一般的に、犬が太る原因には以下のようなことが挙げられます。
犬が太りやすくなる原因
最も多いのは、やはり食べ過ぎによる肥満です。人間と同じで、消費カロリーより摂取カロリーの方が多ければ犬も太ってしまいます。
でも、そんなことわかってる! という方もきっと多いと思います。
わかっていて気をつけていても太ってしまう。それは一体なぜなのでしょうか。
フードも食べるけど、飼い主さんが食べているものも欲しい!散歩中もおやつをたくさんもらって食べてしまう。
食欲があるのは嬉しいけれど、飼い主さん自身でコントロールが難しい場合は悩んでしまいますよね。
おやつをたくさん食べてしまったけれど、それでは栄養にならないからフードもいつもどおりあげてしまう。こんな積み重ねがジワジワと体重増加につながっていきます。
しかし、おやつもセーブし、フードだけで生活しているのに太る場合は、フードのカロリーと給餌目安が適正かを確認してみてはいかがでしょうか。
我が家でも昔あったのですが、フードのサンプルの中で、うちのコが大喜びで食べるフードがありました。炭水化物不使用で高品質なので私もとても気に入っていたのですが、どんどん体重が増えていくのでよく見てみたら、普通のフードよりかなり高カロリーのものでした。
同じ量でも高カロリーの方が太りやすくなりますよね。食い付きが良いという意味ではとても与えやすいフードですが、他のフードと同じ感覚で与えているとカロリーオーバーになりがちです。
食べ方の問題とは別に「去勢、避妊すると太るよね」という話題が出ることがあります。うちのコも去勢手術をしてから、最大で体重が700g増えて焦りました。
去勢、避妊手術は、生殖関係の一部を切除する手術です。そのため、生殖に関わる機能を維持するエネルギーがほとんど使われなくなり、消費カロリーが減少します。基礎代謝が減るということですね。
だから手術後も手術前と変わらぬ量のフードを食べさせていると、消費カロリーが減った分、蓄積されるカロリーが増えてしまい、体重増加につながると言われています。
ドッグフードでも、去勢、避妊した犬用が一般のフードより低カロリーに設定されているのは、そのような体の変化に対応して作られているからなのですね。
うちのコは私が何か食べようとすると、必ずそばに寄ってきて「少しちょうだい」と鼻でツンツンしてきます。かわいくてあげたくなるけど、カプリコはダメ(笑)
でもクッキーなどだと、つい少しあげてしまいます。このように、犬は人間の食生活にも影響を受けているのではないでしょうか。
その中で私たち飼い主ができることを考えてみたいと思います。
突然すべてのおやつをストップすると、愛犬にも大きなストレスがあります。おやつの習慣やフードの回数はそのままに、「量を減らす」のが良いのではないでしょうか。
例えば、おやつは1cm角のかたまりであげていたなら、それをいくつかに分けて4回分として与える。こうすれば、1cm角のおやつを3個あげていたのが、1個で4回もらえることになり、回数としては1回多くなります。犬は量より回数が多い方が喜ぶようなので、ストレスを与えずに量を減らすことができます。
そしてフードなら、3粒ずつ減らすというような感じで、ゆっくりと時間をかけていくと、気づかれることなく減量できます。
少し極端な方法ですが、飼い主さんが食べているのを見て一緒に食べたがることが肥満の原因になっているなら、飼い主さん自身がおやつの回数を減らすというのはどうでしょうか。
うちのコは、私がおやつを食べようとすると、必ず「少しちょうだい」と、やって来ます。人間だけ食べて犬は何にももらえないというのが申し訳なく思えて、つい少し分けてやったり別のおやつをあげてしまったりするのですが、ある日「私がやめればいいんだ」と思い、おやつをやめてみました。すると、うちのコも次のご飯まで平気な顔で過ごしていて、特にストレスもなかったようです。
この際、人間もワンコも一緒に健康習慣を確立するつもりで取り組むのも良いかもしれませんね。
体を温めると聞くと、人間では生姜やネギ、唐辛子などが挙げられますが、犬にはちょっと厳しい食材ばかり。そこで今回は、焼きリンゴをご紹介したいと思います。
リンゴはすりおろすことで抗酸化作用が高まりますが、加熱して柔らかくしても十分に栄養を摂ることができます。
適度な歯応えはシニア犬でも無理なく食べられますし、食物繊維のペクチンや皮膚に良いポリフェノールが含まれ、体を温める以上に犬に効果的な食べ物です。
今回は焼くだけの簡単調理です!
リンゴをよく洗って皮ごと火を通すことで、ペクチンやポリフェノールをしっかり摂取することができます。
作り方
生のままよりも食べやすくて香りも立つらしく、皮ごとパクリと食べてくれました。
私も食べてみましたが、ツルンとして柔らかく、食べるとお腹の中がポカポカしました。人間はグラニュー糖やバターをプラスすると、より美味しく食べられますよ。
柴犬は自分で体重をコントロールできる子もいると聞いたことがありますが、たいていの子は「食べたいだけ食べる」が基本ではないかと思います。
だから、できることなら愛犬に我慢を強いることなく飼い主さんがコントロールできると良いですよね。
運動と食べ方の工夫で、飼い主さんも愛犬もストレスのないダイエットができるといいな、と思います。
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