写真は、たまたま車に乗っていて見かけた野生のキタキツネです。野生ですからかなりほっそり。まずは柴犬とキツネの体型の違いについて確認していきましょう。
まず確認できるのはスリムな体型でしょうか。キュッと締まったその体つきは俊敏な印象を受けます。獲物の狩りをするのに適しているのでしょう。
脚も細くて長めになっていて、いかにも走るのが得意そうな感じです。キタキツネのカラーリングの特徴は、足先など所々に黒い模様があるところ。
そして尾は垂れ尾になっており、柴犬と比べてもフサフサしていますね。歩くときはピンと横に伸びてバランスを取っているようです。
かたや柴犬は引き締まった体つきながら、がっしりとした印象です。立った時はやや前傾姿勢になり、素早いというより力強さを感じます。
脚もしっかり踏ん張ったような安定感があり、特に後肢は豊かな筋肉のたくましさを感じますね。もちろん尾は巻き尾または差し尾になっています。
またキツネの場合、換毛期になると被毛がゴソッと抜け落ちて細身な印象になるのに対し、柴犬は徐々に抜けていく感じです。そのため見た目はさほど変わりません。
柴犬とキツネで最も違いが現れるのは顔つきではないでしょうか。頭のつくりや目など、明らかに違いがわかります。
まず、マズルの長さが柴犬とは違って長くなっています。マズルだけで頭部の半分を占めるほど。キツネの嗅覚はイヌと変わらないと言われていますが、狩りの際に獲物が潜む穴にマズルを突っ込んで探るためなのです。
耳は柴犬と同じく立ち耳ですが、大きくてエッジが少し丸い感じ。キタキツネの場合、耳の中も黒い毛が生えています。
目はイヌと違っていて、まるでネコのよう。明るさによって瞳孔が開いたり閉じたりするのはイヌも同じですが、黒目の部分が茶色なので野生的な印象を与えます。
うちの茶々だけかも知れませんが、キツネと比べて顔つきは丸め。ちょっとタヌキのようにも思えます。またマズルも短くて程よい長さです。
耳は少し小さくエッジが利いていて、ピンと立っているのが大きな特徴です。目は黒目が大きくて感情を表現することが得意です。
そういった意味では柴犬の方がかなり優しげな顔つきをしていることがわかりますね。
キツネはずっと野生で過ごしてきて、犬は人間との長い歴史の中で家畜化していったとされています。おそらくキツネが人間に懐かないものそういった経緯があるからでしょう。
また犬とキツネでは鳴き声も違います。キツネの多くは鳴き声で仲間とのコミュニケーションを取っているとも。
たしかに見た目の印象こそ似ているものの、本質的な部分で全く異種だということがわかりました。
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