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ラフコリー
健康管理 / 病気
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2021.01.13

【獣医師監修】ラフコリーの寿命は?かかりやすい病気・体重管理のこと

「名犬ラッシー」で広く知られるようになったラフコリー。気品溢れる外見と優しく穏やかな育てやすい性格の持ち主として世界中で愛されている犬種です。今回は、そんなラフコリーの平均寿命からかかりやすい病気、長生きしてもらうための体重管理について紹介していきます。

#ラフコリー

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:関 ゆりな)

ラフコリーの寿命は?

上を見上げるラフコリー

ラフコリーの平均寿命は、およそ12~14年と言われています。
犬の平均寿命は、体の大きさで違いが出てきます。体の小さい小型犬であるほど長生きし、大型犬は短命の傾向にあります。大型犬の平均寿命は12.5歳とされているので、大型犬の中ではやや長生きと言えるでしょう。

ラフコリーの健康寿命を延ばすために|かかりやすい病気を知っておこう

芝生に横たわる長寿のラフコリー

大型犬のなかでは長寿に分類される健康的なラフコリーですが、ラフコリー特有の病気もあるため注意が必要です。より長く健康に過ごしてもらうために、かかりやすい病気を頭に入れておきましょう。

コリー眼異常(コリーアイ)

名前の通り、コリー系の犬種やシェットランド・シープドッグに多くみられる遺伝性の眼の病気です。眼球の眼底を包んでいる膜が欠損したり部分的に薄くなってしまう病気で、多くの犬は無症状で視力にも影響はありません。
早くて生後4~12ヶ月から発症し、無症状なものから失明してしまうものまで程度も様々です。重症化すると物にぶつかったり、嗅覚を使いながら歩くなどの行動がみられます。

膿皮症

膿皮症は、皮膚の常在菌のひとつである「ブドウ球菌」が異常に繁殖したことが原因で、湿疹ができる病気です。
ブドウ球菌が異常に増える原因は、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、免疫機能の異常など様々です。また、シャンプーのしすぎやブラッシングを怠ったために抜け毛が皮膚に溜まり蒸れてしまうことなど間違ったお手入れの仕方も原因になります。

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イベルメクチン中毒

ラフコリーは、フィラリア予防薬に使用されるイベルメクチンという成分に異常に反応することがわかっています。イベルメクチンが含まれた薬を飲むと中毒を起こし、嘔吐や運動失調、昏睡などがみられ、最悪の場合、死に至ることもあります。
投薬前に検査することで、中毒を起こすかどうか知ることができるため、イベルメクチンを成分にもつフィラリアの薬を服用させる場合は必ず獣医師に相談しましょう。

ラフコリーの健康寿命を延ばすために|体重管理をしよう

銀杏並木でラフコリーが走っている様子

ラフコリーの健康寿命を伸ばすためには、食事と運動による体重管理が欠かせません。肥満は、多くの病気の原因になったり運動不足によるストレスを溜めてしまうことにもなります。愛犬が健康的に過ごせるよう体重管理を徹底していきましょう。

ごはんの量

適切なごはんの量を知るためには、まずは与えているフードパッケージに記載された給与量を目安にして与えます。それから、体重の増減のチェックとうんちの状態を確認します。

特に与えているごはんの量が適切かどうかわかりやすいのは、うんちの軟かさです。うんちを片付けたときにシートや地面に少し跡が残る程度の軟かさであれば、ごはんの量は適切です。それよりも硬くポロポロとしているなら量が足りていない、それよりも軟らかいようなら量が多いということになります。

散歩の目安

ラフコリーは、牧羊犬として活躍していた歴史のあるタフな犬種ですので、毎日の運動量は多くなります。
1回1時間の散歩を1日2回程度が目安ですが、1~2歳の若いうちはこれでも運動量が足りない可能性があります。ただ歩くだけの散歩にするのではなく、一緒にランニングしたり、散歩の他にドッグランなどで自由に走れる機会を作ってあげましょう。

好きな運動

ラフコリーは、高い運動能力と作業意欲を持っており、とても賢いためアジリティーやディスクドッグなどのドッグスポーツでも好成績を残している犬種です。
ボール遊びなどの単調な運動よりも、頭と体を使うドッグスポーツや犬同士での鬼ごっこを好みます。ラフコリーは、フレンドリーな性格なのでドッグランでも他の犬たちと仲良くできる傾向にあるため、ドッグランで思いっきり走らせてあげましょう。

ラフコリーの平均寿命は12~14年

青空の下でラフコリーが振り向いている

ラフコリーの平均寿命は12~14年と大型犬の中では長生きに分類されますが、飼い主さんであればもっと長く健康で生きて欲しいと願うものです。食事と運動による体重管理を徹底して、愛犬がより長く健康に暮らせるよう生活環境を整えてあげましょう。

  • 更新日:

    2021.01.13

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。