寒いのが苦手な飼い主。氷点下なうえに雪の降り積もる外へはできるだけ出かけたくないし、重労働である雪かきも面倒くさく、冬は好きじゃありませんでした。
しかし、プーロを迎えてからは、そんなことは言ってられません!いえ、プーロが言わせてくれません。
どんなに寒くても、喜び勇んで雪へダイブしていくような犬なのです。人間のほうも、長靴とジャンパーで装備をそろえ、いざ散歩へ出発です。
「犬は喜び庭駆け回り」という歌のとおり、プーロは冬の散歩が大好きです。
この地方では、外があまりに寒いため、屋内は暖房を利かせます。ぽかぽかな部屋であたたまったあと、冷えた空気の中走り回るのが気持ちいいのでしょう。
飼い主はたくさん着込みますが、ダブルコートの毛並みを持つプーロはへっちゃらな様子です。
まず、雪の冷たさと感触を全身で味わいます。新しく積もった雪は特に大好きで、どっかり座り込んでガブガブ食べてしまいます。
ひと通り雪を楽しんだ後は、入念な匂い嗅ぎ。よその犬たちも思いおもいに雪を楽しんでいる様子で、いたるところに痕跡が残っています。それらをチェックして、時には上書きをして、ずんずん散歩コースを進んでいきます。
自分の背丈を超える積雪もなんのその。泳ぐように雪をかきわけ、踏み固められた道へ戻っては、また飛び込んでいきます。
そして最後は雪玉遊び。飼い主が投げた雪玉を追いかけたり、見失ってそばの雪を食べてみたり、やっと見つけた雪玉を持ってきたり。たくさん遊んだらやっと帰り道を歩きます。
こんなにはしゃぐ愛犬を見られるなら、冬も案外いいですね。たとえ長靴の隙間からはいった雪で靴下が濡れても、頬がひんやり凍りそうでも、一緒に楽しめたら安いものです。
そして、この季節の散歩はうれしいことも。
たとえば、コーギーのお腹の汚れ。雨降りのあとなどは、足が短いので泥が跳ねて黒くなってしまいがちです。しかし積雪が多くなると、泥を雪が覆い隠してくれて、ほとんどお腹が黒くなりません。
また、コーギーの毛は雪が付きにくいようにできています。思う存分遊んだ後も、もつれて毛玉にならないので、飼い主にとっては楽ちんです。
それに雪道に続く足跡も、とってもかわいく思えます。足跡見たさに遠回りすることもしばしば。
たくさん遊んだあとは、飼い主もプーロもしっかり拭いてあたたまります。風邪をひいたら楽しい散歩ができなくなってしまいますからね。
1年のうち4か月以上も雪と共に生活するプーロ地方。こんなに長い冬、楽しまない手はありません。
今回は冬の間の散歩事情を紹介しました。たくさん遊んだ後は、あたたかい部屋に戻ってお昼寝。これがプーロの鉄則です。
今まで嫌いなだけだった冬が、こんなに楽しめるようになるとは思いもしませんでした。
飼い主の世界を広げてくれてありがとう、今日もたくさん遊ぼうね。
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