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柴犬 小説
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2021.02.12

アマチュア小説ライターが綴る、犬と暮らした日々のこと|vol.12

豆しば暮らし|ヤダヤダ、お風呂嫌い!

今日は、初めてのシャンプーに挑戦!
車のハンドルを握りながら、ママはドキドキしていました。

#柴犬 / #豆しば暮らし

笠井 ゆき/ライター、葬儀司会者

この記事は、アマチュア小説家が「犬と暮らした日々のこと」をもとに綴る創作物語の連載第12話です。

まずはブラッシングから

さてと。必要なものは揃っているし…。
シャンプー指導の日にトリマーさんから教えてもらったことも、しっかりおさらいしたし…。
仕事からの帰り道、ママは、あれこれと確認します。

そして、帰宅してメロンと遊んだ後、ブラシを取り出し言いました。

「さぁ、メロンおいでー! キレイキレイの時間だよー!」

メロンは、体を触られることが好きではありません。
撫でられれば迷惑そうな顔をするし、抱っこされればじっと耐え忍んでいます。

毎日のブラッシングだけは、もう習慣になってしまったので嫌がりはしませんが、それでも、少しでも後回しにできないものかと牛歩戦術を使います。
ゆっくりゆっくり、ママのそばへ。

「今日はシャンプーするから、念入りにブラッシングしようね」

メロンを捕まえて、ママはブラシをかけ始めました。
トリマーさんは、メロンをさっとひっくり返して、お腹や足の内側を上手にブラッシングしましたが、ママにはまだ難しく、メロンの抵抗にあっさりと負けてしまいます。

それでも何とかきれいにすると、どうにかこうにか、爪切りと耳掃除と肛門絞りを終えました。
さぁ、これで準備完了です。

そうだ、お風呂に入ろう!

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シャンプー指導の日、メロンが嫌がっていた様子を思い出したママは、ふと思いつきました。

「お風呂に入っていい気分になれば、シャワーもシャンプーも楽しくなるかも!」

我ながらいい考えだとご満悦のママ。それが素人の浅知恵だったと気付くのは、もう少し後のことでした。

「ねぇメロン、先にお風呂に入って体を温めようよ」

メロンを抱っこして、ママはバスルームへ。

「犬かきっていう泳ぎ方があるくらいだから、水は平気だよね。ましてやお湯ならば!」

よくわからない理論を唱えるママを、メロンは横目でちらり。
その目は明らかに、「大丈夫なの?!」と訴えていました。

いい湯だな、のはずが…

バスタブにぬるめのお湯をはり、ママはゆっくりとメロンをお湯の中へ。気持ちよさそうに目を細めるメロンの顔を、想像していました。
しかし、現実はママを裏切り…。

バシャバシャバシャ!

「うわっ、メロン! ちょっ、ちょっと待って! うわー!」

メロンは大暴れです。

確かに、水遊びや泳ぐことが大好きなワンコは多いのですが、柴犬はあまり得意ではないということを、ママは知りませんでした。

「メロン、一旦落ち着こう! ね?」

お湯から引き上げられたメロンは、遠い目をして、足を前後にバタバタと動かし続けています

「これはマズいことになっちゃった…?」

ママの予感は大当たり! その後のシャワーもシャンプーもリンスも、メロンは全力でイヤイヤをして暴れます。
完全に、お風呂が嫌いになってしまいました。

それからは、シャンプーの気配を察しただけで、逃げ回り隠れるようになってしまったメロン。
仕方がないと受け入れるようになるまで、2年近くが費やされることとなりました。

  • 公開日:

    2021.01.29

  • 更新日:

    2021.02.12

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ライター・専門家プロフィール
  • 笠井 ゆき
  • ライター、葬儀司会者
  • 年中無休の犬好き、犬バカです。只今、自宅警備員まめお(パピヨン)と同棲中!犬を愛する喜びを、皆さまと分かち合ってゆけたら幸せです。どうぞよろしくお願いいたします。