬のために工夫したオリジナルレシピも作ってあげられますよ。

まずはトッピングから始めたい方に!

急にドッグフードから切り替えるのが心配な方は「トッピングごはん基礎BOOK」をおすすめします。1食作るのは大変でも、普段食べているドッグフードに食材をトッピングするだけなら簡単に始められますね!

トッピングは食欲増進効果があり栄養バランスの補助にも役立つので、手作りご飯のスタートダッシュには最適ですよ。

手作りの食事は栄養バランスが良いものを!

犬 ねこまんま

犬も鰹節や味噌汁をかけたねこまんまは食べられますが、人間と同じように食べると体調を崩す可能性があります。

犬の食事は食材のメリットとデメリットを理解して適切な量を与える事が大切なので、まずは犬の健康のために何が必要なのかを考えてから食事に取り入れていくようにしましょう。

  • 更新日:

    2021.01.21

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。