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柴犬 小説
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2021.02.05

アマチュア小説ライターが綴る、犬と暮らした日々のこと|vol.11

豆しば暮らし|今日は何して遊ぼうか?!

お留守番が始まったばかりの頃、メロンは、ケージの中で過ごすことがほとんどでした。

この記事は、アマチュア小説家が「犬と暮らした日々のこと」をもとに綴る創作物語の連載第11話です。

#柴犬 / #豆しば暮らし

笠井 ゆき/ライター、葬儀司会者

お留守番中のメロン、どうしているのかな?

おもちゃで遊ぶこともありましたが、パパもママもいないのでは、何だかおもしろくありません。
ケージの中のクッションの上で丸くなっていると、うつらうつら…。眠っているうちに、時間が過ぎていったものです。

ですが、パパとママとの生活にも、お留守番にも慣れてくると、メロンは少しずつアクティブになってゆきました。
玄関に置いてあるママのスリッパをリビングまで運んで来て、振り回してみたり。
ソファによじ登って、そこから飛び降りてみたり。

新しい遊びを考えてみた

最近のママの一番の楽しみは、メロンの遊びの形跡を見つけ、どんなことをしていたのか想像すること。
そして、メロンが夢中になってくれるような遊びを考えることでした。

「今日は、ママが考えた最新の遊びを試してみない?」

仕事から帰ると、玄関までお迎えに来てくれたメロンに、ママは話しかけました。メロンは、首をかしげてママを見つめています。

でも、ママの口調や表情から、何か楽しいことがありそうだと感じているのでしょうか。メロンの瞳は、次第にキラキラと輝き始めます。

「題して、サスペンスごっこだよ!」

うがい手洗いを済ませたママは、パタパタと走り出しました。後について、メロンも走ってゆきます。
その足取りは、家族になったばかりの日と比べると、ずいぶんとしっかりしていました。

「サスペンスごっこ」って…?

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キッチンまで走って来たママは、しまっておいたラップの芯を取り出しました。
それを口に当てて、後ろを向いて低い声で…。

「メーローンーちゃーん!」

聞いたこともない、どこから聞こえて来るのかもわからない声に、メロンはびっくり!
予想通りの反応に、ママはついニヤニヤしてしまいます。

いけない、いけない。

真顔に戻ったママは、メロンに話しかけました。

「あれ? 誰かいるよ、メロン?」

そして、再び後ろを向いて…。

「メーローンーちゃーん!」

メロンは、不安そうな顔で、ママの足元にぴったりと寄り添いました。まだ子犬のメロンには、ママが演出するサスペンスのカラクリがわかりません。

ママは、「どこかな?」と言いながら、ソファの下を見たり、クッションをめくってみたり。
メロンはその度に、真剣な表情で覗き込んでいます。

そろそろ種明かし

「あっ、見つけた!」

テーブルの下を覗いて、ママが叫びました。
メロンも、恐る恐る覗き込みます。

「メーローンーちゃーん!」

ラップの芯をメロンに向けて言うと、メロンは飛び上がってびっくり!

「ごめんごめん、実はママでした。こうやって、いつもと違う声を出していたんだよ」

メロンは、怒ったような顔で、ラップの芯にパンチ。
でも、興味を示したようです。

それからと言うもの、ラップの芯は、遊びの定番となりました。
望遠鏡にしてみたり、電話にしてみたり。
アイディアも広がってゆきます。

さて、今日は何して遊ぼうか。

  • 公開日:

    2021.01.22

  • 更新日:

    2021.02.05

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ライター・専門家プロフィール
  • 笠井 ゆき
  • ライター、葬儀司会者
  • 年中無休の犬好き、犬バカです。只今、自宅警備員まめお(パピヨン)と同棲中!犬を愛する喜びを、皆さまと分かち合ってゆけたら幸せです。どうぞよろしくお願いいたします。