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食べもの

2021.01.21

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.45

パートナーに優しいレシピ|愛犬が吐いた!飼い主に何ができる?

犬は、人間の場合と比較すると吐くという行動にさほど問題がないと言われています。実際に、吐いた後もケロッとして元気でいることがほとんどです。犬にとって「吐く」ことは、どのようなことが原因で、私たち飼い主はどう対処すれば良いのでしょうか。
今回は、犬の「吐く」を考えてみたいと思います。

#パートナーに優しいレシピ

さのさえこ/ドッグライター

犬の「吐く」には2種類ある

犬が吐く理由は2種類

獣医さんのお話では、犬の「吐く」には2つの種類があるそうです。どちらも病気に関係することがあるので注意は必要ですが、その後の愛犬の様子を観察する1つの目安として覚えておくと、役に立つことがあるかもしれません。

胃に食べ物が到達する前に吐く「吐出」

吐出は、食べた物が胃に送り込まれる前に吐き出されることを言います。食べてから早い段階で起こることが多く、オエッオエッとえづくこともほとんどありません。
胃に届く前に吐いてしまうので、フードやおやつの形がそのまま出てきます。
病気が原因で起こるほかに、早食いやフードを大きなまま丸飲みした、葉っぱなどを思わず飲み込んでしまった時などに起こりやすいようです。

胃の中のものを吐き出してしまう「嘔吐」

嘔吐は一般的に「吐く」と表現する、胃の内容物を吐き戻すことを指します。
いったん胃で消化が始まった状態のものを吐くので、食べた物の形が崩れていることが多くなります。
吐出よりも原因の特定が難しく、体調不良や空腹、病気など様々なことが考えられます。その後の愛犬の様子に特に注意が必要です。

実際に起きた「犬が吐く時」とその状況

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普段色々な飼い主さんから聞いてきた「吐く」の原因で多かったものをご紹介します。
愛犬の「吐く」は、犬と暮らす飼い主がほぼ100%経験するため、犬友達が集まる時の話題に多く上ります。
日頃、犬はどのようなことで吐くのかを見てみましょう。

食べた物が原因で吐くことが最も多い

吐くということは口から入ったものを「これはダメ!」と体が拒絶することで起こることが多いため、やはり食べ物が原因になりやすいと言えます。

草を食べた後に吐いてしまう

うちのコもそうなのですが、ふと気づくと草むらに埋もれながら草をムシャムシャ食べていることがあります。
胃をスッキリするために草を食べる子の場合には、この後吐いてしまうことが多いようです。でもうちのコも含め、食べたくて口にする子もいます。そういう場合は特に変化は起きません。消化されるか、未消化のまま、ウンチとして出てきます。
気をつけたいのは、食べてはいけない植物を口にした時です。アサガオ、アジサイ、キョウチクトウなど、身近な植物が犬にとって害を与えることがあります。ご注意ください。

喉に引っかかって吐いてしまう

ニボシなどがささくれて引っ掛かってしまった時や、フードが喉に付いた時などに吐き戻してしまうこともあります。
うちのコは1円玉のような大きめで薄いフードを食べていた時に何度か吐きました。乾物のアジ(一般的なニボシより少し大きめ)や、歯磨き用の牛皮を細く編み込んだものも喉に引っ掛かることがわかったのでやめてみたところ、吐くことはなくなりました。

異物を食べてしまった時

公園のベンチや遊具の周りには、人間が食べていた時に落とした物がそのまま残っていることがあります。私も時々、メンチカツや焼き鳥、スナック類を目にすることがあります。犬にとっては魅力的なものも多いのですが、中には犬にとって危険な食材が含まれていて、食中毒などを起こすこともあります。
大型犬でも3日3晩嘔吐と下痢で生死をさまよったという話を聞いたことがありますので、犬が執拗に匂いを嗅いでいる時などは早めにリードを引いて口にさせないことが大切です。

食べなくても吐いてしまうことがある

犬が吐く時、食べた物とは直接関係のないことが原因になる場合もあります。

空腹が原因で吐く場合

空腹が一定時間を超えると、犬は空腹から黄色い液体を吐くことがあります。
これは胆汁の色だと言われていて、お腹に何か入れることで解決することがほとんどです。何度か経験している飼い主さん達は、散歩に出る30分から1時間ほど前に、ほんの少しだけフードを食べさせたり、小さなおやつを与えたりして対策しています。しかし中にはフードの食い付きが悪く、おやつを与えるとさらにフードを食べなくなるため、何を与えたら良いのか悩む飼い主さんもいます。吐いてしまうほどお腹が空いているのに、気に入らないフードは絶対に食べないなんて、犬って本当に精神力が強いのですね。

ストレスで吐く場合

お父さんが大好き! という2匹の柴犬の例なのですが、1匹はお父さん以外の家族にしつこくされることがストレスで吐くことがあるそうです。またもう1匹の柴犬は、お父さんが数週間家をあけた時に、寂しさで嘔吐と下痢を繰り返したことがありました。
こうした場合、カギとなる「お父さん」がいれば全く症状は出ず問題は解決するのですが、それが満たされない場合は病院でも対症療法しか取れないそうです。心の問題は難しいですね。

