本記事では、ワクチン注射を行っている場所や料金について詳しく解説していきます。また、ワクチン接種後の副作用についての知識も合わせて深めていきましょう。
犬だけでなく、人間がワクチン接種を受ける場合についても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
生後91日を越えた犬は、狂犬病ワクチンを年に1回、4月1日~6月30日の間に必ず接種しなければいけません。これは「狂犬病予防法」という国の法律で決まっていることです。違反してしまうと、20万円以下の罰金が科せられます。
狂犬病は一度発症してしまうと、ほぼ100%の確率で亡くなってしまう危険な感染症です。飼い主の義務として、狂犬病のワクチン接種ができる場所や料金に対する不安を解消しておきましょう。
犬が狂犬病ワクチンを接種できる場所は2種類あります。
・各自治体が運営する集団注射
・動物病院
集団注射は毎年4~6月に行われます。会場や細かな日付はお住まいの市町村によって変わるので、時期が近づいてきたら問い合わせをしてみてください。
動物病院では、いつでも狂犬病ワクチンの注射をしてもらえます。集団注射と違い、日付を気にする必要がないのが利点です。
狂犬病ワクチンの接種を集団注射で行う場合の料金は、約3,000円です。
動物病院で狂犬病ワクチン接種をする場合も約3,000円~となっていますが、各病院毎によって料金が変わります。さらに、「狂犬病予防注射済証」を発行してもらう必要があり、一律550円が狂犬病ワクチンの料金に追加されます。
最も安く済ませたい場合は、集団注射が最適です。
狂犬病ワクチンの接種は、毎年4月~6月の間に行わなければいけません。しかし、もし忘れてしまっていた場合、動物病院を利用すればいつでもワクチン接種をすることができます。
また、狂犬病ワクチンの接種をしていない犬が人間に噛みつき、飼い主が逮捕されたというケースもあります。飼い主の義務として、必ず狂犬病ワクチンの接種しておきましょう。
狂犬病のワクチン接種をしていないと、20万円以下の罰金が科せられます。しかし、ワクチン接種を遅れてしまったからといって、実際に罰則を受けることは稀です。忘れてしまったとしても、行き辛いと思う必要はありません。
新型コロナウイルス感染症により、年に1回、4月~6月に受けなければいけない狂犬病ワクチン接種は、2020年7月以降でもよいと、厚生労働所から告知されています。
狂犬病ワクチン接種を行わなくてもよいということではないので、時期を見て必ずワクチン接種に連れて行きましょう。
人間も狂犬病ワクチンを各医療機関で接種することができます。犬と違い、こちらは義務ではありません。しかし、アフリカの熱帯雨林や南米の熱帯地域では、入国の際に予防接種証明書の提示を求められる場合があります。
狂犬病は150ヵ国以上で感染する恐れがある感染症です。留学や旅行で海外へ行く予定がある際は、渡航前に狂犬病ワクチン接種による予防をおすすめします。
ワクチン接種が必要な国や地域に関しては、厚生労働省のホームページをご参照ください。
人間の狂犬病ワクチン接種は0日、1週間後、3~4週間後の計3回に分けて行います。医師の指示に従い、スケジュールに余裕を持って受診するようにしましょう。
3回の注射が終わると、約2~3年間ほど免疫が持続します。一度ワクチンを接種をすれば、ずっと免疫が続くわけではないということを覚えておきましょう。
人間の狂犬病ワクチン接種をする場合の料金は約15,000円です。各医療機関によって料金は変わるので、目安として参考にしてください。
狂犬病のワクチン接種が完全に完了するまでには、最大で4週間ほどかかります。最低でも、海外渡航する1ヵ月前には医療機関へ訪れるようにしましょう。
狂犬病のワクチン接種をしていないと入国できない国もあるので、余裕を持ったスケジュールで、確実にワクチン接種を行ってください。
狂犬病ワクチン接種による副作用が起こる場合があります。犬・人間に限らず、ワクチン接種後は、2週間ほど体調を気にしながら生活をしましょう。ここでは犬と人間のそれぞれの副作用について紹介していきます。
万が一副作用の兆候が見られた場合は、ワクチン接種を受けた医療機関をすぐ受診するようにしましょう。
とても稀ですが、狂犬病ワクチン接種直後に、アレルギーによるアナフィラキシーショックが起こる場合があります。アレルギーによる副作用は発症が早いので、受診中に適切な処置をしてもらえる可能性が高いです。
その他には下痢、食欲の不振、嘔吐といった症状が出る場合もあります。顔が浮腫むといった外見による副作用も出る場合があるので、経過後の観察もしておきましょう。
人間の場合も、犬と同様にアレルギー反応を起こすことが稀にあります。薬や食品のアレルギーを持っている方は、診察時に医師に伝えるようにしましょう。
その他には、注射跡の腫れや、頭痛、不快感などが挙げられますが、どれも数日経てば治ることがほとんどです。あまりにも症状が酷い場合は、もう一度同じ医療機関へ受診するようにしてください。
犬の場合、年に1回、4月1日~6月30日の間に必ず狂犬病ワクチン接種をしなければいけません。犬だけでなく、周りの人間を守るためにも、忘れずにワクチン接種をするようにしましょう。
また、人間も狂犬病ワクチンを接種することができます。海外渡航の予定がある方は事前に予防しておくことで、渡航先でも安心して過ごせるでしょう。