magazine

連載 / ブログ

2021.01.03

君たちは私の太陽 ~海辺でゴールデンレトリバーと暮らす日々~

ゴールデンレトリーバー・セナとアンディの素敵な関係。そしてセナとの別れ

犬嫌いだったワタシが、1頭のゴールデンレトリバーとの出会いから犬好きへと大変身。迎えた男の子のゴールデンレトリバーが、ワタシの人生を変えていくことになるとは・・。
セナと名付けた初めてのコは、物分かりの良いおとなしい優等生タイプ。しかし、初めての子育てに育児ノイローゼになりながら、日を追うごとにゴールデンの魅力にとりつかれていき、気がつけば自分がゴールデンになってしまったのではないかと思えるほどのゴールデンフリークに。

前回のブログでご紹介の通り、1歳6か月で大怪我をしたアンディですが、相変わらずの元気っぷりに驚かされる日々。そんなある日、先代犬のゴールデンレトリーバー・セナがお散歩の帰りに倒れてしまいました。

#ゴールデンレトリバー / #人生を変えたゴールデン

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

セナとアンディの関係を決めたこと

ゴールデンレトリバー セナとの別れ ブログ

アンディがやって来た当初、ストレスから嘔吐、下痢を繰り返した先代犬のセナ。しかし、1週間もするとアンディを受け入れ、兄貴として振る舞い始めます。そんなセナを見て、犬の心の広さそして素晴らしさを再確認したワタシ。

ある日、いつものようにワンプロが始まると、それまでには見なかった行動に出たアンディ。そう、セナにマウントをしようとしているのです。心優しいセナは、マウントなどしたことがありません。というより、争いごとが嫌いなセナは、そういった行為が好きではなかったのです。

これはまずい、そう思ったワタシは、アンディをセナから引き離し、セナをアンディの上に。そう、セナにアンディをマウントさせたのです。人の手を借りたマウントではありましたが、それ以来アンディがセナにマウントを仕掛けることは無くなりました。

セナとアンディの素敵な関係

その日以来、すっかりセナの弟分としての生活を満喫するようになったアンディ。血縁関係はあるものの、未去勢のオス同士がこんなにも仲良くなれるものなのか、毎日の彼らの行動を見ていると驚くばかり。

そういえば、犬は犬マネで育つことを教えてくれたのもセナとアンディでした。セナの「ご馳走様のダンス」を真似たアンディは、砂浜に濡れた体をゴロスリ。セナのそれとは全く目的は違うものの、格好はそっくり。また、散歩中に他の犬から吠えられても、知らんぷりして通り過ぎるセナを見習って、アンディも吠え返すことなく通過。

そして、何よりも可愛かったのが、2頭並んで同じ格好をして寝るところ。2頭飼いの醍醐味を感じる瞬間でもありました。

セナ、倒れる

ゴールデンレトリバー・セナとアンディ

7歳の頃から、心臓の薬を飲んでいたセナ。ゴールデンに多い拡張型心筋症という病気でした。月に1回の心電図検診と服薬で普通に生活できていたため、ワタシもあまり気にしてはいませんでした。

ところがセナが9歳になったばかりのある日、お散歩の帰り道で突然倒れたのです。まるでスローモーションを見ているように倒れていくセナ、その光景は今でも目に焼き付いています。家まであとちょっとの住宅街での出来事。

「セナ!」と必死に叫ぶ大きな声に気がついた近所の人が飛び出してきて「車を出しましょうか?」と声をかけてくれました。しかし、ものの5分ほどでセナは正気にかえり、なんとか家に帰ることができたのです。

心配性の飼い主

その日以来、腫れ物を扱うが如くセナに接するようになってしまったワタシ。大切なセナに何かあったら大変!そう思い、ロングドライブになるようなところには行かない、ドッグランなど興奮しそうな所へも行かない、などの“無い無い尽くし”の生活が始まったのです。当時、まだ4歳だったアンディは、かわいそうにどこへも連れて行ってもらえなくなったのは言うまでもありません。

一進一退を繰り返すセナ

かかりつけの獣医師から、絶対に無理をさせないように、何かあったら夜中でも電話してきなさいと言われ、事の重大さに気がついたのがセナ11歳の頃。

「神様からの贈り物」の年を迎えたセナは、寝ている時間も増え、普通に歩けば7分程度の海までのお散歩もゆっくりゆっくり。日によっては。車で連れていく必要があるほど体調が悪そうな時も。海に行っても、芝生の上でゴロゴロ、デッキで座って海を見て過ごす、そんなのんびりな生活が日常となっていたのです。

それでも、海でみなみ風に吹かれているのが大好きだったセナ。気持ちよさそうに海を眺めているセナを見ているのがたまらなく好きだったワタシ。時間が止まってほしい、真剣にそう思っていました。

セナ、頑張れ!

ゴールデンレトリバー・セナにアンディが寄り添っている

そんなゆっくりした時間を過ごしていたセナも、10月には無事に12歳の誕生日を迎え、寒い冬を乗り切りほっと一安心したのもつかの間、ご飯を食べない日々が始まりました。

今日は食べたくない、寝ていて動かないセナになんとか食べさせたいと、プリンやアイスクリームを口に運ぶことも。横で「僕には?」と聞くアンディを尻目に、なんでもいいから食べて欲しいと祈るような気持ちでいました。

ある日、暖かい日にアンディの同胎兄妹達で集まろうという話になり、兄妹に会えばセナも元気になるかもと期待を膨らませていました。しかし前日の夜からどうも体調が悪そう。ドッグカフェに行く予定を変更し、家に集まることになりました。

そしてセナとの別れ

ゴールデンレトリバー・セナの誕生日祝いクッキー

そして、同胎兄妹のママさん達が犬抜きで家に来てくれました。前夜に比べ、なんとなく体調と気分がよさそうなセナ。大好きなママさん達に会えて、セナも元気を取り戻したようにも見えました。そろそろお開きにしようかと話していた矢先、セナが今まででしたことのない遠吠えをしたのです。

セナは、吠えることがないコだったので、セナの声を聞いたのは本当に久しぶりでした。まさかそれが、セナの最後の声になるとはこの時、だれも想像していなかったと思います。セナの様子がおかしいことに気がついたワタシは、かかりつけ医を急いで呼びに行きました。そして、駆けつけたかかりつけ医に心臓が止まっていることを告げられました。

大好きだった兄妹の飼い主たちに見守られ、そして最後にウォーンと声をあげ、お空に行ったセナ。あの日の青い空の色、そして温かい空気、何もかもが今でも昨日のことのように思い出されます。

  • 更新日:

    2021.01.03

この記事をシェアする
ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。