病気が原因の場合

人間と同じで、犬も病気になります。そのため病状によっては吐くことがあります。
シニア犬で、一時的に食欲が増してたくさん食べてくれたので安心していたら、今度は嘔吐が続いて食べられなくなったという話も聞いたことがあります。
様子がおかしいと思ったら、すぐに動物病院で診察を受けるようにしたいですね。

愛犬が吐いた時に飼い主ができることとは

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愛犬が吐いてしまうと、動揺して「どうしよう」とオロオロしてしまうことも多いと思います。でもそんなこそ、病院へ連れて行くことも考えて、できるだけ冷静に状況を把握したいですね。

愛犬の様子に変化がないかを確認する

吐いた後に、愛犬がどんな様子かを確認します。吐いてもそのまま病院に行かずにおさまってしまった飼い主さんの話を聞くと、たいていの場合「ケロっとして何も変わりない」と言います。
我が家の時は、食べた直後でふと見たら吐いていたという状態だったのですが、吐いたものをまた食べようとしていたので制止しました。獣医さんに伺ったところ、吐いたものを食べてしまっても問題ないそうですが、食べさせずに片付けてしまった方が衛生的ですね、というお話でした。
でも吐いた後にグッタリしていたり、いつまでもゲーゲーしたりするようなら、早めに診察を受けた方が良いでしょう。

吐いたものの色や状況がどんな様子かを確認する

病院に連れて行くと、吐いた時間や吐いたものの様子などを必ず聞かれます。そのためにも吐いた日時を把握しておくことが役に立つことがあります。
口で説明するのが難しい場合は、写真を撮っておけば吐いたものの様子や撮影した日が記録されるため、獣医さんに客観的に状況を伝えることができます。
また、繰り返す嘔吐であれば、動画を撮影することも良い方法です。苦しんでいる我が子にカメラを向けるのはとても心苦しいことですが、口で説明するよりも獣医さんにとっては有益な情報になるでしょう。
私はうちのコが吐いた時は、一応匂いも嗅ぐようにしています。以前嗅いだ時は、無臭だったりフードの匂いだったり、特別に吐き気を催す匂いはしませんでした。
愛犬が正しい理解の上で的確な治療を施してもらうため「現状を把握すること」はとても大切ではないかと思います。

愛犬が吐いた後に最適な食べ方と食べ物

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人間だと吐いた後は何かを口にすることが怖くなりますよね。病院でも「白湯から始めて、少しずつ様子を見ながら固形物を食べるようにしてください」とお医者さんに言われます。
でも人間よりも吐くことの多い犬は、人間とは少し違う場合もあります。犬の場合はどのように対処したら良いのでしょうか。

嘔吐の直後30分は絶飲食を心掛ける

空腹によって吐いた場合はこれに限りませんが、私が以前、獣医さんに言われたのが「吐いた後は30分くらい絶飲食してください」ということでした。
これは、吐いた直後にまた何かを胃に送り込むことで嘔吐が誘発されてしまうことがあり、それを防ぐための対策です。
愛犬が直後に水を飲みたがった時はやめさせることが難しいこともあります。でも少なくとも飼い主側から水を飲ませようとするのはやめた方が良さそうですね。

いつものフードをいつものように与える

吐いた後、特に問題がなければ、いつもどおりの食生活で大丈夫です。でも少し気になるようであれば、犬が一番消化しやすい肉を細かくして与えるのはいかがでしょうか。
肉は脂身のないものを使用し、消化を助けるために必ず加熱してください。一般的には鶏のササミが良いとされています。
うちのコは馬肉が一番体に合っているようなので、今日は市販の馬肉パーフェクトレトルトを少しだけ取り分けてお湯をかけ、いつものフードと一緒に食べさせてみました。

馬肉パーフェクトレトルト

※途中少し音声がうるさくなります、ご注意ください。
何も知らない主人が、後ろでうちのコに話し掛けたり水を出したりしてうるさくなりました。すみません。
うちのコも迷惑そうに時々見ていましたが、とてもおいしかったから無視して一気に完食しました。

小さな積み重ねが飼い主の判断材料になる

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獣医療の知識も技術もない私たち飼い主は、突発的な愛犬の異変を目の当たりにするととても不安になります。しかし愛犬のトラブルを解決するためには、状況をしっかり把握すること、そしてその後の愛犬の異変に気づいてやることが大切ではないでしょうか。
自己判断で市販の薬を与えたり、仕事などの忙しさで通院を先延ばしにしたりせず、飼い主の勘で変だと思ったら即病院へ! そんな経験を積み重ねる中で、愛犬が吐くことに対しての知識が少しずつ得られるのではないかと思います。

  • 更新日:

    2021.01.21

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。