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犬種図鑑

2021.01.24

ブルドッグの性格は風変り?しつけや環境づくりのコツ、遊び方を知ろう

大きな頭にだらんとした皮膚、ずんぐりむっくりの体つきが特徴のブルドッグ。レディー・ガガやレオナルド・ディカプリオの愛犬としても知られる世界中で人気の元祖ブサカワ犬です。ブルドッグの正式な犬種名はイングリッシュブルドッグでイギリスの国犬でもあるのです。見た目には強面で悲しい歴史を持つブルドッグですが、そんな見た目からは想像もできない性格が特徴です。
今回は、ちょっと風変わりとも言えるブルドッグの性格から性格を踏まえたしつけ、遊び方、そして一緒に暮らす際の環境作りのポイントについてご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ブルドッグの性格の特徴

ブルドッグ 性格

雄牛と戦うブルベイティングと呼ばれる闘犬のためにイギリスで作出されたブルドッグ。現代でもその容姿の一部が受け継がれていることから、攻撃性のある怖い犬種と思われがちです。しかし現代のブルドッグは、優しく穏やかな性格が特徴で、素直で愛情深い面を持っていることで知られています。

犬種グループ

ブルドッグは、フレンドリーで子供にも優しく接することができる犬種のため、原産国のイギリスではコンパニオンドッググループに分類されています。またJKCでは使役犬グループ、AKCではノンスポーティンググループと国によって犬種グループが異なるところがブルドッグの特徴です。

得意なこと

飼い主に対しての忠誠心が強いブルドッグは、小さな子供や同居のペットと仲良くする事が得意です。また、甘ったれな面もあるため、飼い主と一緒にのんびり過ごす事が大好きです。こわおもてのブルドッグですが、見た目からは想像もつかないほどおっとりとした従順な性格で、子供にしつこくいたずらをされても我慢することが得意な犬種です。
また、アメリカでは「カウチポテトドッグ」と呼ばれているブルドッグは、他の犬種のように、走り回ったりするより、家でのんびりゴロゴロしていることが最も得意なのです。

苦手なこと

かつては攻撃性が強く獰猛な面があったブルドッグですが、現在では穏やかで優しい性質に改良されているため、アクティブな遊びよりはのんびりお散歩する事を好みます。その独特な身体的特徴から、アジリティやフリスビーなどのドッグスポーツは苦手です。
また、マズルが短い短頭種であることから、暑さや気温の変化が苦手です。特に高温多湿となる日本の夏は、ブルドッグにとって最も苦手な季節です。この時期の外出やお散歩は十分に気をつける必要があります。

ブルドッグの性格を踏まえたしつけ方

ブルドッグ 性格

闘犬からショードッグそしてコンパニオンドッグとして改良を重ねられたブルドッグ。群れで過ごす事を好み、判断力にも優れていますが、頑固な一面があるためしつけには根気が必要です。

性格を踏まえたしつけのコツ

穏やかで優しい性格のブルドッグですが、残念ながらしつけがしやすい犬種とは言えません。ブルドッグは、一度イヤだなと思ったことは譲らない頑固な一面も持ち合わせています。自分が気に入らないこと、我慢できないことに対しては自己主張をするタイプが多く、しつけで苦労することが多いことで知られているのです。

頑固一徹の面がある

今まで機嫌よく歩いていたのに突然道路の真ん中で座り込んでしまい、テコでも動かなくなる、食べ物の好き嫌いが激しい、水のみボウルが気に入らないから水を飲まなくなったなどブルドッグの頑固さを物語るエピソードはたくさんあります。ブルドッグは、好き嫌いをはっきり主張する性質のため、しつけには工夫が必要です。

根気よく一貫性のあるしつけを

頑固なブルドッグのしつけをする時には、何よりも根気が必要です。どんなに嫌だと主張されても、それが飼い主にとって都合が悪いことであれば、ダメなものはダメとはっきりと教える必要があります。根くらべとなってしまう時もありますが、絶対に折れない意思を持って、一貫性を持たせたしつけをしっかりと行うことがポイントです。

ブルドッグの性格を踏まえた遊び方

ブルドッグ 性格

ブルドッグは、優しく落ち着きがありながら勇敢でちょっと頑固。そんなブルドッグは、実は大のぬいぐるみ好き。ブルドッグは気候に敏感なため、暑い季節には室内でぬいぐるみと遊ぶ時間をたくさん作ってあげましょう。また、肥満に気をつけたい犬種でもあるので、1日1時間程度の運動も忘れずに行ってあげてください。

