まずは、ドッグタグの特徴や使用するメリットやデメリットについて解説していきます。
ドッグタグは、名前や住所、電話番号などの個人情報を書き入れて、万が一迷子になってしまった時、無事に家に戻れるよう身につけるいわゆる迷子札のことです。
現在では、犬の首にマイクロチップが埋め込まれている場合も多いですが、読み取る機械が限られた場所に設置してあったるため、飼い主を特定するのに時間がかかります。さらに埋め込んだチップの情報は上書きが効かない為、飼い主が変わってしまえば意味がなくなってしまうのです。
電話番号などの情報が書かれたドッグタグを迷子犬が首から下げていれば、面倒な手続きをせずすぐに飼い主に連絡をいれることができます。
愛犬にドッグタグを付けることは、メリットしかなさそうに思えますが、実はデメリットもあります。デメリットを知っていればデメリットを埋める対策をとることができますから、しっかりチェックしていきましょう。
迷子札の情報が、もしもの時に読み取れなければ意味がありません。そのため、ドッグタグは、ステンレスやニッケルなど錆びにくく、劣化しにくい素材でできています。さらに印字ではなく打刻(刻印)して情報をいれるので、雨や雪などの悪天候化に晒されていても読めなくなる心配がありません。
そのため、外で過ごす時間が多い外飼いの犬や外で働く警察犬や使役犬などのワーキングドッグには特に最適な迷子札です。
非常事態に備えて飼い主の電話番号など個人情報を刻印しているドッグタグですが、個人情報が丸見えな為、悪用される可能性もあります。
特に外飼いの犬などは、飼い主の目の届かない場所にいるので、他人に番号を知られてしまうかもしれません。SNSなどネット上に愛犬の写真をアップする際も個人情報が写っていないか確認してから投稿する必要があるでしょう。
犬のドッグタグといってもいろんな種類があります。愛犬のライフスタイルや性格なども考慮しながら選んであげるといいでしょう。
首輪にキーホルダーのようにリングなどで取り付けるタイプのドッグタグです。最も一般的なタイプで、肉球や骨型など形のバリエーションも豊富です。おしゃれなデザインのものが多いため、アクセサリー感覚で取り付けることができ、人気があります。
リングで首輪から下げるのではなく、首輪に直接巻きつけるなどして装着するタイプもあります。ドッグタグは軽量で気にならない場合がほとんどですが、首元が気になって嫌がる子には、ぶら下がらないタイプがおすすめです。ただ、形のバリエーションは少なめです。
チェーンなどで文字通りネックレスのようにタグを首から下げるタイプのものです。首輪をしていない状態で迷子になってしまう犬も多いため、首輪とは別に首にかけておくと万が一首輪が外れてしまった場合も安心です。
愛犬の万が一を守るためのドッグタグは、慎重に選ぶ必要があります。ここでは、ドッグタグを選ぶ際に必ず確認してほしいポイントについて紹介します。
ドッグタグの用途は、迷子になってしまった時個人情報を確認して連絡をもらえるようにすることです。せっかく首につけていても、情報が読めなかったり、欠けていれば意味がなくなってしまいます。
先述しましたが、錆びたり劣化しないステンレスやニッケルなどの丈夫な金属性の物を選びましょう。文字もプリントではなく、刻印するタイプであれば文字が剥げてしまう心配もありません。
ドッグタグを選ぶ際は、事前にドッグタグに書き込みたい情報を決めておきましょう。必ず記入して欲しい情報は「飼い主の苗字」「愛犬の名前」ですが、他にも電話番号や住所があればすぐに連絡を取れるのでベストと言えます。
ドッグタグは、それぞれ入力できる情報量に限りがある場合があるため、どの程度書き込めるのかもチェックしましょう。
個人情報をドッグタグに表記することに抵抗がある場合は、鑑札番号を刻印することも友好的です。
最後に先ほど紹介したタイプ別のおすすめドッグタグを紹介していきます。
ドッグタグとして最も一般的に普及している首輪にぶら下げるタイプのドッグタグを紹介していきます。
肉球型をしたキュートなドッグタグです。一円玉より一回り小さく、重さも2gと軽量なので、小型犬でも負担なく取り付けることができます。
首輪に取り付ける金具部分が、リングやフックなど8種類から選ぶことが可能です。他にも10個のフォントから洗濯することができ、裏側に3行まで情報を刻印できます。
丸型タイプの小さなドッグタグです。リングは2種類からフォントは8種類から選択できます。さらに、犬種のシルエットやハート、骨型など66種類から選んで刻印することもできます。表に1行と裏側に4行まで情報を刻印可能です。
首からぶら下げるのが苦手な子におすすめの直接首輪に取り付けるタイプのドッグタグを紹介します。
愛用している手持ちの首輪に装着できるゴム付きのドッグタグです。強化シリコンゴムに首輪やリードを通すだけで装着できるので、とても簡単に取り付けできます。部分は色がついており、ブルーやピンクなどの6色から選択可能です。日本語は10文字程度、英数字は13文字程度まで彫刻できます。
ライトブラウンのおしゃれな本革首輪にステンレスのドッグタグが一体型になっています。真鍮でできたペットタグを釘で取り付けているため、タグが首輪から外れる心配はありません。本革の首輪は色合いがひとつひとつ異なり、世界でひとつだけの首輪を作ることができます。
首輪に取り付けるのではなく、ネックレスのように首からかけられるタイプのドッグタグを紹介していきます。
丸型のチャームが可愛いチェーンタイプのドッグタグです。表面に愛犬の名前を、裏面には飼い主の名前や連絡先などの情報を刻印することが可能です。4種類のフォントから選ぶことができ、さらに花柄や天使の羽などキュートに名前を飾ることもできます。
チェーンの長さを調節することができるので、小型犬であれば子犬の頃から成犬まで成長に合わせながら使用可能です。
細長いプレートがおしゃれなチェーンタイプのドッグタグです。フレームの刻印できる範囲が限られているため、書き込める情報は愛犬の名前と電話番号程度になります。チェーンを含めた重量が約7gと軽量なので、首輪と一緒に首にかけても負担になりません。
ドッグタグは、愛犬のもしもを考えると愛犬家たちの必需品と言えるかもしれません。どんなにしつけられた犬であっても迷子になる可能性はあります。ドッグタグが活用される機会が発生しないことを願いたいですが、万が一に備えて愛犬にドッグタグを常につけておくことを検討してみましょう。