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食べもの

2021.01.10

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.42

パートナーに優しいレシピ|食べない愛犬が太るのはなぜ?

たいていの飼い主さんが食べ過ぎを気にする中で「食べていないのに太る」と悩んでいる飼い主さんもいます。 健康的に見える若い犬が食欲不振というのも気がかりですが、それよりも食べる量が減っているのに太るのは心配です。
これは一体、どういうことなのでしょうか。

#パートナーに優しいレシピ

さのさえこ/ドッグライター

「モナリザ症候群」が原因となる肥満

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「モナリザ症候群」をご存知ですか?
医師でありジャーナリストでもある森田豊氏が、2018年の「ダイヤモンド・オンライン」で、食べても太ってしまう原因として「モナリザ症候群」の記事を寄せています。

モナリザ症候群とは「Most Obesity kNown Are Low In Sympathetic Activity」の頭文字を取って付けられた言葉で、モナリザの絵画とは無関係です。

では、モナリザ症候群とはどのようなものか見ていきましょう。

自律神経の乱れが原因で肥満になる現象

モナリザ症候群は、以下のような状態を言います。

「自律神経のバランスは、心身の健康のために欠かせません。しかし、このバランスが乱れて、日中に交感神経が働かなくなってしまうと、アドレナリンの分泌量が減り、活動量が落ちます。その結果、消費カロリーが減って太りやすい体になってしまうのが『モナリザ症候群』の正体です」(本文より抜粋)

本来なら日中には交感神経が、夜間には副交感神経が活動するはずなのに、生活リズムが狂うことでその活動が乱れ、それによって少しの量を食べただけでも太りやすくなってしまうということになるのです。

自律神経が乱れてしまう原因は何か

これは、人間であれば自分自身の生活スタイルが問題になりますが、犬の場合は飼い主さんの生活リズムに影響を受けて起こることが考えられます。

人間が夜更かしで遅い時間まで明るい部屋の中で過ごす、起床が遅いため朝日を浴びる生活ができない、仕事の都合などで散歩で活動する時間が極端に短いなど、朝晩の区別がつきにくくなっていたり、交感神経が活発になるような運動が不十分だったりする時に起こりやすくなります。

食べる量を減らしたら太ってしまった?!

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ダイエット中に「いくら食べる量を減らしても太る」という不思議な事態を経験したことはありませんか? ある程度まではスルスルと体重が減るのに、突然痩せなくなり、焦ってさらに食べる量を減らすと今度は太りだすという困った現象です。
これは体の「飢餓メカニズム」が作動した状態かもしれません。

飢餓メカニズムが食べ物をため込む

食べる量が極限まで減った時、体の中ではある変化が起きています。

「食べ物がない危険な事態が起きている!」

そう、脳が「飢餓注意報」を発令しているのです。
これは、私たちが頭で考えることに影響して起こることもありますが、脳が自分の体の状態を独自に判断して警鐘を鳴らすこともあるそうです。

ダイエットではありませんが、私も昔、カキに当たったのに嘔吐も下痢も起こらずに、でも食べると気持ち悪くなるという変な事態に陥って病院で検査をした時に言われたことがあります。

食べる量が極端に減ったので、脳が「この体は飢えている」と判断したのです。
飢餓状態になると、脳は体に入った食べ物を「すべて体にため込む」指令を体に出します。そして体の各臓器は、司令塔の指示を確実に実行します。その結果、少ない量でも体重が増えてしまうのです。

食べないのに太るを解消する生活リズムを

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食べていないのに太ってしまう場合は、食事の改善よりも生活スタイルの見直しを考えてみてはいかがでしょうか。
交感神経と副交感神経の働きを、正常に戻す方法をご紹介します。

朝は明るく夜は暗い生活を作る

生き物は朝日を浴びることで交感神経にスイッチが入ります。そして日没後の暗さで副交感神経と交代するのが自然のリズムです。

もし飼い主さんの起床が遅くていつまでも部屋が暗いとか、夜10時を過ぎても明かりが点いているような部屋で愛犬が過ごしているなら、せめて愛犬だけでも朝日を浴びられて、夜は静かに過ごせる環境を提供してあげてはいかがでしょうか。

この生活リズムが整うと、免疫力も上がり、病気になりにくい体を作ることもできます。

散歩で外の刺激をたくさん受ける

日中、交感神経の活動を促すためにも、早い時間に散歩に出て外の刺激を受けるのもおすすめです。

時間に余裕があるなら、少し遠くまで足を伸ばしてみたり、全く行ったことのない場所へチャレンジしてみるのも楽しいかもしれませんね。

こんな不規則な散歩を1日2回くらいすれば、適度なストレスと刺激で、脳も活性化し、心地良い疲労感も感じられるのではないでしょうか。

代謝アップと脳神経に効く食べ物でサポート

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代謝を上げる食べ物に、トマト、納豆、豚肉などがあります。

脳神経に作用する食べ物は、アマニ油、大豆、イワシ、玄米などです。

今回は、トマトとアマニ油でドレッシングを作り、冷しゃぶサラダを作ってみました。

冷しゃぶのトマトドレッシングがけ

量は愛犬に合わせて調整してくださいね。

材料

  • ミニトマト
  • アマニ油
  • しゃぶしゃぶ用の豚スライス

作り方

  1. 豚肉を軽くゆでるかレンジで加熱する
  2. トマトを細かく刻む
  3. ゆでた豚肉の上にトマトを乗せ、アマニ油をたらして完成

愛犬の反応やいかに?

うちのコはもちろん完食です。でも本当は、納豆を食べてほしかったなぁと思っています。納豆は代謝も上げるし、脳神経にも効果的な食べ物です。

うちのコは納豆自体も納豆サプリも一切食べないのでレシピから外しましたが、もし納豆が平気なら一番おすすめの食べ物です。

自然な生活を飼い主さんも一緒に実践

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暴飲暴食をしていなくても、体の機能が正常に働かなくなることで肥満を引き起こすことがあります。

今回は人間をベースにした理論を基にお話しさせていただきましたが、私は犬にもこの現象は当てはまるように思います。

無理のない生活リズムを実践して、愛犬が食べないのに太ることが少しでも解消できればいいですね。

  • 更新日:

    2021.01.10

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。