執着が強い性格を活かして遊びながらのしつけがおすすめ

ものに対する執着心が強いブルドッグは、一度口に入れたものをなかなか出そうとはしません。また、破壊大魔王でもあるため、お気に入りのぬいぐるみはすぐにバラバラになってしまう可能性もあります。この破壊欲求は、闘犬として攻撃性や闘う本能を高める育種がされた名残だと言われています。ブルドッグが、咥えたものを離さない、破壊することを目的として遊んでしまうのは本能からの行動とも言えるのです。そんなブルドッグと遊ぶ時には、しつけの要素を入れながら遊ぶことがおすすめです。

大好きなぬいぐるみをしつけに役立てよう

知的でありながら頑固でしつけが入りにくい犬種として知られているブルドッグ。そんなブルドッグとは遊びの時間を上手に利用してしつけをすることがおすすめです。大好きなぬいぐるみを使って、口から出させる「出せ・離せ」の練習やぬいぐるみを投げて持ってこさせるモッテコイなど、遊びながら教えることがおすすめです。

ブルドッグの性格を踏まえた得意なスポーツ

ブルドッグ 性格

短頭種のブルドッグは、一般的な犬種とは異なり、アクティブなスポーツは不向きな犬種です。外で走り回るより1日の大半をのんびり寝ている方が好きなブルドッグですが、適度な運動をさせることが大切です。そんなブルドッグにも是非楽しんでもらいたいスポーツがフェッチです。

フェッチとは

身体的な特徴から、気温や気候の変化に弱いブルドッグは、外での遊びは向かないと思われがちですが、肥満予防のためにも少しは運動をさせたいもの。実は、ブルドッグはフェッチ(モッテコイ)が大好き。
フェッチとは、ボールやおもちゃを投げて持ってこさせるスポーツで、日本ではモッテコイ遊びとも呼んでいます。ものに執着する傾向があるブルドッグには、このフェッチがぴったり。気候の良い時期には、ぜひ外でフェッチをして、運動不足を解消してあげましょう。もちろん、レトリバーのような敏捷性やスピードは期待できませんが、おもちゃやボールを追いかけることで、運動不足解消にも役立ちます。

しつけの一環としても役立つ

フェッチを楽しむためには、ボールやおもちゃを飼い主の指示に従って取りに行き、持ってくる、持ってきたものを口から出すという一連の動作が必要です。特に、一度何かを口に入れたらなかなか出そうとしないブルドッグには、口から出すことを繰り返し教えられるフェッチは、しつけの一環としても有効だと言えます。

長い距離を走らせないように注意

フェッチを楽しんでいると、ついつい遠くにボールやおもちゃを投げてしまいがちですが、ブルドッグは長い距離を走ることが苦手です。また、速く走ることも得意ではありません。ブルドッグとフェッチをする時は、気長に時間をかけることがポイントです。またブルドッグは体力があるわけではないため、疲れたと感じたらすぐに休憩させてあげることも大切です。

ブルドッグの性格を踏まえた環境づくり

ブルドッグ 性格

極端に短いマズル、大きな頭が特徴のブルドッグは、呼吸器の病気を起こしやすいことが特徴です。そのため、ブルドッグが生活する環境では、湿度と気温の管理が特に大切となります。また、のんびり屋の性格から肥満になりやすい事も指摘されています。

室温管理は必須

短頭種であるブルドッグは、その身体的特徴から体温調節が苦手です。暑い夏に限らず、冬の暖房によっても熱中症にかかる恐れがあるため、ブルドッグが生活する環境では温度と湿度の管理は必須です。

運動をさせすぎない

鼻ぺちゃが特徴のブルドッグは、パグなどの犬種と同様に、呼吸がしにくい鼻腔狭窄になりやすく、過度な運動によって呼吸困難を起こす恐れや熱中症となる可能性があります。特に気温が高いわけでもないのに、ハァハァやガーガーと息が上がっている状態を起こした場合には、すぐに運動をやめさせるようにしましょう。遊び好きなブルドッグですが、遊びすぎは禁物です。

肥満にさせない

ブルドッグは食欲旺盛な上、のんびりしているのが好きなタイプの犬種です。そのため肥満になりやすいと言われています。特に食べ物には執着が強く、時には盗み食いや拾い食いをしてしまいます。家の中での食べ物の厳重な管理はもちろん、散歩中の拾い食いなどにも気をつける必要があります。ブルドッグが暮らす環境では、食事やおやつの量をしっかりと決め、必要以上に与えないことが大切です。

ブルドッグは健康管理をしっかりと

ブルドッグ 性格

いかつい見た目とは裏腹に、優しく温和な性格のブルドッグ。小さな子供とも上手に遊ぶことができますが、食べ物やおもちゃが絡むと自己主張をする場合があるため、しっかりとしたしつけが必要な犬種です。頑固な一面もあるため、根気よくしつけをすることも大切です。また、生活環境や健康管理にも十分に気をつける必要があります。

  • 更新日:

    2021.01.24

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。