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2021.01.02

【獣医師監修】総合栄養食ってそもそも何?フードを選ぶ際の注意点も

犬用の食品でよく目にする「総合栄養食」という言葉。「名前は知ってるけど、細かいことはよく分からない」という方も多いのではないでしょうか?

本記事では、総合栄養食の基礎知識と、正しく使用するための注意点を紹介していきます。正確な知識を取り入れ、愛犬の健康維持に役立てましょう。

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師(文:後藤 俊)

総合栄養食とは?

総合栄養食

総合栄養食とは、ペットの成長過程で、健康を維持するために必要な栄養バランスが適切にとれた食品のことを指します。極端に言えば、水と総合栄養食があれば、ペットに必要な栄養が全て摂れるということです。

犬の場合、主食となるドッグフードが総合栄養食であることが多いです。総合栄養食の商品はパッケージに総合栄養食を表わす記載がされています。

どんな基準で決められている?

総合栄養食は「ペットフード公正取引協議会」で定められた試験に基づき、基準に該当するかどうかが判断されています。

そのため、フードを開発している企業は試験に合格しなければ、パッケージに「総合栄養食」と記載することが許されません。ペットの健康を左右する表記であることから、厳正な基準が定められています。

ハッキリと表記されていないこともある

パッケージに大きく「総合栄養食」と表記している商品は少なく、ほとんどの場合は裏面などの目立たない位置にこのような記載があります。

「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明されています。」または「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める給与試験の結果、総合栄養食であることが証明されています。」

商品を購入する前には、ぜひチェックしておきましょう。

総合栄養食以外の分類は?

総合栄養食以外にも、ペットの食品には3つの分類があります。それぞれパッケージに記載されていることがあるので、違いを理解しておきましょう。

総合栄養食以外の分類

  • 間食:おやつやスナックといった、少ない量を与えることを目的とした食品。
  • 療法食:ペットの治療を行う際に、必要な栄養をサポートするための食品。
  • その他の目的食:総合栄養食、間食、療法食のどれにも該当しない食品。

総合栄養食を選ぶ際の注意点

総合栄養食

今や一般的になった総合栄養食ですが、利用時の注意点を理解していない方も多くいらっしゃいます。これから総合栄養食を利用しようと考えている方や、すでに利用している方は、ぜひチェックしてみてください。

おやつや副食は慎重に選ぶ

総合栄養食のドッグフードを犬に与えている場合、すでにそれだけで必要な栄養が摂取できています。そのため、主食以外のおやつや副食を与えると栄養過多になり、肥満になる場合があります。

おやつや副食自体は悪いことではありませんが、食事全体のカロリーを計算した上で与えるようにしましょう。

犬が1日に必要とするカロリー量の約10%程度の食品ならば、主食にプラスしても栄養バランスに影響が無いとされています。

総合栄養食=安全ではない

パッケージに「総合栄養食」と書いてあるだけで、品質に安心感を持ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

食品の品質は、原材料や製造工程によって決まるものです。そのため、総合栄養食はあくまで栄養バランスがとれているというだけで、品質には直結しません。

ドッグフード選びのためのひとつの基準として認識しておきましょう。

成長段階に合わせる

犬が必要とする栄養バランスは、年齢によって異なります。成長段階ごとに商品展開がある場合は、必ず飼い犬に合ったものを選ぶようにしましょう。

あらかじめ、飼い犬が1日に必要な栄養バランスを知っておくと、商品選びの参考にすることができます。

総合栄養食は大きく3種類

総合栄養食

一言で総合栄養食といっても、様々なタイプがあります。3つに分けて紹介していきます。

1.一般的な主食として使用されるドライフード

主食として利用される一般的なドライフードは、総合栄養食であることがほとんどです。購入の際は、念のために総合栄養食に関する記載があるかどうかの確認をしておきましょう。

数あるドライフードの中でも、ロイヤルカナンの商品は細かい犬種分けがされているので悩みすぎるという方にもおすすめです。飼い犬に合ったものを選ぶことで、より安心した健康維持ができるようになるでしょう。

2.食べやすく保管もしやすい缶詰タイプのウェットフード

ウェットフードにも総合栄養食の基準を満たした商品があります。ウェットフードは嗜好性が高く栄養と一緒に水分も摂れるのが魅力です。

とても柔らかいので、高齢犬や子犬に最適でしょう。缶詰タイプになっているものが多く、保管しやすいのも嬉しい特徴です。

3.ウェットフードよりも柔らかい液状タイプ

ウェットフードよりもさらに柔らかい、液状タイプの総合栄養食もあります。ほとんど噛む必要がないので、犬が食いつきやすいという特徴があります。

液状タイプの代表といえば、猫が出演しているCMでもおなじみの、いなばの犬用ちゅーるです。犬の食欲がないときや、元々小食な犬におすすめです。

総合栄養食は食事管理の心強い味方

総合栄養食

栄養管理が苦手だという飼い主さんでも、簡単に栄養バランスのとれた食事をさせてあげられるのが総合栄養食の魅力です。

様々なタイプの総合栄養食が開発されているので、ぜひ愛犬に合ったものを探してみてください。愛犬の健康維持において、総合栄養食は心強い味方になってくれるでしょう。

  • 更新日:

    2021.01.02

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ライター・監修者プロフィール
  • 監修者:加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。